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「真田丸」で石田三成を演じた俳優の山本耕史さん開国記念館で開催中の「MEET三成展」を観覧

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 NHK大河ドラマ「真田丸」で石田三成を演じた俳優の山本耕史さんが14日、彦根市内の開国記念館で開催中の「MEET三成展」を観覧した。
 三成ゆかりの彦根、長浜、米原の3市の行政や企業、団体で組織するびわ湖・近江路観光圏活性化協議会が「真田丸」の放送に合わせて今年5月14日から三成展を開催。開国記念館では「真田丸にみる石田三成と激動の佐和山城展」をテーマに、「真田丸」に登場する三成の映像、衣装・小道具の展示や、佐和山城跡の紹介などをしている。
 今月1日に展示替えが行われ、山本さんが「真田丸」で実際に着用していたはかまや具足、「秀吉の形見分けの書状」「三成に与えた脇差しと金子袋」「徳川征伐の挙兵を促す書状」などの小道具や台本を展示。
 観覧後、山本さんは「ドラマの前半は三成を中心にえがかれていて、私も演じたかいがありました」と話していた。
 なお、長浜会場の湖北観光情報センターと長浜曳山博物館では「真田丸ゆかりの武将展」が、米原会場の観音寺本坊では「運命・米原企画展」が開催されている。期間は11月30日まで。

彦根市長選挙に元毎日放送社員の田原達雄氏が出馬を表明

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 来年4月23日の彦根市長選挙に、元毎日放送社員の田原達雄氏(67)=元岡町=が18日、出馬を表明した。市長選への出馬表明は田原氏が初めて。
 会見で田原氏は現職の大久保貴市長に対して「市政の方向性が示されておらず、市職員の先頭に立って旗振りをしていない」とリーダーシップの無さを指摘した上で「8年先の国体の主会場が彦根になることをビッグチャンスとして捉え、前進する彦根市に変えたいとの思いで出馬を決意した」と語った。
 また田原氏は「対抗馬として保守系が2人出ると現職が有利になるため、1人になれるよう年内は粉骨砕身がんばる」と述べ、本紙記者の「知名度アップが図れなかったら出馬を見送るのか」との質問には「とにかく年内はがんばる」とだけ答えた。
 公約としては▽小中学生の通院費の無料化▽教育の地域間格差の解消▽馬屋跡の駐車場に休憩所や土産品店、喫茶コーナーの設置▽稲部遺跡周辺への公園建設▽稲枝などで市街化区域の拡大▽国体に向けて市職員の増員などを掲げた。保守系での出馬を目指す。
 田原氏は彦根東高、関西学院大学経済学部卒。毎日放送では報道局プロデューサー、東京支社報道部長などを務め、平成20年に定年退職した後は文化プラザの運営部長や市教育委員会委員などを歴任し、現在は米原市の滋賀県テクノカレッジで障害者職業訓練コーディネーターを務めている。

 田原氏は以前から彦根市長選への出馬に意欲を示し、本紙8月6日付けでも「保守系の男性」として紹介していた◆田原氏からは今月に入って小生に面談を求める連絡があり、面談後の今月10日には電話で「出馬しない」旨を伝えてきたが、17日には一転「やはり出馬する」との連絡があり、翌日の会見に臨んだという経緯がある◆また父親が市議を4期、県議を2期務めたといい、会見では「地方政治家の血を信じて」と亡き父親の姿を思い出してか、涙ぐむ場面もあった。感情の起伏が激しい方とお見受けしたが、今後は決意が揺らぐことなきよう、がんばってほしい◆なお、田原氏はジャーナリストの田原総一朗氏の遠戚であり、今後始める駅立ちなどではその点も含めてアピールし、知名度アップに図るという。  (山田)

近江高校の京山将弥投手が横浜DeNAベイスターズから4位指名

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 プロ野球のドラフト会議が20日、都内で行われ、近江高校(彦根市松原町)の京山将弥投手(18)=大津市=が横浜DeNAベイスターズから4位指名を受けた。近江高では平成26年の植田海内野手(阪神5位)以来のプロ野球選手の誕生になる。
 会見で京山投手は「率直にうれしい」と喜びの声をあげ「金子千尋投手(オリックス)のようなピッチャーになりたい」と抱負を語った。ベイスターズの印象については「ファイナルステージに進んだ勢いのあるチーム」と述べ、対戦したいバッターに巨人の坂本勇人内野手をあげ「坂本選手は内角を打つのが得意なので、インコースのストレートで抑えたい」と話した。
 会見後には野球部のほかの選手から胴上げや肩車をされて祝福されていた。父親の誠さん(51)は「高い評価を頂き、感謝しています。先発ローテーションを任されるピッチャーになって、できるだけ長く続けてほしい」と話していた。
 京山投手は小学1年生の時に野球を始め、中学時代は草津シニアに所属。近江高ではマックス147㌔の本格派として3年生でエースとなり、カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップを織り交ぜながら、今夏の滋賀大会では4試合で26回を投げ、無失点の活躍を見せてチームを甲子園に導いた。

滋賀県立大学人間文化学部の大橋松行教授に、新聞に求められることなどインタビュー

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 新聞週間に合わせて、滋賀彦根新聞は、社会学が専門で滋賀県立大学人間文化学部の大橋松行教授(65)=長浜市=に、新聞に求められることなどをインタビューした。
 ―マスコミにおける新聞の魅力は
 ◇情報が正確、情報量が多い、詳しい情報を知ることができる、比較読みをすることで色々な角度から確かめられることが魅力。そして最終的には自分の判断や意見の参考になったり、より所にしたりできることです
 ―新聞業界を巡る課題は、
 ◇じっくりと新聞を読む時間がないライフスタイルの変化やテレビ・インターネットでの情報入手などで、特に若者の新聞離れが進んでいるようです。また、階層分化が進んで人々の関心が多様化しているため、すべての読者が満足できるよう記事を増やす必要がありますが、それには膨大なコストもかかります。そのため例えば、特定の層に絞った形態にするなどを考えていかなければいけないでしょう
 ―新聞に求められることは
 ◇新聞は国民の側に立って、役所や大企業など権力を批判し続ける「番犬」としての存在であるべきです。役所や企業からの発表をそのまま鵜(う)呑みしないことや賛否両論を併記すること、一過性のままで終わらせないことも重要です
 ―新聞記者に求められる資質は
 ◇仕事がすべて(家庭など)よりも優先するという気構えを持つことだと思います。最近は電話取材が多いようですが、「記事は足で書く」という言葉通り、現場に足を運んできめ細やかな取材を粘り強く行う現場主義に徹してほしいと思います
 ―地方紙や地域紙のあり方は
 ◇地域社会や住民の視点で報道することが大切です。正確さと公正さに加えて、記者自身が見聞きしたことや感じたことを一人称(コラムなど)で語ることも大事です
 ―読者側の新聞の正しい読み方は
 ◇新聞は各社の方針に沿った形で構成されており、編集者や記者の主観が盛り込まれているため、厳密な意味での客観や中立報道はあり得ません。価値判断は読者が自分で行う必要があるため、2紙以上は読んでほしいと思います。   (聞き手・山田貴之)

稲部遺跡の現地説明会に1000人来場

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 彦根市稲部町と彦富町にかけての稲部遺跡で22日、現地説明会が行われ、市民や県外の考古学ファンら計約1000人が訪れた。市教委文化財課の発掘調査により、稲部遺跡が弥生時代から古墳時代にかけての大規模集落跡で、国内最大級の鍛冶工房や巨大倉庫、首長の居館跡などとみられる遺構が確認された。
 現地説明会で文化財課の職員は昨年6月から今年3月までの第6次と、昨年11月から継続中の第7次の調査区の遺構のほか、鉄の片や朝鮮半島の土器などの出土品について解説。来場者も興味深そうに見学した。

稲部遺跡、今後は保存か市道整備かの調整協議へ

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 彦根市稲部町と彦富町にかけての稲部遺跡が「極めて重要な遺構」と確認された。ただ、稲部遺跡の発掘調査は市道芹橋・彦富線の道路改良工事に伴って実施されたため、今後は保存か市道整備かの調整協議が始まるとみられる。
 稲部遺跡周辺での市道の整備範囲は約800㍍で、市は平成22年から用地買収を始めており、市道路河川課によると、これまでに63%の買収を終え、事業費としてすでに約1億5500万円(平成27年度末)使っている。整備完成時期は平成31年度内を目指している。
 一方で文化財課は稲部遺跡の第7次調査をしていた今年から、道路河川課に対して「相談していた」といい、遺跡周辺の道路計画の見直しを暗に求めていた。文化財課の担当者は「稲部遺跡の保存と市道の整備、どちらも実現できる着地点が見つかれば良いのだが」と話している。
 稲部遺跡が重要な遺構だった報道を受けて、今後は「保存」に向けた動きがあるとみられるが、道路河川課の担当者は「まだ協議を始めるかどうかもわからないため、こちらとしては計画を着々と進めるしかない」としている。
 専門家からは「邪馬台国時代の国家形成の有り様を考える重要な遺跡だ。抜本的な保護対策を早急に講ずるべきで、保存と活用を慎重に考慮してほしい」(奈良県立橿原考古学研究所共同研究員の森岡秀人さん)との意見が出ており、今後は保存に向けた議論が広がるのは必至で、最終的には市長判断が必要だとみられる。

認知症カフェ「HOTカフェんde」元町のコーヒーハウス・アップルジャムにオープン

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 認知症の人や家族らが集う認知症カフェ「HOTカフェんde(ほっとかへんで)」が19日、彦根市元町のコーヒーハウス・アップルジャムにオープン。認知症カフェが喫茶店で行われるのは全国的に珍しく、喫茶店が運営するのも県内初めてだという。
 認知症カフェは、認知症の人や家族のほか、地域住民、医療・福祉の専門員らが気軽に集まって語り合える場所にしようと、全国的に広がっている。福祉施設内にサロン的に集う認知症カフェが多いが、彦根市は市内で営業する喫茶店や飲食店を対象に補助制度を設けており、昨年10月29日には銀座町の飲食店がこの制度を活用し1号店としてオープン。
 2店目となったアップルジャムの代表・津田孝子さん(63)は、一人暮らしの母親が認知症だといい「多くの皆さんにご支援を頂いており、その恩返しと思い、認知症カフェをすることにした」と話していた。
 アップルジャムでの認知症カフェの時間は毎月第1・第3水曜日の午前11時~午後2時半。コーヒーと紅茶を100円、ケーキセットを300円、ランチを500円で提供する。問い合わせは同店☎(24)3326。

元滋賀大生の久保さゆりさん ひこね地域おこし協力隊員へ

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 彦根市は21日、久保さゆりさん(25)のひこね地域おこし協力隊員への委嘱式を行った。久保さんは市企画課に配属され、市への移住策の推進業務にあたる。
 久保さんは滋賀大学経済学部出身で、学生時代の4年間を彦根で過ごし、古い町並みやホタルが住む自然が好きだったという。卒業後は出身地の大阪に戻って教材メーカーで営業業務にあたっていたが、「もっと人との距離が近い仕事がしたい」との思いから、ひこね地域おこし協力隊に応募した。
 大久保貴市長から委嘱状を受け取った久保さんは「彦根といえば、ひこにゃんや彦根城だが、まだまだ知られていない場所が多くあると思う。県外の人に伝えていける架け橋になりたい」と意気込みを語っていた。
 企画課では彦根への移住相談の受付や情報発信、移住希望者への就労支援など「移住コンシェルジュ」として働く。委嘱期間は今月21日から来年3月31日までで、最大3年まで延長できる。

彦根藩十二代・井伊直亮が国宝「彦根屏風」の購入者、特別展で公開

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 彦根城博物館は、彦根藩十二代・井伊直亮(1794~1850)が国宝「彦根屏風」=写真=の購入者だったと発表した。これまでは直亮の兄の十三代・直弼が購入したとする説があったが、直亮が記した「屏風之覚(おぼえ)」に彦根屏風を直亮自身が入手した記録があった。博物館では彦根屏風と屏風之覚を28日からの特別展で公開する。
 彦根屏風は6曲1隻の縦94㌢×横271㌢の大きさで、近世初期の風俗画の傑作品として、制作された江戸時代から高く評価されてきた。制作時期は寛政年間(1624~44)で、金地に当時の京都・六条三筋町の遊里が描かれている。人物の髪の生え際や衣装文様、布の光沢などが細かく描写されており、たばこや洋犬のペット、三味線、双六(すごろく)なども登場している。
 作者は不明で、狩野派の絵師とされている。屏風之覚には「浮世又平(またへえ)」と記されているが、浮世又平は伝説上の人物で、実在の絵師・岩佐又兵衛とした可能性もあるが、彦根城博物館では「又兵衛の画風とは違う」としている。国宝の指定名称は「紙本金地著色風俗図」だが、屏風之覚には遊郭を指す「揚屋(あげや)之図」と記されている。
 直亮が購入した額については屏風之覚に「金千両を提示されたが、交渉で値引きしてもらって手に入れた」と書かれている。金額については屏風之覚の破損が激しいためわからないが、百両単位だという。当時は1両が約10万円とも伝えられているため、高額だったことがわかる。
 彦根屏風については、十五代・直忠の自宅で明治45年(1912)に能が催された際、同時に井伊家所有の美術品が公開され、井伊家側から「彦根屏風は直弼が購入した」とする説明があった記録が残っていた。そのため直弼購入説が有力だったが、彦根城博物館では明治期の井伊家は開国や安政の大獄で非難されていた直弼の名誉回復を図る思惑があった可能性があるとしている。
国宝「松浦屏風」も
直亮画像 雅楽器など
 彦根城博物館は28日から開館30周年記念特別展「コレクター大名 井伊直亮 知られざる大コレクションの全貌」を開く。
 直亮は十一代・直中の三男として生まれ、12歳で世子となり、文化9年(1812)に19歳で家督を継ぎ、38年間藩主を務めた。さまざまな物を収集するコレクターとしても知られており、特に雅楽器は260点以上、関連資料や楽譜を含めると600点以上集めている。ほかにも刀剣、甲冑、更紗(木綿の布)、書画、文房具、時計、計測器、ピストルなど多岐にわたる。また集めた物の寸法や付属品、入手先、金額などを詳細に記した道具張も自ら作成している。
 特別展では彦根屏風や屏風之覚など直亮のコレクションや直亮らコレクター大名の収集品など計172点を展示する。
 主な物は、平戸藩主・松浦(まつら)清が購入した国宝「松浦屏風」、松江藩主で大名茶人として知られる松平治郷(はるさと)が所持していた中国の福建省で作られた最高傑作の茶碗、直亮が抱えた絵師・佐竹永海が描いた清凉寺伝来の井伊直亮画像、白河上皇が熊野詣でで奉納するために奈良の僧・慶俊(けいしゅん)によって作られて天保12年(1841)に直亮が150両で手に入れた雅楽器の笙(しょう)、南北朝時代の武将・楠木正成が所用し弘化4年(1847)12月19日に江戸の藩邸で直亮が入手した陣太鼓、土地の傾斜や広さ、星の観測などに使われる計測器(トランシット)など。
 ギャラリートークが29日午前11時~と午後2時~、講演会「コレクター大名 井伊直亮」が11月5日午後2時~(資料代100円)、シンポジウム「江戸時代のコレクター大名~個性派大名の饗宴」が11月19日午後1時半~(参加費500円)ある。開館時間は11月27日までの午前8時半~午後5時。一部期間のみ展示の品もある。

NPO法人クラブネクスト、スポーツの経験者が学校部活動のコーチなどに就く外部支援事業進める

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 教職員が部活動の顧問を務めることによる負担が学校教育現場の課題にあがっている中、彦根市千尋町のNPO法人クラブネクストはスポーツの経験者が部活動のコーチなどに就く外部支援事業を進めている。民間の団体としては県内で初めての取り組みだという。
 理事長の細川硯司さん(47)はソフトテニスをしてきた経験から、昨年4月に市教委が所管する学校支援ボランティアとなり、彦根市立南中学校のソフトテニス部のコーチを務めている。
 その中で、教職員が部活動の顧問に就くことによる労働時間の長さに気づいた。また南中のソフトテニス部の練習時間が平日で30分から1時間半ほどしかないこともあり「外部のスポーツ経験者が顧問やコーチに就いて、練習量をもっと増やす必要がある」と思い、昨年12月から部活動以外のソフトテニス教室を開校。今年3月にはNPO法人化し、ほかの競技でもその輪を広げようと試みている。
 現在は金亀公園テニスコートで水曜と土曜に中高大生と大人、金曜と日曜に初心者と小学生の教室を開いており、彦根と近隣市町から約35人が練習している。南中2年生の細川茜さん(13)と川畑亜花梨さん(13)は「レベルの高い年上の方との練習は学校でだけではできないと思うので、充実した練習になっています」と話していた。
 細川さんは「部活動へ人材を派遣したいほか、スポーツを通して多くの子どもたちを健全に育てていくことや、いじめや不登校、引きこもっている子たちが社会に出て行く助けにもなればと思います」と話していた。問い合わせはクラブネクスト☎(25)0333。

袴や鎧の変身、座禅ができる「彦根プレミアム体験~EXTRAORDINARY EXPERIENCES IN HIKOME」を実施

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 彦根商工会議所は袴(はかま)や鎧(よろい)の変身、座禅ができる「彦根プレミアム体験~EXTRAORDINARY EXPERIENCES IN HIKOME」を実施している。これまでにも着物の着付けや武士などに変身する体験イベントはあったが、より「プレミアム感」を出す形で開催する。12月25日まで。
 袴体験は変身場所が本町のブライダルハウス・サムスィングフォーか中央町のきものの京美、レンタル費や着付け代込みで1日3000円、午前10時~午後8時。
 鎧体験は変身場所が袴と同じで、着用できる時間は着付け後の1時間、1回3000円。
 座禅体験は場所が古沢町の清凉寺、龍潭寺、中央町の長松院だが、龍潭寺は10人以上から。体験できる時間は午前7時半~午後8時の30分~1時間ほどで、寺によって異なる。1回1000円。問い合わせは彦根商議所内の事務局☎(22)5580。

長松院に井伊直政公を描いた巨大な絵、没後300回忌に合わせて寄贈か

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 井伊直政公を火葬した場所として知られる彦根市中央町の長松院(ちょうしょういん)に、直政公を描いた縦2㍍70㌢×横1㍍65㌢の巨大な絵が掛け軸として置かれていることがわかった。直政公の没後300回忌に合わせて描かれた絵とみられ、井伊家十八代当主で市教委歴史民俗資料室の井伊直岳さんは「直政公自身の絵の存在は初めて知った」と話していた。
 直政公は慶長7年(1602)2月1日に死去し、遺言により善利川(芹川)の中州だった場所で荼毘(だび)に伏された。その場所には甲冑などの遺物が埋葬され、塚といおりが建立。その年の6月に禅堂が作られ、「祥壽(しょうじゅ)院」と命名。その後、直政公の幼名・虎松の一文字をとって長松院となった。
 直政公の没後300回忌の明治34年(1901年)には火葬した場に新たな供養塔が有志によって修繕整備され、手塚紀洋住職によると、その際に直政公を描いた絵も同寺に寄贈されたという。同じ年の4月3日から5日にかけては彦根城開城300年紀念祭も開催されており、井伊さんは「紀念祭の行列の様子を描いた巻物や絵馬の存在は知っているが、直政公自身を描いた絵が長松院に残されていたことは知らなかった」と話していた。
 絵は「赤備え」の甲冑を着て、馬上でやりを手にした直政公が勇猛果敢な様子で描かれている。左下には彦根藩士で明治時代の書聖として知られる日下東作(日下部鳴鶴)が記したとみられる漢詩と、右下には絵の作者として日本画家・青柳琴僊(あおやぎきんせん)のサインが書かれている。
 長松院では「直政公出陣之絵図」として、奥の間で掛け軸として置いてきた。手塚住職は「あれだけ迫力のある絵はないと思います。直政公ゆかりのお寺として、大切に守っていきたい」と話している。見学可。問い合わせは長松院☎(24)3225。

近江鉄道でワインが飲み放題の「ワイン電車」の運行

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 近江鉄道の電車内でワインが飲み放題の「ワイン電車」の運行が先月27日から始まった。
 フランス、チリ、スペイン、米国、日本、ドイツ、オーストラリアの白と赤の計9種類のワインやワインベースのカクテル、ソフトドリンクが飲み放題。それぞれのワインを飲み比べて気に入ったワインのおかわりができる。ボジョレーヌーボーの解禁日の今月17日からは新酒ワイン5種類と日替わり3種類となる。
 運行日は今月22日までの木金土曜と20、22日。彦根発着便と近江八幡発着便があり、時間帯が異なる。往復約2時間。
 料金は千成亭のオードブル付きで4000円、今月17日以降4500円。カツサンドやチーズなどつまみの車内販売も。申し込みは5日前までの平日に近江鉄道☎(47)3020。

桐生祥秀選手が凱旋パレード、城まつりパレードの直政役は北村有起哉さん

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 彦根出身の桐生祥秀選手の凱旋パレードが3日、城まつりパレードと並行して開催され、多くの観客が声援を送った。
 桐生選手は五輪の日本代表の赤いブレザーを着て銀メダルをかけ、市役所前からひこにゃんと一緒にピンク色のオープンカーに乗車。行列先頭の横断幕の後方に合流し、彦根東高までの約20分間パレード。沿道は桐生選手の姿を見に来た市民らでごった返し「桐生君おめでとう」などの声援が飛び、桐生選手も笑顔で手を振りながら応えていた。桐生選手は「市民の皆さんから頂いた声援を力に変え、来年の世界陸上、4年後の東京五輪では更にいいメダルを目指します」とコメントした。
 城まつりパレードには子ども大名行列や井伊家歴代当主行列、井伊直政公行列などに約1000人が参加し、城東小を発着に約3㌔㍍を東高での休憩を挟んで約2時間かけてパレード。直政役には来年秋公開予定の映画「関ヶ原」に直政を演じる俳優の北村有起哉さん(42)が映画で使用した甲冑姿で登場した。

石田三成の念持仏がある宗安寺が三成の旗印「大一大万大吉」を印刷したお守り提供

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 戦国武将・石田三成の念持仏がある彦根市本町の宗安寺(竹内眞道住職)は、三成の旗印「大一大万大吉」を印刷したお守りの提供を始めた。
 宗安寺は、慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いで井伊直政が佐和山城跡の山麓に入った際、高崎(群馬県高崎市)から移築されて、それまでの安国寺から改名されたのが始まり。慶長8年に現在の地に移されている。関ヶ原の戦い後に佐和山城が焼失し、山麓にあった瑞岳寺も被害にあったとされ、同寺に残されていた地蔵菩薩像や千体佛が宗安寺の末寺だった称名院(錦町)に移され、その後、宗安寺で保管されるようになった。地蔵菩薩像は石田地蔵尊とも呼ばれ、千体佛と共に三成が大切にしていた。
 宗安寺では、「1人が万民のために、万民が1人のために・・・」の大一大万大吉の思いを広めるためにお守りを作成。縦9㌢×横5㌢の大きさで、三成が豊臣秀吉と出会ったきっかけにもなった「三献の茶」などにちなんで緑色を基調にし、表に大一大万大吉、裏に宗安寺と記されている。
 宗安寺で1個800円で販売。夢京橋あかり館ではお守り袋が500円で売られており、それを宗安寺に持参して、300円で願い事を書く紙とお札を受け取って袋の中に入れる方法もある。その際の観覧料は無料。問い合わせは宗安寺☎(22)0801。

彦根城築城410年祭に合わせてサロンバー・シスルが井伊直政にちなんだカクテル「Naomasa~The Red Ogre(赤鬼)」考案

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 来年の彦根城築城410年祭に合わせて、彦根市旭町のサロンバー・シスルは井伊直政にちなんだカクテル「Naomasa~The Red Ogre(赤鬼)」を考案。10月24日から提供している。今年3月には直政の養母で来年のNHK大河ドラマの主人公になる井伊直虎をイメージしたカクテル「Naotora女城主直虎」も制作。同店の人気商品の1つになっている。
 「Naomasa」は「Naotora」と同時並行で創作し、1年ほど試行錯誤を繰り返して考案。「Naotora」と同じく、直政が誕生した浜松の蔵元・神谷権兵衛が作って浜松城の徳川家康に献上したとされる忍冬(にんとう)酒をベースに(30㍉㍑)、ジンジャーウォッカ20㍉㍑、ザクロのシロップとレモンジュース5㍉㍑ずつを配合。井伊の赤備えにちなんで、「Naotora」と同じく赤色に仕上げた。
 家康が愛飲していたとされる忍冬酒に、信頼を花言葉の意味に持つジンジャーと子孫繁栄の象徴のザクロを合わせたことで、「直政が家康から厚い信任を受けながら、井伊家を再興させた」とのストーリーをカクテルで表現したという。「Naotora」はアルコール度数15%で女性をイメージし甘酸っぱく仕上げたが、「Naomasa」は度数25%で甘酸っぱさに少し強めのアルコールとキレの良さを加えたのが特徴。
 オーナーバーテンダーの宮下純さん(40)=城町1=は「飲んで頂いて、直政公が彦根藩の繁栄の礎を築いたことを知るきっかけになれば」と話していた。グラスには直政のかぶとの天衝きをかたどったグレープフルーツも添えられている。1杯950円。営業時間は午後6時~翌午前1時半。日曜定休。問い合わせは同店☎(22)7071。

バルブ製造業・清水工業が開発した地下式の消火栓 グッドデザイン賞と特別賞を合わせて受賞

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 彦根市楡町のバルブ製造業・清水工業が開発した地下式の消火栓が、今年度のグッドデザイン賞と、同賞からさらに選ばれる特別賞を合わせて受賞した。
 製品名は「ステンレス製弁体収納式地下式消火栓サスキャメル」。水を止めるための弁(弁体)を収納させた構造やステンレス材の使用で、重さが従来品の約半分の12㌔㌘になるなど、コンパクト化や軽量化、長寿命化を実現させたのが特徴。今年4月に開発され、これまでに全国で100台以上が販売されている。
 審査委員の1人は「一般的に人目に触れることのないプロダクト(製品)だが、仕上げが丁寧で、見た目からも剛性の高さが感じられる理想的な機能美を有したデザイン」とコメントしている。
 グッドデザイン賞は旧通産省が昭和32年に創設したGマーク制度が始まりで、以降毎年「よいデザイン」に対して同賞を授賞。今年度は国内外から応募があった4085点から1229点が受賞し、その中からグッドデザイン大賞1点、金賞19点、特別賞19点が選ばれた。清水工業が開発した消火栓は特別賞の中のものづくり部門(7点)に入った。今年度、県内からは計3点がグッドデザイン賞を受賞し、彦根のバルブ業界では初めてだという。
 先月30日に東京都内で受賞者を対象にプレゼンテーションがあり、3日まで受賞展が開催。今月29日には都内で特別賞の贈賞式もある。清水康裕社長(34)は「人の目にはつきませんが、社会を支えている製品だと誇りに思っています。グッドデザイン賞の受賞をきっかけに地場産業にフォーカスがあたることも願っています」と話していた。

前市教育長の前川恒廣氏が来年4月23日の彦根市長選挙への出馬を表明

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 前市教育長の前川恒廣氏(61)=池州町=が7日、来年4月23日の彦根市長選挙への出馬を表明した。市長選への出馬表明は2人目。
 会見で前川氏は市教育長に就いた平成23年10月の約1年後に父親が介護の必要な状態になり、その際に自宅に来たヘルパーが孫の進学のために働いていることを知ったエピソードにふれながら「人々の生活がもっと豊かにならないとダメだ。彦根を良くするためにお役立ちしたいと思うようになった」と出馬理由を説明。「『何も変わらない』から『何か変わってきた』と実感してもらえるよう、『チェンジ彦根』に向けてリーダーシップを取らせて頂きたい」と述べた。
 公約としては▽彦根城域に物産館設置▽湖岸道路に道の駅新設▽数億円規模のふるさと納税▽水泳の飛び込みなどスポーツ・武道の練習環境整備▽高校進学のための独自の奨学金制度▽南部地域への図書館建設▽小中学生の医療費無料化などを掲げている。
 前川氏は城西小、西中、彦根東高、東京大学経済学部卒。旧三菱銀行に入り、退社後にフランス留学しMBA(経営学修士号)取得。クレディアグリコル銀行を経て、平成4年に日本航空に入り、同22年に退社。前市長時代の翌年10月に市教育長となり、4年間の任期中に鳥居本小中一貫校の実施、ユネスコスクールの展開などをした。現在は社会問題の現場ツアーを企画するリディラバの非常勤社員。

元滋賀県知事でびわこ成蹊スポーツ大学学長の嘉田由紀子さん河瀬中学校で自然を活用しながらの昔の暮らしを説明

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 元滋賀県知事でびわこ成蹊スポーツ大学学長の嘉田由紀子さん(66)が4日、県立河瀬中学校で講義を行い、自然を活用しながらの昔の暮らしを説明した。
 講義は本庄町の安仏久仁男さん(89)と田口みわさん(85)をゲストに迎えて「自然環境を巧みに生かした暮らしの学びから未来を考える」をテーマに行われ、2年生80人が受講した。
 嘉田さんは高度経済成長以前の昭和30年代、琵琶湖岸の集落の22%が湖水や川の水、山水を飲み水として飲み、食器や鍋なども湖水で洗っていたとし「これらの『近い水』が生きていた時代は、水を汚さないという意識と信頼が集落にあり、水の使い回し文化があった」と説明。
 安仏さんと田口さんは、稲わらなどを燃料にして五右衛門風呂に入り、その排水を小便と一緒に野菜畑に流していたことや台風後には多くの人たちが浜辺に打ち寄せられた流木を取りに行っていたことなどを紹介。嘉田さんは「知事時代は流木の処理に数億円の経費を使っていたが、昔は住民が燃料に使うため拾いに行っていた。行政の税金を使わず、地域の人もお金を出さない暮らしをしていた」と話した。
 講義の最後で嘉田さんは「自然と近い暮らしはその気になれば再生できる。近代的な技術と自然とが寄り添った社会を皆さんの世代で実現していってほしい」と述べた。
 生徒の野﨑琴音さん(14)は「お風呂や飲み水など昔の暮らしが今と違っていて勉強になりました。川を汚さないなど気をつかいながら生活したい」と語っていた。
 嘉田さんの講義は河瀬中学校による科学、言語、環境の各分野の学者を招いての授業「スタープログラム」の中で実施。今年中に宇宙や日本語の専門家を招いた残り計4回の講義がある。

「フェラーリ インターナショナル・カヴァルケード」近畿で開催。12日には彦根市内に世界24カ国から73台

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 国内外からフェラーリが集う「フェラーリ インターナショナル・カヴァルケード」が10日から14日まで近畿で開催。12日には彦根市内に世界24カ国から73台が訪れた。
 2012年にイタリアで始まり、昨年からはイタリア国外でも開かれるようになり、今年はフェラーリの日本上陸50周年にあたることもあり、京都を拠点にイベントが開催。
 12日は湖岸からいろは松を通り、午後1時ごろから桜場駐車場に徐々に集まり始めた。彦根城内にはファンらがカメラ片手に集まり、フェラーリが登場するたびに撮影していた。参加者は桜場駐車場に車を止めた後、屋形船に乗ったり、キャッスル&リゾートスパで食事をしたりした後、約2時間後に大津方面に向かった。
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