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寺村邦子さん2年前の著書の改訂版この指、とまって~!!ギネスのくんちゃん奔走記を発刊

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 ギネス記録の挑戦イベントの主宰者として知られる彦根市尾末町の寺村邦子さん(62)が、2年前の著書の改訂版として「この指、とまって!!ギネスのくんちゃん奔走記」を発刊した。本の収益金は東日本大震災の被災地支援に活用される。
 寺村さんは、彦根城築城400年祭に合わせて鳥居本駅で行った平成19年3月23日から31日までの182時間コンサートで初めて彦根でのギネス記録を達成。以降、毎年のように市内でギネス記録の挑戦イベントを開催し、昨年4月17日の忍者の格好をした人数とカロムの玉を並べる挑戦を入れて、これまでに11回成功させている。
 平成27年9月に発刊した1冊目の本を読んだ市民らの意見を参考にして文章を改めたほか、昨年4月のギネス成功の内容を追記。デザインや表紙も改訂した。
 2冊目の本では第1章で182時間コンサートのきっかけにもなった音楽会について説明。第4章の「東日本大震災に負けたくない」では宮城県石巻市で水没後に復活し、寺村さん宅に届けられたピアノを使って挑戦した様子をまとめている。第5章の「ギネスルール、変やわ」では忍者の姿を着ての挑戦が2回失敗したことの悔しさ、第6章の「心をつなぎ、未来に伝言を」では失敗が続いた後、寺村さん自身について取り上げられた冊子を目にした時や大学生からの激励の言葉で再挑戦を決意したエピソードを取り上げている。本紙記者の名も登場している。
 本はB6判のカバー付き、185ページ。寺村さんは「感謝と感動の思いを込めて、この本を多くの皆さまに届けたい」とした上で、「今月初めに石巻を訪れたが、被災地はまだまだ復興できていない。東北の復興を願って義援金を募りたい」と語っていた。
 本の価格はなく、カンパ制。収益金は被災地への義援金として活用される。問い合わせは寺村さん☎090(5152)3918。

中川啓子さん曽祖父で姫路藩士だった笠原三平と江戸時代後期の徳川幕府の動向を取り上げた小説・慶喜と三平を発刊

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 彦根市芹川町の作家・中川啓子さん(76)がこのほど、曽祖父で姫路藩士だった笠原三平(1841~1914)と江戸時代後期の徳川幕府の動向を取り上げた小説「慶喜と三平」を発刊した。
 三平は江戸の姫路藩巣鴨藩邸で天保12年に生まれた。本は第1章「三平お塾へ通う」で、5歳になった三平が武門入りの当日に父親の姫路藩士・笠原兼久と会話するシーンから始まる。第3章の「大政奉還いざ京へ」では上京時に中山道を通った際の彦根藩の様子も紹介。「鳥居本宿の中山道沿いの古い街道は虫籠(むしこ)窓や紅殻の塗られた格子戸の家が軒を並べて風情がある」「(赤玉神教丸の製造元・有川家は)入母屋造りの大きな家屋で、縁台に座っている旅人に薬茶を無料で振る舞っている」と記し、彦根城へつながる彦根道や湖東焼も登場する。また姫路藩の九代藩主・酒井忠惇(ただとう)や三平が彦根城に立ち寄り、琵琶湖上の多景島を見ながら、井伊直弼や江戸時代初期に彦根藩にあった小早船(こばやぶね)の歴史を振り返るシーンも出てくる。
 以降、「大坂城の光と影」「錦の御旗」「嵐に向かう開陽丸」「駿府へ」と時代が移り、徳川家が薩長の新政府軍に追い込まれていく江戸時代後期の様子を紹介。鳥羽伏見の戦いで敗北した慶喜が開陽丸で逃げるのに同行した三平が「何故、戦わないのでしょうか」「お逃げになられるくらいなら、自決なさればいいのでは」と迫る場面では、慶喜が「本当は戦いたいのだ。しかし、外国(親徳川のフランス)を巻き込むことはできない」「私の死は終わりのない死の連鎖を招くだけだ。臣下を守るためには私は死んではいけないのだ」と返答。「将軍たる者、(中略)民の家族の平和を守ることだ」と、慶喜の将軍としての使命感を表している。
 三平は慶喜が亡くなった大正2年(1913)11月22日の翌年2月8日に72歳で死去している。中川さんは笠原家に残る古文書や姫路城史などを参考に小説化。三平の思いについて、中川さんは「慶喜が敵前逃亡したのではないことを曽祖父は伝えたかったのだと思う。小説でもその点を重視して書きました」と話している。発行はぎほり舎(芹川町)。157ページ、1300円(税抜き)。銀座町の太田書店とアマゾンで販売。問い合わせはぎほり舎(47)6062。

 滋賀彦根新聞は中川さんの小説「慶喜と三平」を3人にプレゼントします。住所、郵便番号、氏名、年齢、連絡先を記入し、12日(消印有効)までに応募してください。当選者の発表は発送をもって代えさせて頂きます。

親同士がお見合いをする結婚支援フォーラム28日にホテルサンルート彦根で

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 子どもに代わって親同士がお見合いをする「結婚支援フォーラム」が28日午後1時20分からホテルサンルート彦根(旭町)で開かれる。
 旧湖北町(長浜)出身の脇坂章司さんが立ち上げた一般社団法人「良縁親の会」(京都市下京区)の主催で、親同士が身上書を交換し合ってお見合い相手を探す。お見合いや成婚時の報告義務、成婚報酬などは発生しない。
 彦根市や長浜市をはじめ全国でフォーラムを開催し、2005年の開始以来、参加者は2万4000人を超えている。
 定員は先着80人(50歳位までの独身の子を持つ親のみ)。参加費1人1万1000円。申し込みは20日までに同会☎075(213)0506へ。

エクス・マルセイユ大学教授のニコラ・フォシェールさん世界からみた彦根城と城下をテーマに彦根城博物館で講演

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 ヨーロッパの城郭建築の専門家でエクス・マルセイユ大学教授のニコラ・フォシェールさんがこのほど、「世界からみた彦根城と城下」をテーマに彦根城博物館で講演。世界遺産登録を目指す彦根のまちの魅力などを話した。
 ニコラさんはフランスのヴォーバンの要塞群の世界遺産登録に尽力し、平成28年度からは彦根城の世界遺産に向けて国外の資産との比較研究で協力している。
 講演会でニコラさんはすでに世界遺産に登録されている姫路城との違いとして、彦根に城下町が残っている点に触れた上で「彦根は水と関係が深いまちであり、防衛的な機能、3つの堀を使った町割り、米などを運ぶ交通手段、産業活用など水が色んな役割を果たしていた」と説明。「水と森林の緑の美しさを備えた自然と文化が出会う場所であり、一言で表すと『ハーモニー(調和)』だ」と述べた。
 城を中心に3つの堀を巡らせて同心円的に作られた江戸時代の町割りについては「軍事的、政治的、行政的な革命で誕生したまちであり、世界的に見てもほかにはない特徴だ」と紹介。「彦根の城下町が今まで残っているのは建物の高さなど規制が設けられてきたためだろう」と語った。
 最後にニコラさんは「金沢の町家と比べると規模が小さいかもしれないが、彦根城の城下町の遺産一つ一つの保存状態が良く、世界遺産にふさわしいまちだと言える」と話した。
 ニコラさんの講演会は市が企画し市民88人が来場。講演後の質問時間では市民の一人から「彦根城や城下町を整備する際に芹川も付け替えられており、水の視点で世界遺産の議論に取り入れるのも重要」との提言もあった。

チョウ類の収集家・布藤美之(みゆき)さん標本2万5786点を琵琶湖博物館に寄贈、三日月大造知事から感謝状

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 チョウ類の収集家として知られる彦根市岡町の布藤美之(みゆき)さん(87)がこのほど、標本2万5786点を琵琶湖博物館に寄贈し、三日月大造知事から感謝状が贈られた。収集歴は70年以上だという布藤さんにチョウの魅力などを聞いた。(山田貴之)
 布藤さんは動植物が好きだった祖父の影響で、幼児期から昆虫を捕るのが好きだったといい、県立彦根中学校(彦根東高)時代から滋賀師範学校(滋賀大教育学部)にかけては彦中昆虫同好会などの団体で昆虫について学び、小中学校の教員になってからも日本鱗翅(りんし)学会に入ってチョウなどの研究に没頭。学校の夏休みなどを利用し、珍しいチョウが多い八重山諸島や台湾にも出かけた。チョウの魅力について布藤さんは「飛んでいる姿を見ると、ほっとする」と笑顔で話していた。
 本格的にチョウの収集をするために、定年を前にした58歳の時に教員を退職。以降、八重山諸島に1週間ほど滞在したり、台湾に計10回ほど出かけたりして収集と標本作りに励んだ。採集のほか、飼育、収集家同士の交換、購入でその数が増え、チョウを中心に国内の昆虫は約443種の1万7573点、東南アジアや北米、南米、アフリカなど海外の昆虫は約1824種の約8213点になった。
 中には滋賀県レッドデータブック2015年版で絶滅危惧種になっているギフチョウやクロヒカゲモドキをはじめ、絶滅危機増大種や希少種のチョウがあり、布藤さんによると先輩から譲り受けた約100年前のチョウもあるという。
 自宅では幅50㌢×30㌢×高さ約5㌢の標本ケース360箱をタンス9本に入れて保管してきたが、最近は足が不自由になり、世話がしにくくなったため、今年3月に琵琶湖博物館に寄贈。布藤さんは「大事に保管して頂き、子どもたちや若者の役に立てて欲しい」と話していた。琵琶湖博物館によると、滋賀県最大級の昆虫標本コレクションだといい「貴重な標本を後世に引き継ぐため、大切に保管し、研究や展示などで活用していきたい」としている。

不動産に関する問題について弁護士や司法書士ら専門家の合同相談会24、25日に彦根市民会館で

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 相続や贈与など不動産に関する問題について弁護士や司法書士ら専門家が対応する合同相談会が24、25日の両日、彦根市民会館2階で開かれる。
 小泉町の司法書士法人equal(イコール)や草津市の税理士法人GrowUpなどが昨年9月に設立した一般社団法人「滋賀士業相談センター」が企画。
 対象は相続、遺言、贈与、売買、アパート賃貸、不動産評価の鑑定、境界問題など不動産に関する相談。同センターの2団体の司法書士、行政書士、税理士、土地家屋調査士、公認会計士のほか、石田法律事務所(本町)の弁護士、住友不動産彦根営業所(高宮町)の一級・二級建築士、第一不動産鑑定所(大東町)の不動産鑑定士、大坪FP事務所(草津市)のファイナンシャルプランナーの計6団体、14人が対応する。
 相談無料。同センター代表でequalの馬場真作さん(35)は「不動産に関するどんな悩みでも解決できると思います。何から聞いたら良いのかわからない方でも気軽に来てください」と話している。
 両日とも午前10時~午後4時45分。予約制。問い合わせは事務局のイコール☎(24)5131。

城西小学校で緑のカーテン講習会 ゴーヤ先生が講師、ひこにゃんとビバッチェくんも見守る

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 彦根市立城西小学校で12日、「緑のカーテン」の育て方講習会があり、京都府福知山市のゆるキャラのゴーヤ先生が講師として来校し、5年生に育て方を教えた。ひこにゃんとビバッチェくんもゲストとして訪れ、講習会の様子を見守った。
 地球温暖化や省エネルギー対策に役立つ緑のカーテンについて学んでもらおうと、彦根市と福知山の市民団体・福知山環境会議が共催。前日のビバシティ彦根での講習会に続いて行われた城西小では、話すことができるゴーヤ先生が講師となり児童68人に教えた。
 前半の講座は室内でゴーヤ先生が5つの約束として▽ゴーヤの気持ちになって植えましょう▽協力して水やりをやりましょう▽10日に1回、肥料をあげましょう▽(先端の芽を摘み取る)摘芯をしましょう▽夏休みまでに花と小さな実を取りましょう―を教えた。
 後半は保健室前の屋外で、児童たちが5、6人ずつに分かれてプランター12個に肥料と土を入れ、水やりをした後、ひこにゃんらが見守る中で苗を植えた。児童の上田心音さん(10)は「ゴーヤ先生との5つの約束を守って大切に育てていきたい。大きく育ってほしい」と話していた。

滋賀県立大学などで日本語や日本文化を学んでいる米国の留学生が狂言を体験

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 滋賀県立大学などで日本語や日本文化を学んでいる米国の留学生たちが14日、彦根城博物館の能舞台で狂言を体験した。
 米国国務省教育文化局では人材育成と外国語の教師作りを目的に、米国内から選抜した学生たちに世界14の言語を学ばせるCLSプログラムを実施。「日本語」には2015年度から18年度まで滋賀県立大学が選定され、今年度は応募者約500人から選ばれた24人が来日し6月5日から彦根市内に滞在している。
 留学生たちは滞在する約2カ月間のうちホームステイとアパートで1カ月間ずつ交代しながら過ごしており、日本語教育の専門家による週20時間ほどの日本語と日本文化の学習のほか、囲碁や折り紙などを体験。この日は彦根城を見学した後、多賀町教委の職員で狂言師の山本豪一(ひでかず)さんを招いて狂言を学んだ。
 山本さんから「能舞台に描かれている松の絵はめでたい意味がある」「足の裏を舞台から放さずにすり足で歩く」など、狂言の歴史や所作について聞いた後、留学生たちは実際に能舞台に上がり、山本さんの手本に続いて歩き方や笑い方、泣き方を体験。その後、事前に練習してきたせりふを用いて、狂言の一場面を一人ずつ実演していた。
 体験後、留学生からは「(狂言が始まった)約650年前からせりふは変わっていないのか」「新しい狂言はあるのか」などの質問があり、山本さんは「せりふや所作は変わっておらず、先代から引き継がれてきた。昔の演目は254曲あり、明治時代以降では約100曲ある」と答えた。
 大学院3年生のパオロ・メニュエーさん(29)は「彦根は自然豊かで美しい素敵なまち。能舞台は木の香りがし、不思議な雰囲気だった。狂言はユーチューブなどで見たが、実際に体験すると難しく、狂言師を尊敬したい」と話していた。
 留学生たちは今後、県立大で学びながら、陶芸や書道、茶道、江州音頭の踊りなども体験。7月28日に終了式がある。

築城410年祭を記念し顔出し看板が登場

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 50回目のひこねで朝市が18日に県護国神社で行われ、約650人が来場した。今回は19店舗が出店したほか、築城410年祭を記念し、顔出し看板がいろは松前に登場し、観光客らが記念撮影に収めていた。
 顔出し看板は朝市の実行委員会が彦根城築城410年祭の市民創造事業の一環として企画。平成24年9月の1回目から出店している長浜市のあやべとうふ店の店主・綾部徹郎さん(49)が製作を担当し、182㌢四方の板に江戸時代の魚売りの男性と購入しに来た女性を描いた。背景には彦根城天守のほか、飛び出し坊ややサラダパンで有名なつるやパンなども登場している。今後は微調整をして来月以降の朝市でも設置する予定。この日の午後には天秤棒をかついで朝市の品物を販売するイベントも催された。

琵琶湖周航の歌の誕生100周年を記念し、彦根港で開かれるひこね湖の子フェスティバルのイベント内容決まる

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 琵琶湖周航の歌の誕生100周年を記念し、彦根港周辺で25、26日に開かれる「ひこね湖の子フェスティバル」のイベント内容が決まった。
 琵琶湖周航の歌は、第三高等学校(現・京都大学)の水上部に在籍していた小口太郎が琵琶湖クルーに出ていた2日目の大正6年(1917)6月28日に、今津の宿で琵琶湖をテーマにした詩を部員に披露。この詩を当時、流行していたメロディーに乗せて部員たちが歌ったのが始まりとされる。
 琵琶湖周航の歌100周年事業実行委員会では24日に高島市内で記念式典を開き、以降も彦根港など県内各地で関連イベントを開催。24日から27日にかけては歌詞に登場するゆかりの地をボートで巡る「なぞり周航」も行われる。
 ひこね湖の子フェスティバルは市民有志による実行委員会が主管し開催。25日は午前8時から午後5時まで、模擬店やマルシェ、ギネス記録10周年記念コンサート(午前10時~午後4時半)、親子釣り大会(受付は午前8時~同11時・参加無料・釣り具貸し出し)、フィッシング教室(午後1時~・200円)、親子ヨット体験(午前10時~と午後1時~・無料)、親子漁船体験(午前9時~)、周辺清掃(午後4時~)など。
 26日は午後0時半出航で湖上からなぞり周航のボートを出迎える「竹生島クルーズ」、午後6時~琵琶湖の夕日を見ながら合唱する式典。27日午前5時に出航を見送る。小雨決行。詳細はフェスティバルのブログに。
 琵琶湖周航の歌は大正6年に作られた後、歌詞が補完され、翌7年に現在の6番までの歌詞になった。
 昭和48年には第三高等学校水上部の琵琶湖周航80周年を記念し、1番の歌詞の地の三保ヶ崎(大津市)に「われは湖の子」碑が建立。その後も、今津、竹生島、雄松、長命寺に建てられ、最後の彦根には第三高卒業生らによって平成17年10月に建立。彦根港の船着場の奥には彦根の歌詞のほか、6番までの歌詞と琵琶湖周航の歌について解説した計3つの石碑がある。
 日本郵便近畿支社はオリジナル切手「琵琶湖周航の歌100周年記念」を県内の郵便局で販売している。歌詞に登場する彦根城などの県内各地の風景写真や、作詞した小口が乗る舟の古写真など写っている82円切手10枚セット。1シート1300円。郵便局のネットショップでも後日販売。

「近江ビア電」の運行と「近江ビア船」の運航が7月から

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 近江鉄道グループによる「近江ビア電」の運行と「近江ビア船」の運航が7月から始まる。
 ビア電は7月5日から8月6日までが毎週水曜~日曜、8月8日から9月2日まで(11~16日除く)が毎週火曜~日曜に運行。彦根駅、近江八幡駅、八日市駅の発着のいずれか。
 ビア船は7月1日から9月9日までで、木金曜が彦根港午後6時半発、土曜が同午後5時15分発、長命寺港午後6時20分発の日もある。
 以下、ビア電・ビア船ともキリン一番搾り生ビール、バドワイザー、缶チューハイ、ソフトドリンクが飲み放題、近江の特産料理付きで20歳以上3500円、小学生以上の未成年1500円。30人以上の団体なら貸し切りも可。カツサンドやローストビーフサラダの予約可。抽選会がある日もある。申し込みは予約センター☎(24)8103。

明照寺 松尾芭蕉の弟子・李由が住職、井伊直孝時代には彦根城の守護も

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 彦根城築城410年祭に合わせて、滋賀彦根新聞が連載している「彦根かるた巡り」。第2弾の今号では「か」の「笠塚に芭蕉をしのぶ明照(めんしょう)寺」を取り上げる。       【山田貴之】
 彦根市平田町の明照寺は俳人・松尾芭蕉の弟子の河野李由(りゆう)が第十四代住職を務めた寺で、彦根藩二代・井伊直孝の時代には直孝留守中の彦根城の守護を任じられるなど藩とのつながりも深かった。
 元々は明徳4年(1393)に本願寺派の寺として犬上郡後谷村(多賀町)に築かれたが、延徳2年(1490)に彦根の山之脇の地に移転。天正元年(1573)に織田信長が浅井長政の小谷城を攻めるため、琵琶湖上を北上している際には、当時の十代住職だった了縁が石寺の城から明照寺の一門衆らと一緒に信長軍を攻撃した。信長の怒りを買った了縁はその年の8月に26歳の若さで自害している。
 十一代の了宗は慶長4年(1599)に寺を現在地に移転。大坂の陣が起こり、井伊直孝が出陣する際には、河瀬の法蔵寺、豊郷四十九院の唯念寺、薩摩の善照寺と共に留守中の城内庶務、大坂方や隣国の一揆からの防護という重要な任務を依頼された。
 十四代の亮隅(河野李由)の時代の元禄4年(1691)には芭蕉が明照寺を訪れ、平田の地に移転して約100年が経過することから「百歳(ももとせ)の景色を庭の落葉かな」とうたい、その句碑が門の前に建っているほか、亮隅が師を慕って設置した笠塚も庭に残っている。亮隅は元禄14年(1701)に本堂を再建している。
 明照寺は本堂、書院、経堂、鐘楼、手水舎、門、太鼓門などが建っており、そのうち鐘楼が元文2年(1737)、門が宝暦10年(1760)に建てられたとされ、華やかな意匠の彫刻も見られる。かつては末寺60、門徒約8000の規模を誇る本願寺派の別格別院で、境内は約2万平方㍍の広さだったとされるが、現在は約1万0477平方㍍になっている。本堂と書院は昭和58年8月25日に火災で焼失したが、同61年11月に再建。庭園はほぼ江戸期の形式のままで、昭和48年に市の指定文化財になっている。現住職は二十四代の六雄(むつお)照慶さん(55)。

彦根城下町遺跡 認定へ

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 彦根市は彦根駅西側から彦根城中堀までのエリアを「彦根城下町遺跡」として、県からの認定を目指している。
 市教委文化財課の議会答弁や本紙の取材によると、市教委は彦根の城下町を遺跡として保護することで、彦根城と城下町の価値を更に高めようと、文化財保護法で定める「土地に埋蔵されている文化財(通称・周知の埋蔵文化財包蔵地)」としての認定を約3年前から目指してきた。
 彦根城下町遺跡の範囲は東西が彦根駅西口から中堀まで、南北が池州町までの芹川からお浜御殿など松原地区までの約230㌶。足軽屋敷、七曲り通りなどは入るが、旧松原内湖の県立彦根総合運動場は含まない。
 市内には周知の埋蔵文化財包蔵地が207カ所あり、彦根城下町遺跡内に位置する旧外堀もその一つ。ほかに佐和山城跡(約200㌶)や荒神山古墳群(約240㌶)もある。全国では姫路城、金沢城、松本城、松江城の城下町が周知の埋蔵文化財包蔵地になっている。
 市教委はすでに発掘調査を終えた旧池田屋敷長屋門や辻番所の調査成果を今年3月3日付けで県教委に届け出ており、今年夏中には彦根城下町遺跡として認定を受ける運びだという。
 認定されると、範囲内で工事など掘削行為が必要な開発には市への届け出が必要になるが、市教委は「史跡のように掘削行為や新たな建物の建設ができなくなることはない」としている。議会では議員が住民の生活への影響や世界遺産との関係性などを質問。市教委は「保存する必要がある遺構が見つかれば、保存の協議をするが、基本的には記録保存を行い、調査後は着工していただける」、山根裕子副市長は「世界遺産とは直接的に関係なく、城下町全体を構成資産にすることはまったく考えていない」と答えた。

オーストラリアのディーキン大学の学生 永楽屋や岡村本家の海外展開策を提案へ

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 滋賀大学はオーストラリアのディーキン大学ビジネススクールの学生を受け入れており、20日には学生たちが永楽屋(芹中町)や岡村本家(豊郷町)などを訪れ、仏壇や酒造りの工程を見学した。
 ディーキン大はヴィクトリア州のメルボルン・バーウッドなど4カ所にキャンパスがあり、留学生や移民学生、社会人が多く在籍。滋賀大とディーキン大は昭和63年に協定を締結し、4年前からはディーキン大の学生が滋賀大を訪れている。
 今年、来日したのは学生20人、教員1人、付き添い1人。学生たちは今月18日から7月1日まで彦根に滞在し、2グループずつに分かれて、永楽屋や岡村本家の企業と、彦根市の観光企画課と彦根城世界遺産登録推進室の行政を対象に研修している。企業などを訪問しての研修は初の取り組み。
 20日は学生全員が永楽屋の本店と彦根工場(甲良町)、岡村本家を訪れ、滋賀大4年生の伴拓也さん(22)=近江八幡市=らの通訳で、仏壇や製造工程、日本酒の醸造の現場を見学。学生は「なぜ海外に輸出をしないのか」「コンテストはあるのか」「宣伝の仕方はどのようにしているのか」などと質問していた。学生たちは今後も企業や市役所を数回訪れ、永楽屋と岡村本家には海外展開のため、観光企画課にはインバウンド(外国人観光客)増のため、彦根城世界遺産登録推進室には彦根城の価値を多くの人に理解してもらうための課題研究を行い、今月30日には滋賀大の士魂商才館でプレゼンテーションを行う。
 ディーキン大2年生のシャネル・アントニオさん(20)は「仏壇、日本酒とも魅力的で、各商品の多様化につながる提案をしていきたい」と話していた。

琵琶湖周航の歌100周年の記念事業 なぞり周航の一行が彦根港を訪れ歌碑の前で歌う

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 琵琶湖周航の歌100周年の記念事業として、歌詞に登場する地を巡る「なぞり周航」の一行が26日、彦根港を訪れ、歌碑の前で式典が開かれた。
 なぞり周航では作詞した小口太郎の後輩にあたる京都大学ボート部のOBやOG会の「濃青(のうせい)会」が大津市のボート部合宿所を24日にスタートし、43人が交代しながら3艇の7人乗りボートをこぎながら、27日までに県内の歌碑を訪問。26日、一行は早朝に今津を出て、午後に彦根港近くの浜に到着し、濃青会のメンバーや滋賀大ボート部員、記念事業実行委員会委員長の嘉田由紀子前知事ら約100人の出迎えを受けた。
 その後、彦根港の歌碑前に移動し、濃青会のメンバーが肩をくんで歌碑を囲む形で琵琶湖周航の歌を歌った。いずれも昭和44年に卒業し、4日間こぎ手を務めた副理事長の葉山怜さん(71)=横浜市=は「滋賀のそれぞれの地元の人に琵琶湖周航の歌が愛されているのを各地で知り、感激した」と話し、理事長の武田英さん(71)=大阪市=は「歌詞にはカラフルな色が出てくるが、彦根の歌詞は色が出ない代わりにしっとりした内容になっており、昔を思い出させてくれる」と語っていた。一行は27日早朝に出航し、長命寺を経てボート部の合宿所にゴールした。
 また彦根港周辺では25日に「ひこね湖の子フェスティバル」が開催。親子釣り大会、フィッシング教室、親子クルーザー体験、親子漁船体験などがあった。

彦愛犬地域のごみ処理施設の建設候補地を愛荘町竹原に

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 彦根愛知犬上広域行政組合(管理者・大久保貴市長)は6月30日、彦愛犬地域のごみ処理施設の建設候補地を愛荘町竹原に選定したと発表。平成39年度の稼働を目指し、今年度中に施設整備の基本計画を策定する。
 昭和52年に建てられた野瀬町の彦根市清掃センターの老朽化に伴い、同組合が代替施設の候補地を模索。平成27年10月からは彦愛犬1市4町内で、45㌶の土地が確保できる地域の自治会長や土地所有者を対象に新施設の建設候補地を募集し、昨年7月末までに彦根市内の3地域、愛荘町内の2地域から応募があった。同組合内の選定委員会が100点満点で候補地の順位付けを行い、今年2月13日の15回目の会議を経て、1市4町の首長と彦根の副市長による管理者会に報告。管理者会では平成28年度中に候補地を選定する予定だったが、「5カ所とも候補地になり得るため、時間をかけて協議する必要がある」として、約3カ月間協議してきた。
 市長の説明によると、選定委員会の報告書で1位だった市南部の地区が優良農地であることや農業委員会から要望が提出されていたことを考慮し除外。2位の愛荘町竹原が用地取得費や周辺整備費がほかの地域と比べて半額以下であることなどから建設候補地として決定した。
 愛荘町竹原は62戸あり、地元で開いた会議の結果として、52戸が賛成し、10戸が反対しているという。市長は「まだ1合目を超えた状況で、今後はさまざまな課題が生じるだろう。1市4町がしっかりと結束して、最大限、努力をしていきたい」と述べた。
 今後のスケジュールとしては今年度中に基本計画を策定し、ボーリング調査や測量などを行い、平成30年度以降に4年半ほどかけて環境アセスメントの実施、土地の購入などを経て、同34年度か35年度から建設に入り、同39年度中に完成させる予定。総経費は平成20年度の基本構想時で約102億円と概算されており、2割分を1市4町で均等に、8割分を人口割りで負担する。また愛荘町竹原には今後、3億円を限度にした地域振興策が行われる。
 新しいごみ処理施設の候補地選定を巡っては、これまでに石寺町、海瀬・三津町の地域が候補地にあがったが、地盤の軟弱や地元の反対で、石寺が平成20年5月に、海瀬・三津町が平成25年3月に計画が白紙化した経緯がある。愛荘町竹原案に対しては、すでに市議らからアクセス面などに対し疑問の声があがっており、3回目の今回も先行きは不透明だ。

高宮納涼花火大会8日無賃橋付近で

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 恒例の高宮納涼花火大会が8日午後8時彦根市高宮町の無賃橋付近で行われる。
 高宮商工会(現・高宮商工繁栄会)が昭和3年から全国煙火大会として開いたのが始まりで、戦時中は中断されていたが、昭和25年から再開。県下で最初の花火大会としてこれまで続いている。
 105回目の今年はスターマインの3カ所打ちや5カ所打ちなど合計3500発が打ち上げられる。午後9時まで。有料観覧席あり。
 悪天候時は9日以降に順延される。開催の有無は8日午前10時までに決定。当日は午後4時~高宮神社から花火大会の点火式時の御神日を子どもみこしで巡行する儀式もある。交通規制は午後7時~同10時。問い合わせは商工繁栄会☎(22)2075。

川嶋恒紹・副市長が辞任の意向示す?

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 彦根市の川嶋恒紹(ひさつぐ)副市長(61)=写真=が「体調不良」を理由に6月26日午後から29日まで休んでいたことがわかった。複数の関係者によると、副市長を辞任する意向を示したものの、市内の重鎮らから慰留されたとの情報があり、背景に大久保貴市長のこれまでの市政運営に不満が蓄積していたとの見方もある。
 川嶋氏は市清掃センター副所長、市立病院事務局長などを歴任し、平成27年12月18日に大久保市政の2人目の副市長に就任。当時は市役所本庁舎の耐震化で市長提案の関連議案が立て続けに否決されるなど市政が混乱していた時期で、川嶋氏の就任後は耐震化問題も解決し、大久保市政1期目の後半を安定させた立役者でもある。市職員や市議の間でも川嶋氏の手腕を高く評価する声があり、事実上、大久保市政の屋台骨的存在。
 また川嶋氏は副市長就任後、市清掃センター副所長を務めた経験から、現市政の懸案事項になっている彦根愛知犬上地域ごみ処理施設の建設候補地の選定にも尽力。その選定過程で大久保市長と意見の相違があったことで辞任の意向を示し、「体調不良」を理由に休んだとみる関係者もいる。実際に、川嶋氏は彦根愛知犬上広域行政組合が開いた彦愛犬地区選出の議員向けの報告会や、記者会見を欠席している。関係者の一人は「川嶋氏が辞任の意向を示したため、市政の混乱を危惧し慰留した」と話している。
 川嶋氏は30日以降、出勤しており、今月3日の取材に、辞任を示したのかの問いには答えずに「疲れがたまり、体調を崩しました。(副市長を)続けていきます」とだけ話していた。

川嶋氏の辞任意向について

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 副市長の川嶋氏が辞任の意向を示していたとする情報は先週前半から流れ始め、先週末から今週にかけては市内部や経済界にも広がった◆一時は辞任濃厚との情報が流れたが、市内の重鎮らの説得もあってか、川嶋氏は先月30日、職務に復帰。現市政の「屋台骨」の復帰に重鎮らからは安堵の声が聞かれた◆辞任直前まで至った最大の原因は、大久保市長が川嶋氏に頼りすぎていた点だといえる。市役所耐震化問題で始まり、近々の広域ごみ処理施設の選定問題まで、積もりに積もった市政課題に川嶋氏が尽力していたことは市政に携わる者には周知の事実であった◆一部の関係者の間では、広域ごみ処理施設の建設候補地が愛荘町竹原に決まったことに対し、市内の候補地の選定に向けて動いてきた川嶋氏が責任をとったとする見方もある。また有力視されていた市内の候補地を選定しなかった市長への不信から辞任の意向を示したとの意見もある◆いずれにしろ、2期目が始まったばかりの大久保市長にとっては、副市長を辞任直前まで追い込んだという責任論が今後、問われそうであり、一部の市議からは「不信任」の声もあがり始めている。議会等で市長がいかに説明責任を果たすのか、今後の市政運営と共に注目していきたい。     (山田貴之)

幻の彦根りんご 復活200年祭イベント7月21日に

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 彦根りんごが誕生して200年が経過したのを記念し「幻の彦根りんご 復活200年祭イベント」が7月21日に行われる。
 彦根りんごは文化13年(1816)に、彦根藩士・石居泰次郎が江戸から帰郷した際、りんごの苗木200本を植えたのが始まりとされる。明治・大正期も複数の農家が旧彦根西高校周辺でりんご園を経営していたが、西洋りんごの普及により、昭和30年ごろに滋賀県護國神社(尾末町)付近にあった最後の一本が枯れて途絶えたとされる。
 平成15年5月に市民有志によって彦根りんごを復活する会が結成。彦根りんごに近い加賀藩種の枝を接ぎ木し、米原市内で増やし、西今町に農園を整備。平成18年11月には中藪町にも市有地約1900平方㍍を借り受けて農園を設け、同20年に実をつけて以降、毎年夏に地域住民や子どもたちを集めて収穫祭をしている。
 復活する会は彦根りんごの誕生から200年が経過したため、関連イベントを企画。7月21日は正午から彦根市立図書館前で県知事らを招いて記念植樹をした後、200年祭イベントとして午後1時~彦根商工会議所で元彦根城博物館学芸員の野田浩子さんによる「江戸時代の贈答文化と彦根りんご」について講演、高坂りんご(長野県飯綱町)、おぶせ和りんご(長野県小布施町)、越前和りんご(福井県東郷町)、おおわに和りんご(青森県大鰐町)の研究者らを招いた和りんごサミットがある。午後5時まで。
 200年祭イベントの入場料は1000円。復活する会では7月9日まで200年祭の運営費をインターネット上で募るクラウドファンディングを実施。5000円コースと1万円コースを設定し、支援者には200年祭イベントの入場券、盆のお供え用として彦根りんごの実6個入りのパッケージ、彦根りんごの本を届けるほか、1万円の支援者には彦根りんごの1年木も渡す。
 復活する会の八木原俊長さんは「彦根りんごを心に残る産物として後世に伝えていこうと活動してきました。200年祭イベントはその思いを知ってもらえる場にしたい」と話している。問い合わせは事務局の尾本正和さん☎090(1132)6713。
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