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ライティングデザイナー監修による光とアートの祭典「城あかり 神あかり」10月1日から彦根城や多賀大社などで

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 ライティングデザイナー監修による光とアートの祭典「城あかり 神あかり」が10月1日から彦根城や多賀大社などで始まる。今月30日午後5時半~は表門橋で点灯式やミニコンサートがある。
 人口減少の抑制と経済の活性化を目指し、ワンランク上の観光施策にするため、彦根商工会議所が市を通じて申請していた内閣府の地域創生加速化交付金「光とアートで発信する付加価値創造事業」を活用。彦根市と多賀町の行政や商工関係者らによる彦根・多賀地域連携組織委員会(会長・小出英樹彦根商議所会頭)が、この事業に沿ったイベント内容を協議してきた。
 「城あかり」は彦根城築城400年祭のライトアップアドバイザーをはじめ、六本木ヒルズアリーナ、表参道ヒルズ、清水寺などでライトアップを手がけた内原智史さんが担当。いろは松から望む佐和口多門櫓や、表門、黒門、京橋などが見応えのある和の芸術空間に様変わりするという。12月31日までの日没から午後10時まで。
 「神あかり」は堂島大橋、六甲アイランドリバーモール、御堂筋イルミネーションなどをデザインした長町志穂さんが演出。多賀大社を神秘的な空間にし、10月半ばからは地元住民や子どもたちが手作りした「祈りの石ころあかり」を敷き詰めて「祈りの庭」を創造。胡宮神社と高源寺ではモミジのライトアップ、大瀧神社では水の森のブルーライトアップなどを行う。11月30日までの日没から午後9時までで、11月11日から13日はスペシャルデーに。
 ほかの関連イベントは以下の通り。
 ▽10月7日午後7時~=金亀公園でアウン・ジェイ・クラシックオーケストラの演奏会。和太鼓、尺八、琴など和楽器だけで構成された8人のユニットによる演奏。中学生以上3000円、当日3500円。6日午後7時~は多賀大社で無料の和楽器ワークショップも。
 ▽10月14日午後7時~=玄宮園で女性和楽器グループ「ナデシコ ジェイ アンサンブル」の演奏会。中学生以上2000円、当日2500円。15日午後7時~多賀大社で無料の多賀座と和楽器ワークショップも。
 ▽10月30日午後6時~=彦根城博物館能舞台で井伊家ブランドのアーティストと滋賀の歌姫によるチャレンジコンサート。井伊亮子さん、滋賀を中心に活躍するシンガーソングライター・まつうらようこさん、観世流能楽師の浦部好弘さん・幸裕さん親子らが出演。中学生以上2000円、当日2500円。
 ▽11月11日午後7時~=玄宮園で和楽器ユニット「新月」+ヒューマンビートボックス&和楽器グループの演奏会。中学生以上2000円、当日2500円。
 ▽来年3月4日午後6時~=清凉寺で佐野史郎&山本恭司「小泉八雲・朗読の夕べin彦根」。俳優・佐野さんとギタリスト・山本さんの朗読パフォーマンス。中学生以上3000円、当日3500円。
 雨天中止も。チケットは文化プラザ、ビバシティ、アルプラザ彦根、県立文化産業交流会館などで。問い合わせは彦根商議所☎(22)4551。

滋賀県立陶芸の森陶芸館、10月1日から秋の特別展「珠玉の湖東焼」

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 滋賀県立陶芸の森陶芸館(甲賀市信楽町)は10月1日から秋の特別展「珠玉の湖東焼」を開く。
 湖東焼は文政12年(1829)、古着商を営んでいた絹屋半兵衛が彦根で始めた焼き物。天保13年(1842)に彦根藩が窯を召し上げ、十三代・井伊直弼の時代に黄金期を迎えたが、桜田門外の変後は縮小。文久2年(1862)には民間へ移行した。
 明治時代になると、湖東焼復興の動きが起こり、明治2年(1869)6月に彦根藩知事となった井伊直憲は同年9月、円山(市内南東部の芹川沿い)に窯を築き、京都から陶工の明石屋初太郎や元職人を招き、作陶を始めた。この焼き物は後に円山湖東焼と呼ばれる。また長浜の医師・西村善吾は明治3年に自宅に窯を築いて元職人らに焼き物を作らせ、後に長浜湖東焼と呼ばれた。しかし、円山湖東焼は明治4年の廃藩置県で、長浜湖東焼も資金難などで同6年にそれぞれ廃窯となった。
 藩お抱えの湖東焼の絵付師で有名なのは幸斎と鳴鳳だが、ほかの一群たちが安政3年(1856)に株仲間を結成し、自宅で絵付けをしていた。その中で知られるのが鳥居本村の自然斎(じぜんさい)、原村の床山(とこやま)、城下白壁町の賢友(けんゆう)、赤水の4人。
 陶芸の森での特別展では黄金時代、絵付師、茶道具、圓山・長浜の湖東焼などテーマごとに名品約150点を展示。中には自然斎が作って後に埋木舎に伝わったたぬきの置物や、カニの甲羅部分に小さなカエルが乗ったふた物などの珍品、黄・緑・青・紫の顔料で描いて九谷焼風に絵付けされた水指、鳴鳳ら絵付け師の作品もある。
 開館は第1期が11月6日まで、第2期が11月8日~12月11日。入場料は大人700円、高大生500円、中学生以下無料。
 期間中のイベントは以下の通り。
 ▽10月23日と11月20日の午後1時半~=ギャラリートーク。
 ▽11月20日と12月4日の午前10時半~午後4時=体験教室「美しき豆皿を作る」と「正月を祝う華やかな器を上絵付けする」。要申し込み。
 ▽11月12日午後1時~と11月23日午後0時半~=子ども向け体験教室「華やぐツリー作り」と「青色で大好きな動物作り」。
 ▽11月23日午前11時10分~と午後0時50分~=ひこにゃん珠玉の湖東焼展を鑑賞する」。問い合わせは陶芸の森☎0748(83)0968。

四番町スクエア協同組合がスクエア内にケイトウの花を設置

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 彦根市の四番町スクエア協同組合の会員らがこのほど、スクエア内にケイトウの花を設置した。
 10月15、16日のご当地キャラ博に合わせて、多くの観光客にスクエア内に来てもらおうと企画。井伊の赤備えにちなんで、赤色のケイトウの花を設置することにし、米原の滋賀県レイカディア大学で学ぶ高齢者の協力を得ながら、プランター約130個に植えてスクエア内に置いた。
 協同組合理事長の藤河真寿三さん(61)は「四番町スクエアを花いっぱいにして、多くの観光客や市民の皆さんに来てもらえる場所にしたい」と話していた。レイカディア大の高齢者の指導を受けながら、組合の会員らが世話をしていく。

JR西日本のキャンペーン「ちょこっと関西歴史たび」今年は彦根城で10月1日から、双葉荘で「湖国八珍と近江牛を味わう」も

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 彦根城博物館の特別公開展を観覧し、ガイドを聞きながら彦根城が散策できるJR西日本のキャンペーン「ちょこっと関西歴史たび」が10月1日から開始。9月29日にマスコミ向けの説明会があった。
 JR西日本は「歴史を知ると散策がさらに楽しくなる」をテーマに、自治体などと連携し平成25年度春から関西地区の各地でキャンペーンを実施。滋賀県では4回目となる今年は彦根城を主体に12月22日まで、彦根城博物館で大坂の陣 関連資料展と国宝彦根屏風展(10月28日~11月27日)、宗安寺と龍潭寺で井伊家や大坂の陣ゆかりの寺宝などの公開が行われる。
 期間中毎日、ボランティアガイドの説明による「ウォーク」もあり、午前9時50分に彦根駅前の彦根市観光案内所に集合し、佐和口多門櫓、馬屋、彦根城博物館、天守、玄宮園、夢京橋キャッスルロードなどを見学。参加費1000円。定員は平日30人、土日祝60人。
 また特別講座として、22日午後3時~埋木舎で「埋木舎における文化人 井伊直弼」、23日午後3時~埋木舎で「井伊直弼の生涯」、11月23日午後3時~彦根城博物館で「大坂の陣と井伊家」がある。問い合わせは彦根観光協会☎(23)0001。
 説明会にはJR西日本京都支社長の岩崎悟志さん、大久保市長、ひこねお城大使、ひこにゃんらが参加し、記念撮影などが行われた。
 今回のキャンペーンに合わせて、JR西日本は松原町の双葉荘で「湖国八珍と近江牛を味わう」を実施。えび豆、赤こんにゃく、う巻、ごま豆腐、うろり、近江牛ネギ巻、アユ、ちぢみこんきゃくの「湖国八珍」と近江牛のしゃぶしゃぶまたはすき焼きなどの料理=写真、滋賀の地酒またはソフトドリンクが提供されるほか、彦根城の各施設の割引券も付いている。
 JRの往復券とセットで料金は大津発着で6200円(子ども2850円)などとなっている。申し込みは専用ダイヤル☎0088(24)1515かJR西日本の主要駅で。

桐生祥秀選手に彦根市市民栄誉賞が授与

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 リオ五輪の陸上競技4×100㍍で銀メダルを獲得した桐生祥秀選手(20)=東洋大3年=に9月30日、彦根市市民栄誉賞が授与され、市役所で表彰式が開かれた。
 桐生選手は日本代表のジャージ姿で登場。大久保貴市長から「銀メダル獲得おめでとうございます。市民をはじめ、国民に感動を与えてくれました。これからも練習に励んで、さらに高みを目指して頂きたい」と激励され、表彰状とガラス製の盾を受け取った。
 桐生選手は「リレーではメダルを獲得できたが、個人(100㍍)では悔しい思いをしました。20歳ということで、これからがスタートだと思っています。東京五輪ではもっと強く、速くなって勝負できるようになりたい。これからも応援をよろしくお願いします」とあいさつした。
 現在の調子と今後の目標については「良い感触を持っていて、自分の走りについてもわかってきました。今は少し休んで来年に備えたい。来年は世界陸上があるので、個人ではうまく走れるように、リレーではもっと良い色のメダルを狙いたい」と語り、東京五輪については「4年後は力も上がっていると思うので、ファイナルを目指したい」と述べた。
 彦根には4日前に戻ってきたとしたうえで「超いいですね。地元に帰ると落ち着いてのんびりでき、同級生とも会えます」と笑顔で話していた。
 彦根市市民栄誉賞は平成25年8月9日に制定され、桐生選手が第1号。

奥野文雄さんと竹中翠香さんがナタマメ育て近所の話題に

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 童話「ジャックと豆の木」の豆とされるナタマメが彦根市本町2丁目で大きく育ち、近所の話題になっている。
 ナタマメはアジアやアフリカの熱帯で育つマメ亜科の一年草で、食用や薬用として栽培。日本には江戸時代初期に清から伝わったとされ、福神漬けや健康茶などに使われる。
 本町2丁目の奥野文雄さん(90)と竹中翠香さん(78)が華道翠香流前の駐車場脇に今年4月に苗を1本ずつ植え、20㌢~30㌢のナタマメが約30個育った。そのうち数個を奥野さんが華道の作品の一部にし、先月15日まで滋賀県護国神社で行われていたみたま祭で展示した。
 10月半ばまでそのままにした後、竹中さんは華道の作品の一部に利用して、11月12、13日の両日、ビバシティ彦根で開く生け花展に出展する。ナタマメ作りは来年も挑戦する予定。見学自由。

千代神社は10月8日に遷座50周年記念の秋まつり

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 彦根市京町2丁目の千代神社は10月8日に「遷座50周年」記念の秋まつりを行う。
 千代神社は芸道や芸能の女神・天宇受売命(あめのうずめのみこと)が祭神。元々は千代之宮と呼ばれ、古くから歌舞伎や能狂言役者、俳優らの崇敬を受けてきた。
 創立年は不明だが、天正18年(1591)に佐和山城に入城した石田三成が城を大改修する際、姫袋(古沢町)から尾末の地に移り、彦根城の築城に合わせて元の姫袋に戻った。明治2年(1869)に千代神社と改名。隣接していたセメント工場の粉じん公害などにより、昭和41年5月に現在の地に移り、今年で遷座50年を迎えた。
 記念の秋まつりでは午前10時~の本殿祭後、奉納もちつきと振る舞い、彦根吹奏楽団演奏、庖丁道、県立大学能楽部の奉納があり、午後2時~笑福亭鶴瓶一門の純瓶さん、晃瓶さん、瓶吾さんによる落語会がある。入場無料。
 境内では、うどん、そば、焼き鳥、ジュース、ヨーヨー、スーパーボール、たたみパズルなど模擬店も。

ライティングデザイナー監修「城あかり 神あかり」彦根市と多賀町で開始

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 ライティングデザイナー監修のイベント「城あかり 神あかり」が1日から彦根市と多賀町で開始。前日にはマスコミ向けの説明と点灯式が表門橋で行われた。
 彦根商工会議所などの彦根・多賀地域連携組織委員会(会長・小出英樹彦根商議所会頭)が観光振興を目的に「光とアートで発信するブランディング事業」として企画。彦根城のライトアップデザインを内原智史さん、多賀大社などを長町志穂さんが担当した。
 彦根城では大手門から黒門までの内堀沿い、京橋口などがライトアップされており、佐和口多門櫓には井伊家の家紋が両櫓に映し出され、1分ごとに赤、青など色が変化。内原さんは「歴史をキーワードに色を演出し、彦根の豊かな水、緑も加えました。内堀沿いから旧外堀までの城郭を楽しみながら歩いて頂きたい」と話していた。
 点灯式には小出会長や大久保貴市長、内原さん、長町さん、ひこにゃん、たがゆいちゃんが参加。小出会長は「光とアート事業を生かして、地域資産の魅力を発信していき、世界中から彦根そして多賀に来て頂けるようにしていきたい」と語った。
 ライトアップは彦根城が12月31日までの日没から午後10時まで、多賀大社などが11月30日までの日没から午後9時まで。期間中、さまざまな音楽イベントが彦根城や多賀大社で開催される(詳細は本紙9月24日付けで)。

東山会館が10月1日付けで「彦根市市民交流センター」としてオープン

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 彦根市里根町の公共施設、東山会館が10月1日付けで「彦根市市民交流センター」としてオープン。センターでは幅広い利用を呼びかけている。
 東山会館は人権問題の啓発拠点として昭和54年に設置されたが、東山児童館が併設することもあり、子どもや母親ら地域の交流の場としても利用されてきた。また施設の周辺には大型の量販店や団地が建設され、彦根駅東口の開発も進んでいるため、地元住民らの要請を受ける形で、市は人権機能を広野町の人権・福祉交流会館に移し、市民が幅広く集える施設として再オープンした。
 鉄筋コンクリート2階建て延べ356平方㍍の建物はそのままで、カーペットと銘板が取り替えられた。施設内には集会室、調理実習室、和室、小会議室、図書学習室があり、渡り廊下で東山児童館ともつながっている。利用料は冷暖房費のみ(50円か100円)。開館は平日午前8時半~午後5時15分だが、時間外や土日祝の使用希望者も相談に応じる。
 センター長の片山範應(のりお)さん(63)は「これまでは地域の方を主体にした施設だったが、これからは乳幼児からお年寄りまで、市内全域の方に幅広く利用して頂き、交流の輪を広げていってほしい」と話している。問い合わせは市民交流センター☎(23)3582。

目の愛護デーに合わせて、渡辺薬局店主の渡辺僖子さんに目に良い食材など聞く

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 目の愛護デー(10日)に合わせて、滋賀彦根新聞は目の病気予防に力を入れている錦町の渡辺薬局店主の渡辺僖子さん(66)に、目に良い食材などを聞いた。
 渡辺さんによると、白内障や緑内障、飛蚊症などの病気をはじめ、目のかすみ、ドライアイ、疲れ目、子どもの視力低下、車の運転時の不安など目に関する相談が増えているといい「年齢を問わず、iPhoneなど携帯電話やiPad、パソコンを利用しているため、目に関するあらゆる症状は現代病になりつつある」と指摘。改善方法として「来店客には目に必要な栄養素の摂取を薦めている」と述べた。
 目に良い食材として、渡辺さんは「昔から言われているヤツメウナギのほか、コイや真珠貝末、エビスグサ、田七ニンジン、蜂蜜、クコ、食用菊だ」と紹介。渡辺薬局ではそれらの食べ物を組み入れた栄養補助食品をそろえており、5袋入り(2日半分)のサンプル品も無料で提供している。
 前方が見えにくく、前かがみになって車を運転していた来店客の1人は、この栄養補助食品を摂取すると改善し、普通の姿勢で運転できるようになったといい、渡辺さんは「目を良くするには肝臓、腎臓、血流を改善するのが重要で、すっきり見える目になりたい人はまず、サンプル品をお試しください」と話している。
 渡辺薬局では毎月数回のペースで「目の悩み相談デー」も設けており、今月は14日と26日。開店時間は月曜から土曜の午前10時~午後6時。日曜定休。問い合わせは渡辺薬局☎(22)2192。

ひこね地域おこし協力隊員に渡邊克己さん

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 ひこね地域おこし協力隊員に渡邊克己(かつき)さん(45)が決まり、3日に市役所で委嘱式が開かれた。
 渡邊さんは東京都中野区出身。大学卒業後、図書館や学習塾で英語の教師を務めた後、32歳の時に世界1周の旅に出かけ、バックパッカーで約5年間かけてアジアからヨーロッパ、アメリカなど50カ国以上を回った。帰国後は長野県の上高地や小笠原諸島の父島のホテルに勤務。父島でのツアーガイドとの出会いから観光業に関心を持ち、ひこね地域おこし協力隊に応募した。
 抱負として、渡邊さんは「彦根は外から見ると、とても魅力的なまち。彦根城があり、琵琶湖もすばらしく、観光客にとって楽しい思い出が作れる。協力隊員としてお役立ちしていきたい」と話していた。
 すでに尾末町に引っ越しており、彦根商工会議所内の近江ツーリズムボードの職員として3日から勤務。渡邊さんは英語の通訳ガイドの資格を取得しており、国内外の観光客の受け入れ体制の整備などに貢献していく。
 地域おこし協力隊は、3大都市圏などから地方に移住して、さまざまな分野の地域活動に参加し、定着と定住を図りながら地域力を向上させていく総務省の事業。彦根市は今年6月1日から7日まで支援団体を、7月15日から31日まで隊員を募集し、そのうち隊員には3人から応募があった。渡邊さんの就任で彦根市の地域おこし協力隊員は3人目。委嘱期間は来年3月31日までだが、最大2年間、延長できる。

不登校の子どもや引きこもりの若者らを支援する「彦根市子ども・若者総合相談センター」開設

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 不登校の子どもや引きこもりの若者らを支援する「彦根市子ども・若者総合相談センター」が3日、平田町の市福祉センター3階に開設された。
 家庭環境などの影響で不登校や引きこもり、ニートになる子どもや若者が社会問題化している中、市は子どもたちを総合的に支援していこうと相談センターを設置。対象は▽中学卒業後、進学や就労をしていない▽高校や大学を中退後、何もしていない―など不登校やひきこもり、ニートのおおむね39歳までとその家族。
 NPO法人就労ネットワーク滋賀(本部・栗東市)の支援相談員が常駐し、電話や面接で本人や家族からの相談に応じ、就労や自立への助言・仲介をする。毎週火曜日には臨床心理士によるカウンセリングを受けることができる。
 相談センターでは「『人間関係が苦手で長続きしない』『自分にあった仕事がわからない』などの若者や、『子どもの就職のことで相談したい』『子どもが引きこもって外に出ない』などの悩みを持つ保護者に相談に来てほしい」としている。開所日は平日の午前9時~午後5時(昼休憩あり)。問い合わせは相談センター☎(47)3001。

ご当地キャラ博in彦根15、16日の両日、夢京橋キャッスルロード一帯で、今年は曳山を使用したひこにゃんパレード

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 ご当地キャラ博in彦根が15、16日の両日、夢京橋キャッスルロード一帯で開かれる。今年はひこにゃんの誕生10周年を記念し、曳山を使用したひこにゃんパレードが行われる。
 実行委員会が主催し、9回目の今年は15日に167団体の196キャラ、16日に151団体の176キャラ、2日間ではひこにゃんら彦根の16キャラを含めて235キャラが参加する予定。
 京橋駐車場、夢京橋キャッスルロードの各会場にキャラたちのブースが設けられ、物産品やキャラクターグッズなどが販売される。また京橋会場と四番町スクエア内にはステージが設置され、キャラたちによるステージ上でのPRタイムがある。
 京橋会場には熊本地震の復興支援ブースが設けられ、くまモンが両日とも登場する。ほかに、北海道のメロン熊、福井県の赤ふん坊や、長野県の真田幸丸、愛媛県のいまばりバリィさん、高知県のしんじょう君ら人気キャラも参加する。初参加が34キャラで、毎回がいが☆グリオら5キャラ。国外からはハワイのホヌッピー。
 ひこにゃんの曳山パレードはひこにゃんを特製の曳山に乗せてスタッフが押す形式で実施。両日午前9時50分キャッスルロードで行われる。
 開催時間は両日とも午前9時午後3時。問い合わせは実行委員会事務局☎(22)1130。
 ご当地キャラ博in彦根に参加するゆるキャラたちを紹介したガイドブック「ご当地キャラ図鑑」が発刊された。キャラ博に登場するゆるキャラたちをエリアごとに1キャラずつ写真と紹介文、拠点、特技、好物、参加日を掲載。キャラグッズがもらえる検定の問題と回答用のマークシートを添付しているほか、グルメガイドや会場へのアクセスマップなども載せている。
 1冊600円。全ページカラーのA5判・144ページ。発行はチェキポン(大津市)。県内の主な書店、彦根から長浜にかけてのローソンとセブンイレブンのほか、当日はチェキポンのキャラ・ウサポンのブース(京橋会場)などで販売している。
 ご当地キャラ博in彦根に合わせて、近江鉄道の電車とバスが1日乗り放題の「ガチャコンでおでかけフリーきっぷ」が販売される。
 交通渋滞の緩和のために公共交通を利用してもらおうと、彦愛犬1市4町による湖東圏域公共交通活性化協議会が企画。対象の乗り物は、近江鉄道の電車、湖国バスの彦根駅経由の路線、近江鉄道バスの八日市駅経由の路線、八日市駅経由のちょこっとバス。
 近江鉄道の彦根駅、米原駅、八日市駅、近江八幡駅、貴生川駅、近江鉄道バスとちょこっとバスの車内で、15、16日の2日間のみ販売している。
 料金は中学生以上1000円、小学生500円。切符をキャラ博の会場にある近江鉄道のブースで提示すると、ひこにゃんとがちゃこんがイラストされた特製バッジが進呈されるほか、彦根城や玄宮園、彦根城博物館の入場料が割引される。
 滋賀大学経済学部のサークル「エナクタス」は、障害者就労支援事業所の工房ふれっしゅ(賀田山町)と共同で作った焼き菓子を、ご当地キャラ博の2会場で販売する。
 エナクタスは地域貢献を目的に活動しているサークルで、障害者が働ける環境を作るため、工房ふれっしゅが作った焼き菓子に、滋賀大学のキャラクター・カモンちゃんをイラストした商品を企画。
 クッキーやラスクなどの350円と500円の商品2種類を彦華堂(本町)と京橋口駐車場で2日間販売する。

参院選から導入された18歳選挙権に関するアンケートを実施した彦根東高校新聞部にインタビュー

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 新聞週間(15日~21日)に合わせて、滋賀彦根新聞は先の参院選から導入された18歳選挙権に関するアンケートを実施した彦根東高校新聞部にインタビューを実施。アンケート結果は16日発行の東高新聞で公表される。
 インタビューには2年生の部長・江竜俊喜君(17)のほか、いずれも2年生で副部長の米田明日香さん(17)、18歳選挙権特集チーフの小梶敏幸君(17)、福島特集チーフの白木輝君(16)が同席した。
 アンケートは7月10日に行われた参院選後に、1、2年生全員と参院選で選挙権があった3年生94人、保護者に対して実施。そのうち3年生には▽投票に行ったか▽どの手段で候補者の情報を得たか▽18歳選挙権への賛否は―などを質問。その結果、約86%にあたる81人が投票に行き、インターネット・テレビ・新聞で情報を得て、大半が18歳選挙権に賛成だったという。
 また保護者には18歳選挙権への賛否のほか、今後の課題、高校生の選挙への関わり方などを記入形式でたずねた。そのうち賛否に関しては高校3年生と同様、大半が賛成だったという。
 発行を直前に控え、部長の江竜君は「今後、18歳選挙権に対してメディアの注目は下火になっていくのは間違いないが、その時に新聞としてどのように関わるべきか、先を考えた構成にしました」と説明した。
 16日発行の東高新聞は24ページ構成。「地域と共にある彦根東」をテーマに、18歳選挙権、創立140周年、福島などの特集を組んでいる。江竜君は「東高、彦根、滋賀についてまとめており、全体として1つの流れを感じてもらえるはず。じっくり読むと色んなことを考えさせられる新聞になったと思います」と語っていた。特集の中では老舗店が多い花しょうぶ通り商店街の店舗も登場するという。
 発行部数は2000部。希望者は連絡の上で東高まで。問い合わせは東高☎(22)4800。

高宮駅コミュニティーセンターと座・ギャラリーで画家・山田裕吉さんの作品展、国宝の彦根屏風をならった公開制作も

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 彦根市の高宮駅コミュニティーセンターと高宮町の中山道沿いにある座・ギャラリーで、画家・山田裕吉(ゆうきち)さん(34)=大阪市=の作品展が開かれている。9、10日には国宝の彦根屏風をならった公開制作も行われ、完成品は高宮駅で展示されている。
 山田さんは商業系のデザイン画を描いていたが、平成26年5月から本格的な創作活動を開始。黒と白のみのアクリル絵の具で独特の世界観を表現した作品が特徴で、大阪を中心に東京や京都、兵庫など国内のほか、米国やカナダでも作品を発表。ミュージシャンやパフォーマーとのライブペインティングもしている。
 高宮駅では彦根屏風に登場する人物たちを横3・6㍍×縦1・8㍍の屏風型の金地に描いた作品などを展示。山田さんは「デザイン性を強くして、屏風に登場する1人1人のイメージを強調して描きました」と話していた。開館は来年1月13日までの午前9時~午後4時で、11月5、6日には山田さんが会場にいる予定。なお座・ギャラリーには横約7㍍の巨大作品も展示しており、開館は11月6日までの土日のみ。

彦根市長選 擁立論

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 彦根はゆるキャラまつりで緩い雰囲気にある中、滋賀県内では湖南市長選(無投票)、甲賀市長選(16日投票)、野洲市長選(23日投票)と首長選が相次いでいる。彦根でも来年4月の市長選に向けて水面下での動きが活発化しつつあるが、「より良い」選挙戦にするため、小生としての提言をしておきたい。
 現職の大久保貴市長はこれまでのところ、再選の表明をしていない。彦根市立病院への産科医招聘や中学校給食の導入をしたが、これらは前市政からの延長線上であり、特に目立った成果は出していないと言える。そのため2期目を目指すのではないだろうか。出馬を表明した場合、民進党系会派の市議や一部の自民系市議が支援するほか、民進党系の対抗馬が出ない時は同党の国会議員や県議も応援に回るだろう。
 対抗馬としては前の市教育長・前川恒廣氏が意欲をしており、自民系の元県議や一部の市議が支持するとみられる。ほかには、民進党の田島一成衆院議員や中沢啓子県議、自民系の谷口典隆市議、これまでに市長選に2回出馬した和田裕行氏の名前もあがっている。
 いずれの方々も素晴らしい実績や能力をお持ちで、市長としての力量を備えているとは思うが、小生の持論でもある「(生ぬるいたこつぼ状態から抜け出せないという意味の)殿様文化の打破」を実現させるまでとはいかないだろう。市外の彦根出身者で適任者を探すのも容易ではない。
 そこで小生なりに今の彦根を鳥瞰し適任者を模索した場合、該当するのは1人しかいない。彦根商工会議所会頭の小出英樹氏である。
 「観光」をテーマに掲げ、さまざまな事業を中心になって実現させており、今月からは多賀と連携して「城あかり 神あかり」を開催。ほかの事業を含め、既に市長のような手腕を発揮している。市の幹部らからは小出氏を「変わり者だ」と揶揄する声も聞くが、今の彦根(閉塞感漂う地方自治体)に変わり者体質は打ってつけである。
 小出氏を巡っては、これまでの市長選でも候補者として名前が挙がったことがあるが、最終的には見送られた経緯がある。66歳という年齢的にみても最後のチャンスであり、知名度的にも現職らに劣るため厳しい戦いになるのは必至だが、「より良い」選挙戦に向けて英断を期待したい。【山田貴之】

千代神社で遷座50周年の秋まつりが開催 庖丁道の奉納など

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 彦根市京町2丁目の千代神社で8日、遷座50周年の秋まつりが開催され、庖丁道の奉納などが行われた。
 庖丁式は正派四條流の形式で「紅葉鯛(こうようだい)」を題目に行われ、はしと庖丁だけでタイを裁く「庖丁人」を井上盛博さん、裁く前のタイを三宝でまな板へ運ぶ「持出人」を福西倫子さんが務め、いずれもうえき(銀座町)従業員の北川康治さんが裁かれたタイを三宝に納める「納人」、井上実さんが儀式を見守る「後見人」として進行。
 本殿前の石畳に設けられた場所で、庖丁人の井上さんが作法を始めると、会場は厳粛な雰囲気に包まれた。裁き終えて、北川さんが三宝に納めて終了すると、それまで息をのむように静かだった観客から拍手が沸き起こっていた。
 千代神社は芸道や芸能の女神・天宇受売命(あめのうずめのみこと)が祭神。創立年は不明だが、天正18年(1591)に佐和山城に入城した石田三成が城を大改修する際、姫袋(古沢町)から尾末の地に移り、彦根城の築城に合わせて元の姫袋に戻った。
 昭和41年5月に現在の地に移り、今年で遷座50年を迎えた。秋まつりでは本殿祭や記念のもちつき、落語会なども行われた。

近江高校は今年度から強化部指定のサッカー部の練習場として第2グラウンドを人工芝生化に整備

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 彦根市松原町の近江高校は今年度から強化部に指定したサッカー部の練習場として、松原町の第2グラウンドを人工芝生化に整備。12日から人工芝での練習を開始した。
 近江高はサッカー部の強化部指定に合わせて、昨年4月に長浜出身で元Jリーガーの前田高孝(たかのり)さん(31)=東近江市=を監督に招へい。元々は土だった第2グラウンドの3分の2以上にあたる約7200平方㍍を住友ゴム工業製のハイブリッドターフと呼ばれる人口芝生として整備し、このほど完成させた。
 サッカー場としては公式の面積で、前田監督は県北部では初の人工芝のグラウンドだとした上で「滋賀は南部の高校が強いため、北部でもサッカーを盛んにしていきたい。滋賀大会を制覇して全国大会に出られるチームを作るため、新しくなったこのサッカー場で指導にあたりたい」と話していた。
 近江高のサッカー部は強化部の指定に伴い、部員71人うち1年生が67人を占める。チーム力は月ごとに成長しており、今夏に行われた滋賀県民体育大会では3位になった。今月22日からは全国高校サッカー選手権大会滋賀県予選が始まる。
 3年生で主将の吉田舜輝君(17)=長浜市=は「1年生が多いので勢いがあるチーム。自分たちで考えながら試合をできるようになっていると思います。選手権大会ではベスト4を目指したい」と話していた。

稲部遺跡から邪馬台国時代の鍛冶工房跡や物流拠点の巨大な倉庫とみられる大規模な建物跡など発見、首長居館跡もあり当時の中心地か

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 彦根市稲部町と彦富町にかけての稲部遺跡から、弥生時代後期から古墳時代初期(2世紀から3世紀半ば)にかけての鍛冶工房跡や、古墳時代初期から中期(5世紀)にかけての物流拠点の巨大な倉庫とみられる大規模な建物跡などが発見。「倭の国の成り立ちを考える上で、今までにない極めて重要な遺跡」として、専門家からは保存を求める意見が出ている。
 稲部遺跡では、宅地造成工事に伴い昭和56年に約500平方㍍で第1次調査が始まった。以降、市道芹橋彦富線・稲部本庄線の道路改良工事に伴って、第6次が平成27年6月から今年3月まで約1042平方㍍の範囲で、第7次が昨年11月から現在まで約430平方㍍で行われている。
 第6次では、弥生時代末期から古墳時代初期にかけて数回建て替えられた4棟の掘立柱建物跡が見つかっており、柱の穴の上層部や付近のくぼ地からは計12個の桃の種が出土。桃は弥生時代に中国大陸からもたらされ、古代中国では不老長寿や魔除けなどの力を持つ神聖な果実だったとされる。
 このため、これらの建物群は集落の中心的な役割を果たす何らかの儀礼を行う施設や倉庫と考えられ、祭祀空間だったとされる。
 第7次では、弥生時代末期から古墳時代初期にかけての30棟以上の方形の竪穴建物跡が発見。そのうち23棟からは鉄の破片や塊が約6㌔㌘出土しているため、鉄製の武器や工具を作っていた鍛冶工房だったとされ、当時の国内最大規模の鉄器生産センターだった可能性もある。
 鉄器の生産が始まった後には大型の独立棟持柱建物と呼ばれる1棟が築かれている。この建物は隣接する鍛冶工房を管理する施設で、首長の居館域の一部や倉庫、儀礼施設の空間だったとされる。古墳時代前期には当時のものとしては奈良県桜井市の纏向(まきむく)遺跡にある敷地面積約239平方㍍に次ぐ188平方㍍の巨大な建物が建てられ、建物跡の柱の穴からは桃の種が出土したため、建物の廃絶儀礼が行われたとされる。また古墳時代前期には145平方㍍のもう1棟の大型建物が建設。総柱建物と呼ばれる工法だったことから、日本屈指の規模の石川県七尾市にある万行遺跡と同規模の巨大倉庫とされ、物流の中心地だったことがわかる。
 これらの発見により、稲部遺跡の集落は弥生時代後期から古墳時代中期まで約400年間続き、3世紀前半の邪馬台国時代に最盛期を迎え、祭祀が行われた大型建物や大規模の鍛冶工房が形成。3世紀後半には巨大な建物も建てられていたことがわかる。また溝からは朝鮮半島の南部から渡来人が持ち運んだり、日本の人々が真似て作ったりしたとみられる韓式系土器も見つかっている。
 市教委文化財課では▽北陸や美濃、尾張など東日本と近畿をつなぐ3世紀の物流の中心的な遺跡だった▽祭祀都市、政治都市の面を強く持ち、工業都市としての面も合わせ持つ当時の中枢部だった▽4世紀から5世紀には物流拠点として継続して発展し、朝鮮半島と交流して当時の先端技術を導入していた可能性がある▽王権との関係を含めて、荒神山古墳の築造につながる遺跡―だとしている。
 奈良県立橿原考古学研究所共同研究員の森岡秀人さんは「単なる農耕集落とは異なり、首長の居館などを含む遺構群から形成され、邪馬台国時代の国家形成の有り様を考える重要な遺跡だ」とした上で「抜本的な保護対策を早急に講ずるべきで、保存と活用を慎重に考慮してほしい」と、稲部遺跡の保存を求めている。
 滋賀県立大学人間文化学部の定森秀夫教授は「豪族の居館と思われる建物などの遺構が検出されたことは荒神山古墳の築造背景を考える上で極めて重要」「鉄素材を大和の政権中枢から入手したのではなく、日本海から若狭、高島を経て独自で入手し、その製品を東国へ供給していた可能性もある。その際、朝鮮半島からの渡来人の存在も十分考えられる」とコメントしている。
 市教委文化財課の戸塚洋輔さんは「荒神山古墳が築かれた4世紀末と稲部遺跡の集落とは時期がかぶっており、しかも埴輪はヤマト政権の物と似ていることから、稲部遺跡と荒神山古墳のつながりが濃い可能性が高い」と話している。
 市教委文化財課は22日午後1時半~稲部遺跡の現地説明会を行う。駐車は稲枝東幼稚園、みづほ保育園、稲枝東小の各駐車場。集合場所は稲枝東幼稚園かみづほ保育園の駐車場前。参加無料。小雨決行。稲枝地区公民館では27日からパネル展「稲部遺跡群~邪馬台国時代の近江の巨大勢力」を開く。来年3月24日まで。
 ※解説=中国の歴史書「魏志倭人伝」には3世紀前半のころ、倭の国(日本)は約30の「クニ」に分かれていたと記されている。今回の発掘調査で、稲部遺跡はこの国々の1つとして「稲部のクニ」を形成していた可能性が出てきた。そして、何と言っても荒神山古墳との関連性が強くなってきたことも大きな成果だ。稲部遺跡は道路の改良工事に伴って発掘されたため、今後は道路として埋め戻される方向だが、これだけの規模の遺跡が確認されたのだから、全面的な保存に向けて道路計画の見直しを進めるべきである。市の良識ある判断を待ちたい。   (山田)

ご当地キャラ博in彦根2日間で計9万5000人が来場

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 ご当地キャラ博in彦根が15、16日行われ、2日間で計9万5000人(実行委員会発表)が来場した。15日は213体(うち市内16体)が参加し約4万人が来場、16日は193体(同)が登場し約5万5000人が訪れた。15日の最後の京橋ステージにはひこにゃん、くまモンのほか、ふなっしーらが飛び入りで登場し、大勢の観客が詰めかけた。2日間ともキャッスルロードで、今年10歳になったひこにゃんを曳山に乗せたパレードも行われ、カメラ片手のひこにゃんファンたちでごった返していた。
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