外国人観光客のモニターによるテストツアーが25日、彦根市内であり、3カ国の女性3人が彦根城散策や剣舞体験などをした。
滋賀県内の農林水産業で新事業の展開拡大を目指し、県内の関連事業者や研究機関による「滋賀県農林水産業新ビジネス創造研究会」が立ち上げたプロジェクト「Norashiga(ノラシガ)」の一環で実施。ノラシガは、外国人観光客の日本文化の体験を通じて、農山村地域での新ビジネスの創出につなげていくことを目的にしている事業。
今回のテストツアーは研究会メンバーの近江ツーリズムボード(彦根商工会議所内)の主催で行われ、県内外に滞在している米国、ドイツ、ニュージーランドの20歳代の女性3人が参加。彦根駅で自転車を借りて彦根城に向かい、屋形船の周遊、彦根城や玄宮園の散策、北野神社で剣舞体験、政所園で利き茶をした。
北野神社では侍の格好になって、光粋流の西邑光粋さん=長浜市=の指導を受けながら、お礼の仕方、刀の使い方、扇子の置き方などを習った後、実際に剣舞「川中島」の演舞を体験した。滋賀県立大学に留学しているカルメン・イエーレさん(23)は剣舞の体験後「エキサイティング(刺激的な)」と笑顔を見せながら「彦根の街は古い建物が多く、とても良かった」と話していた。
今回のテストツアーを経て、外国人観光客向けのツアー企画としての商品化を検討していく。