彦根市が発注した高宮町の上水道の敷設工事を巡って、市が入札前に作成した積算のミスにより、落札した業者に契約解除の報告が届いていることがわかった。
市などによると、この工事の指名入札が7月7日にあり、翌日、15社から1社が落札した。しかしその後、材料費にかかる経費にミスがあることがわかり、当初の設計金額より4万円ほど差異が生じることがわかった。これを受けて市は今月初めに落札した業者に報告し、正しい金額で入札が行われなかったとして、市の契約規則により「契約を解除する」旨を伝えた。
業者は着工に向けて材料費などを購入済みだったといい、その業者の社長(39)は「積算の書類には市水道部などの数人の管理者の印鑑も押されていて、複数回チェックしているはず。このような案件は今回だけではないのではないか」と憤りを見せている。
市水道部は業者に謝罪したと答えた上で「チェックミスがあったのは事実。落札業者への対応策を今後、考えると共に、2度とこのようなことが起きないよう再発防止に努めたい」としている。