滋賀県は23日、新型コロナウイルスの新たな感染者が4人確認されたと発表した。全員、彦根市内在住で、21日に感染が確認された滋賀ディーシーカード社員の50代男性の家族。妻がパート勤務の50代、20代の息子が彦根総合高校の教員と、京都銀行彦根支店の行員。20代の女性1人が彦根市立病院の看護師。
そのうち市立病院によると、女性は19日まで勤務していたが、20日は自宅にいた。21日に父親(会社員男性)の感染が確認されたため、翌日に濃厚接触者として受診し、PDR検査の結果、23日に陽性反応が出た。無症状だが、入院している。濃厚接触者はいないという。
女性が勤務していた病棟について、市立病院は「患者の不安が高まるため、公表できない」と説明。23日に47床ある全室の消毒を行い、対象病棟の新規患者の受け入れや患者の退院をしばらく見合わせるとした。
金子隆昭・病院事業管理者は「院内感染は確認されていない。彦根保健所の指導で感染拡大防止に鋭意、取り組んでいる」と話した。