彦根市の金亀公園で7月29日から予定されていた除草剤の散布が、市民ら50人以上の苦情で延期されることがわかった。
市は毎年、業者に委託したうえで金亀公園の各施設に除草剤を散布している。今年も野球場や多目的競技場、市立図書館駐車場、弓道場前広場、フレンドリーの里の横広場、旧港湾沿い道路に8月2日までに散布する予定だった。
しかし使用予定だった米国製の除草剤に対しては、一部の週刊誌などが「発がん性があり、欧米などで規制強化されている」と報じている。日本国内でこの米国製の除草剤は規制対象外のため、量販店などで販売されているが、インターネット上を中心に国内でも規制を求める声が一部である。
市が金亀公園に告知看板を設置した後の24日以降、市都市計画課には市内外から電話で約30件、メールで約20件、来訪数件の苦情が寄せられた。市は委託業者と協議し、看板を除去したうえで25日までに除草剤の散布の延期を決めた。
市はこれまでにも金亀公園や荒神山公園、庄堺公園などに米国製の除草剤を散布していた。市は「国内でも認められており、普通に販売されている製品だ」と理解を求めたうえで、今後については「市民らの指摘に配慮し、金亀公園をはじめ今後の除草剤の散布は違うメーカーにしたい。」としている。