彦根市石寺町の築約100年の民家を改修した憩いの施設「ほほえみハウス」が2月27日、3月1日、3日の3日間限定でカフェとしてオープン。滋賀県立大学の学生たちが石寺町産の米粉を使ったスイーツも提供している。
石寺町のうち約330人が住む下石寺地区は少子高齢化が進み、集落の再生が課題になっている。県立大の鵜飼修准教授は同地区に住みながら、地域資源を生かしたまちづくり取り組んでおり、古民家を活用して学生たちが実際に住む「エコ民家倶楽部」を設置。現在、1号館と3号館(ほほえみハウス)、4号館の3棟で活動している。
鵜飼准教授が指導する学科の地域デザインCを受講する学生6人は、多くの地元住民が集えて、町外住民とも交流できる場を作ろうと企画。ほほえみハウスでは毎月第1金曜と第3土曜の夜に地元住民が集まって飲食を楽しんだり、昼間に高齢者向けの金亀体操をしたりするなど、コミュニティースペースとして活用。このため、「米」と「来る」にちなんで「コメニティカフェ ComeCome(カムカム)」という店名のカフェを期間限定で運営することにした。今後も定期的にオープンしていく予定。
カフェでは、石寺町産の米粉を使って学生たちが考案したワッフルやこめこバーのスイーツを提供するほか、コーヒーや紅茶、茶などを用意。スイーツセット500円。学生代表で3年生の莚(むしろ)井円香さん(21)は「古民家でゆっくりとくつろいでもらいながら、地元の人たちとの交流も楽しんでほしい」と話していた。
開店時間は午後1時~同4時。駐車場は石寺町公民館前に。カフェの住所は石寺町1283。問い合わせは小島さん☎090(9766)3413。