彦根市の河瀬・稲枝地区の民家で来月5、6日の両日、神奈川県の中学生たちが宿泊しながら、農業などを体験する。これまで犬上郡や愛荘町は受け入れてきたが、彦根市としては初の試み。
湖東・湖北の4市6町で構成するびわ湖近江路観光圏の事業の一環。3年前から犬上・愛荘の4町が全国各地から中学生を受け入れており、今年は横須賀市立大津中学校の3年生約280人が来県することになった。当初は今年も4町のみの予定だったが、豊郷町から彦根市に1クラス分(30数人)の受け入れ要請があり、市は「試験的に」参加することにした。
彦根では、極楽寺、普光寺、蓮台寺、石寺、本庄の各町の民家計10軒に3、4人ずつがホームステイ。生徒たちは4日から奈良と京都を観光した後、5日夕方に旧豊郷小学校で入村式。その後、各家庭に車で向かい、食事・宿泊し、6日午前中に農業や川で投網、綿作りなどを体験する。昼食後には再び旧豊郷小で離村式に参加する。
来年以降の受け入れについて、市観光振興課では「受け皿の体制が整わないと難しいが、今回の様子を見て(継続するか)検討していきたい」としている。