多賀町の江戸時代後期に建てられた一圓屋敷で、10年前から行われてきた「多賀『里の駅』野菜市&集い」が3月3日を最後に終了する。
地元住民団体の多賀クラブがNPO法人彦根景観フォーラムなどと連携し、一圓屋敷を街づくりの拠点にしようと、「多賀『里の駅』」との愛称を付けて平成20年から毎月第1土曜日に開催。地元農家による野菜市や野鳥の森の観察会のほか、文化人や地元で活躍する人、音楽団体を招いて講話や演奏会を開いてきた。
10年が経過したことから区切りとして終了することに。多賀クラブの中川信子代表は「10年間、続けることができてうれしく思っています。色んな方々と出会うことができ、感謝しています」と話していた。
最後の3月3日は午前9時から正午まで地元野菜の販売があり、午後3時まで日下部鳴鶴や松下烏石ら一圓屋敷に残されていた書画の屏風が展示される。また午前9時~は野鳥の森の植物観察会、正午~は春の野草の天ぷら付きランチがある。問い合わせは中川さん☎090(8791)4470。