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参院選滋賀選挙区、民進党現職の林久美子候補と自民党新人の小鑓隆史候補にインタビュー、アベノミクスや野党共闘など質問

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 7月10日参院選は中盤戦に入る。滋賀選挙区(定数1)には幸福実現党新人の荒川雅司候補(41)、民進党現職の林久美子候補(43)=共産・社民推薦、自民党新人の小鑓(こやり)隆史候補(49)=公明推薦=が出馬している。滋賀彦根新聞は事実上の一騎打ちになっている林、小鑓の両候補に公示前にインタビューを行った。(聞き手・山田貴之)
 【林久美子候補】
 ―現政権への思いは
 林 一言で言えば、腹立たしい。権力者は謙虚であるべきです。自分たちとは違う考えに、いかに耳を傾けるかが、権力者が権力者として存在する資格要件だと思います。今の政権は自分たちと違う考えを切り捨てていて、憤りをおぼえています。
 ―野党共闘の経緯は
 林 大きな力に立ち向かう時はみんなで力を合わせなければいけません。連立政権を組むのではなく、▽集団的自衛権の閣議決定を撤回させる▽安全保障関連法を廃止する▽立憲主義を取り戻す▽現政権を打倒するという点に絞って協定を組みました。
 ―野党共闘に至った最も大きな理由は安保法制の成立ですか
 林 憲法は本来、権力者を縛るための法律。昨年は戦後70年でした。戦争で大事な家族、友人などを失って、そういう悲しみを二度と繰り返してはいけないと、先輩方は歯を食いしばって守って下さいました。私たちはその平和に育まれて育ってきました。私たちが次の世代に、平和にひびを入れた形で、この国を送るのは許せません。
 ―アベノミクスに対しては
 林 答えはNOです。一部の資産を持った人は豊かになりました。実際、年収1000万円以上は全国で28万人増えましたが、年収200万円以下は50万人も増えました。大多数の人は豊かになっていません。個人消費が伸びない原因はお金を使うのが不安だからです。最低保障年金制度を作って老後の安心、非正規ではなく正規雇用を増やす安定雇用、学びたいけど学べない子どもたちのための給付型奨学金の整備をすることが一番の景気対策だと思います。
 【小鑓隆史候補】
 ―官僚時代にアベノミクスの政策に携われました
 小鑓 失業率や賃金など基本的な経済データは良くなっています。ただ、思っていた以上に地方に果実が流れにくくなっています。そのため安倍政権は経済成長のほか、分配に舵(かじ)をきろうとしています。スピード感を持って地方や労働者に果実が流れるような政策にシフトしていきます。
 ―野党共闘に対する考えは
 小鑓 与野党関係なく、国政を動かす時に色んな判断しないといけませんが、考え方が同じ集まりでないと何も判断できません。民主党政権時に党の中で色んなトラブルがあって、国民から低い評価を受けました。基本的な政策が合うことが筋であって、野党共闘は選挙のためだけのアクションととられても仕方ありません。
 ―地方創生に対しては
 小鑓 例えば、人口が減っていく中で、地方で一番大切なのは交流人口を増やすことが大事です。海外から多くの観光客が来てお金を落として頂いていますが、これは人口が増えているのと同じことです。やりたいことを地域で決め、国はやりたいことに必要な資金や材料を支給していく、そういう循環を回していかないといけません。
 ―交流人口も大切ですが、少子化対策の特効薬が出てきません
 小鑓 30年先まで人口が減るのは分かっています。以降、どのようにして人口1億人を維持するのかを考えないといけません。安心して産んでもらい、子どもを伸び伸びと育てる環境を作ることが大事です。安倍政権は新3本の矢で、人を一番大事にしており、その一つが保育園の整備、保育士の確保などです。

リオ五輪出場の陸上短距離・桐生祥秀選手の激励会 母校の彦根市立南中学校で

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 リオデジャネイロオリンピックに出場する陸上短距離の桐生祥秀選手の激励会が4日、母校の彦根市立南中学校で行われ、桐生選手が故郷に凱旋した。
 激励会で桐生選手は南中の全校生徒838人が見守る中、日本選手団の開会式用ユニホームの赤いスーツを着て入場。大久保貴市長と西川正義議長から激励金を受け取り、登場したひこにゃんと記念撮影に応じた。
 生徒を代表し3年生の田村昂大君(15)は「テレビや新聞でご活躍の報道を見ると、うれしく誇りに思います。数々の記録には努力と強い精神力があったと思います。オリンピックが終わったら、またお越しください」と語り、保田珠実さん(14)から花束が渡された。
 桐生選手は「オリンピックでは最高のパフォーマンスをして、皆さんに喜んでもらえるようにがんばりたい」と決意を述べた。
 また市役所には4日、桐生選手のオリンピック出場を祝う懸垂幕(横1・5㍍×縦15㍍)が設置された。

遠城謙道に関する作品が遠城家から彦根城博物館に寄贈

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 井伊直弼公の墓を37年間守り続けたことで知られる旧彦根藩士の遠城(おんじょう)謙道に関する作品が遠城家から彦根城博物館に寄贈された。4日には謙道の玄孫(やしゃご)にあたる遠城和雄さん(71)=東京都板橋区=が同博物館を訪れ、大久保市長から感謝状を受け取った。
 謙道は文政6年(1823)生まれで、彦根藩の鉄砲足軽(善利組)に所属。桜田門外の変で直弼公が亡くなり、彦根藩に対する幕府の対応の冷たさに憤り、江戸まで向かって幕府に上訴するも果たせなかった。謹慎後に清凉寺で出家し、東京・豪徳寺の直弼公の墓を亡くなる明治34年(1901)まで守り続けた。
 同博物館に寄贈された作品は書画6点、工芸品3点、文書など19点。主な作品は、結婚した知人に謙道が絵と詩歌を描いて贈った画賛や、同じ旧彦根藩士の日下部鳴鶴が謙道を評して「勁節澗松老(けいせつかんしょうろう)」と書いて裏面に謙道が「日下部鳴鶴先生拝受」と記した2幅のうちの1幅、主君の直弼のえん罪を晴らすため明治11年に宮内省や太政大臣、東京府知事に提出しようした建白書の草稿など。
 感謝状の贈呈式後の会見で和雄さんは祖父の保太郎から謙道の功績を聞いていたエピソードを紹介しながら「頑固一徹だったらしく、出家後に残された妻子は難渋したとも聞いた」と話していた。
 同博物館は寄贈された作品のうち、鳴鶴の書と建白書をほかの関連作品と一緒に展示。残りも今後展示する予定。

味覚の宿・双葉荘で竹内綾子さんパッチワークキルト展

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 彦根市松原町の味覚の宿・双葉荘で1日から、竹内綾子さん(61)=多賀町=のパッチワークキルト展が始まった。
 竹内さんは彦根市京町3丁目出身。23年前にパッチワークを始め、平成13年には創作グループ「ちくちくQuilt倶楽部」を立ち上げて代表として多賀町内で活動している。江戸時代の古衣を使う作品もあり、「役目を終えた布ほど愛おしく感じ、作品化することでもう一度生き返らせることができる」と話していた。
 双葉荘では、東京国際キルトフェスティバル日本キルト大賞の和のキルト部門で3位になった大作や、竹内さんの幼少期の姿を父親が撮影した写真数枚を布で表現した作品など20点を展示している。
 開館は24日までの午前10時~午後7時。不定休。見学自由。問い合わせは双葉荘☎(22)2667。

彦根市の地域医療を守る会 ケーキ屋「ジュジュ」とコラボしレーズンサンドとマロンサンド販売

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 彦根市の地域医療を守る会は、長曽根南町のケーキ屋「ジュジュ」とコラボし同会のキャラクターをスタンプしたレーズンサンドとマロンサンドを製作。同店で今月から販売している。
 同会は代表の川村啓子さん(61)=佐和町=が中心になり、医療機関や行政に任せるのではなく、市民自らで地域医療を支えるまちにしようと平成22年9月に結成。キャラクターとして、一卵性双生児のヒヨコをイメージした「かいちゃん」と「たいちゃん」を考案した。市立病院で年6回程度のペースで勉強会を開いており、次回で39回目を迎える。
 同会の趣旨に賛同したジュジュの堤正明店長(49)が、クッキーにクリームとレーズンまたは甘栗を挟んだ2種類の菓子を作った。1個200円。希望者には販売時に同会のスローガンの「救急車の適正利用」「コンビニ受診を控えよう」「検診など予防医療の普及」「かかりつけ医を持とう」が書かれたチラシを渡す。
 川村さんは「手軽なお菓子を通して私たちの会の取り組みを知ってもらい、市民みんなで地域医療を支えるまちにしたい」と話している。
 なお、次回の勉強会は9月24日午前10時~市消防本部の職員が救急の現状を話す。問い合わせは事務局☎(24)6300。

滋賀県立大学で日本語や日本文化を学んでいる米国の留学生たちが本光寺で書道を体験

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 彦根市八坂町の滋賀県立大学などで日本語や日本文化を学んでいる米国の留学生たちが6日、大学近くの本光寺で書道を体験した。
 米国国務省教育文化局では人材の育成と外国語の教師作りを目的に、米国内から選抜した学生たちに世界14の言語を学ばせるCLSプログラムを実施。「日本語」には昨年度に続いて滋賀県立大学が選定され、応募者約500人から選ばれた24人が来日し6月6日から彦根市内に滞在している。
 米国の留学生は20歳代から50歳代までの男女で、滞在する約2カ月間のうちホームステイとアパートで1カ月間ずつ交代しながら過ごしている。これまでに日本語教育の専門家による週20時間ほどの日本語と日本文化の学習のほか、高取山でキャンプ、彦根城の見学、専門家を招いての陶芸・漫画作り・落語の体験などをした。
 この日、留学生たちは本光寺の田中康勝住職から同寺の歴史や浄土真宗の教えなどを聞いた後、書家としても知られる田中住職の指導を受けながら、筆を手に半紙に日本語を書いた後、うちわに好きな文字を書いていた。
 2年前に東京で2カ月間留学した経験があるケンタッキー大学医学部のファイヤド・マンナンさん(22)は「関西、特に滋賀は自然が多く、すごく平和。日本人はいつも相手のことを考えていてすばらしい。書道の先生から学ぶことができてとても良かったです」と流ちょうな日本語で話した。
 留学生たちは8、9日の両日、比叡山延暦寺で座禅や写経を体験し、21日には県大で茶道を体験。29日の送別会を経て帰国する。

参院選滋賀選挙区当選の小鑓隆史氏 憲法改正「直す所多い」

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 参院選は10日、投開票され、滋賀選挙区(定数1)は自民党新人の小鑓隆史氏(49)が33万2248票を獲得し、民主党現職の林久美子氏(43)らを破って初当選を果たした。
 選挙戦で小鑓氏は「アベノミクスの継続」を一貫して唱え「経済の再生で福祉や教育を充実させる」と訴えた。公示前には安倍晋三首相が応援に駆けつけ、選挙戦では小泉進次郎衆院議員や谷垣禎一幹事長らも相次いで湖国入りし、林氏に4万票超の差をつけて勝利した。
 大津事務所での万歳後、小鑓氏は「アベノミクスの発展に向けて地域の出番。滋賀は潜在力があり、それを引き出せば良い。地域の特色を生かしながら、インフラ整備など地域ごとの対応をやっていく」「できるだけ早く、経済成長に向けた中身について対応したい」と意気込みを語った。憲法改正については「直すべき所は多い。個別に中身を議論し、国民の皆さんに分かって頂き、議論が熟した段階で具体的に進めていくべきだ」と説明した。
 林氏はアベノミクスを批判した上で「弱者」支援の政策をあげる選挙戦を展開。安全保障法制や憲法改正を取り上げ「平和の維持を」と訴え、共産・社民支持層の支持を得た。蓮舫代表代行や山尾志桜里政調会長らも応援演説し、女性の立場からの政策で支持を求めたが、民進党への逆風を乗り越えることはできなかった。林氏は「滋賀は課題が山積している。県民の1人として見守っていきたい」と述べた。
彦根は民進上回る
自民「牙城崩した」
 彦根市内での開票結果は小鑓氏が2万3648票、林氏が2万2990票と642票差で小鑓氏が上回り、市内の自民党陣営からは「牙城をやっと崩すことができた」と安堵の声があがっていた。
 2年前の自民党追い風の中での衆院選で、滋賀2区の自民候補は彦根以外の市町で民進候補を上回る獲得数だったが、彦根では1405票差で負けており、今回の参院選では彦根が「牙城」に位置づけられていた。
投票率はブービー賞
 投票日当日の有権者数は県全体で114万9277人、投票者数は64万9532人で、投票率は56・52%と、前回3年前より3・56ポイント増えた。
 一方で、彦犬地区の投票率は彦根市が前回より7・15ポイントも増えた53・14%だったが、県内13市で最下位、市町を含めると愛荘町の52・70%に続くブービー賞だった。
 投票率の向上のために、市選管が滋賀県立大学やビバシティに期日前投票所を設置し、市民団体と小売店が投票済み証提示でごみ袋などと交換できる取り組みを進めるなどの啓発活動をしたが、低い率に終わった。市選管事務局の担当者は「前回よりも伸びている点を前向きに捉えて、若年層を中心にした啓発活動を今後も続けたい」と話していた。
 期日前投票数1万3556人を除いた当日の投票区別の投票率をみると、人権・福祉交流会館が25・62%の最下位で、次にひこね燦ぱれすの28・79%、旭森小学校体育館の30・45%、高宮地域文化センターの32・66%だった。
 犬上郡は豊郷町が53・53%、甲良町が54・03%と、県内で下から3番目と4番目の低さ。多賀町は65・66%だった。

自民勝利の要因と改憲論議

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 参院選は自民党が56議席、公明党が14議席を獲得し、改選過半数(61)を上回り、7議席を得たおおさか維新の会などを加えた憲法改正の勢力は参院(定数242)で3分の2を超え、今後、改憲論議が加熱するのは必至の状況だ。
 さて今回の選挙戦を分析すると、民進党は前回の17議席を上回る32議席を獲得し、改選の46議席を割り込んだものの、健闘した。これは32ある1人区のうち野党統一候補が11選挙区で勝利した「野党共闘」に起因しており、特に東北ではTPPの影響からか、秋田を除く5県で自民候補を破った。
 しかし、滋賀を含め近畿など西日本では野党統一候補が相次いで敗れている。与党候補はアベノミクスの継続を訴える選挙戦だったが、その恩恵を受けていない地方の有権者は必ずしもアベノミクスを支持したわけではなく、「民進党への根強い不信感」と「安倍首相の安定した政権運営」の2点を評価したためである。
 また野党共闘と銘打って民進党は共産党と連携し「小異を捨てて大同につく」と主張した選挙戦を展開したが、やはりイデオロギーの違いは「小異」ではないことを有権者は見抜いていた。
 いずれにせよ、これからの国政は憲法改正が焦点になる。今回の参院選で野党は「与党は憲法改正を隠している」と批判していたが、多くの有権者は安倍首相が改憲を目指していることを知っており、また改憲論議が国民の間に浸透していないことも自覚している。
 ただ、小生はこれまで続いてきた改憲派、護憲派に分かれた不毛な論争ではなく、はたして今の憲法が時代の潮流に合った法規範なのかを国民が考える良い機会と捉えるべきだと考える。
 いまだに国民の半数が投票行動を起こさないのだから、憲法改正論議を機に国民の政治への関心が高まることを望む今日この頃だ。(山田貴之)

創設100周年を記念した図書館まつり開催

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 彦根市立図書館で9日、創設100周年を記念した図書館まつりが開催され、親子連れら約2000人が来館した。
 玄関前では保存年数を過ぎた雑誌724冊や利用の少なくなった古い図書約600冊を無料で配るリサイクル市があり、オープン前から約200人の行列ができる人出で、雑誌の付録をまとめたる福袋200点も30分ほどで無くなった。
 館内では市内6団体によるイベントがあり、そのうち彦根の図書館を考える会は「おはなしとわらべうた」を行い、幼児と保護者が絵本やわらべ歌を聞いていた。

多賀町四手の発掘現場から約180万年前のワニの歯を発見

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 多賀町立博物館は14日、多賀町四手(しで)の発掘現場から約180万年前のワニの歯=写真=を発見したと発表。同館で一般公開している。
 同博物館はアケボノゾウの全身骨格化石の発見から20年が経った平成25年に地元住民らによる調査団「多賀町古代ゾウ発掘プロジェクト」を立ち上げ、同年4月から昨年4月までに3回の発掘調査を実施し、4回目の調査が4月23日から5月1日まで行われた。計56日間の調査では延べ791人が参加し、約400平方㍍の敷地から植物や貝、昆虫、魚、ほ乳類、は虫類などの化石約1600点を見つけた。
 4回目の調査時の2日目には長さ約1・3㌢のワニの歯が発見され、その後の調査で約180万年前のものだと判明した。町内では平成22年の「親子化石発掘」で近江八幡市の小学2年生(当時)がマチカネワニ(クロコダイル)の歯を発見したが、今回の歯は異なる形状をしていることから、同博物館ではヨウスコウワニ(アリゲーター)の可能性もあるとみて調査している。滋賀県内の古い琵琶湖層ではヨウスコウワニの化石はその仲間を含めて見つかっておらず、同じ琵琶湖層では三重県内での2例しかないという。
 同博物館の小早川隆館長は「今回のワニの歯の発見は生物地理学的にとても重要だ。ヨウスコウワニと確認できるよう、今後も引き続いて発掘調査を進めていきたい」と話している。

新しい彦根市民体育センターの整備方針に対し、検討委員会から見直し求める意見

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 新しい彦根市民体育センターの整備方針を決める検討委員会が14日、市役所で開かれ、事務局から施設に導入する機能を盛り込んだ案が示されたが、委員からは「もっと多くの世代が集える魅力ある施設にするべきだ」など見直しを求める意見が相次いだ。
 事務局が示した案は、ひこね燦ぱれすを解体した上で延べ床面積1万1500平方㍍の施設を建設し、バスケットボール3面分のメインアリーナ、同1面分のサブアリーナ、2500~3000席の観客席、ランニングコース、弓道場、450~500台分の駐車場などを整備。燦ぱれすの代替え機能を含め、講演会やセミナーができる300~500人分の多目的ホール、会議室・研修室、コミュニティスペース、図書スペース、更衣室・シャワー室、防災機能などを設置するとしている。
 この案に対し委員からは「新しい図書館が周辺に整備される可能性もあるため、図書スペースは不要」「『ハコ』だけ建てて、後は指定管理者に任せるのではなく、民の発想を取り入れてもっと魅力ある施設に」「合宿できるようにランドリー機能も必要では」「カフェやレストランなど飲食できるコーナーを」などの意見が出された。
 新しい市民体育センターに関する検討委員会はこの日が最終で、今後は各委員に修正された案が個別に示され、22日に素案として市長に提言する運び。市は今月29日から1カ月間、パブリックコメントを行った後に基本計画を策定し、9月議会に基本設計費を提案。詳細設計と埋蔵文化財の発掘調査を経て、平成30年度夏から建築に入る計画だ。

彦根市立城西小学校が熊本市立城西小に激励のメッセージカードとビデオレター送る

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 熊本地震で被災した子どもたちを励まそうと、彦根市立城西小学校(以下、城西小)の児童たちが同じ学校名の熊本市立城西小学校に向けたメッセージカードとビデオレターを制作。12日に児童の代表たちが梱包作業をした。
 地震後、5、6年生の代表12人による児童会プログラム委員会では被災地を励ます取り組みを計画し、その後、同じ名前の小学校が熊本城近くにあることを知り、応援メッセージを送ることを企画した。
 6月には全国児童418人が一人ずつ名刺大の紙に「震災で大変ですが、がんばってください」などのメッセージを書き、ピンク色の画用紙6枚に「スマイル!」の文字と城西小のキャラの形に貼って作成。また約5分間のビデオレターでは児童たちが城西小についてクイズを出題している様子や、全校児童と教員で先月28日に運動場で作った「絆」の人文字ができるまでが収められている。
 この日は児童12人がメッセージを貼った画用紙を梱包し、ビデオレターをまとめたDVDと3年生が作った千羽鶴と一緒に熊本へ送った。同委員会委員長の安達あおばさん(12)=6年生=は「メッセージカードとビデオレターを見てもらって、少しでも元気になってくれたらいいと思います」と話していた。

彦根ゆかたまつり夢京橋キャッスルロード一帯で開催、今年はニコニコ動画のイベントとコラボ

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 彦根ゆかたまつりが17日、夢京橋キャッスルロード一帯で行われ、今年は「ニコニコ動画」のイベントとコラボした祭りだったこともあり、例年とは異なる雰囲気で賑わっていた。
 今年のゆかたまつりは、ドワンゴ(東京都中央区)が運営する動画サービス「niconico」による全国出張版のイベント「ニコニコ町会議 全国ツアー」の今夏1カ所目として開催。町会議が行われた京橋口駐車場には午後1時から「ニコニコ」ファンらが大勢集い、アニメキャラが自動車に描かれた「痛車」の展示、全国に歌声を披露できる「町踊ってみた」、願いや悩みを告白する「町神社」などが行われた。
 キャッスルロード沿いのステージでもライブ演奏があり、一帯は浴衣姿の女性や子どもたちと、ニコニコファンらでごった返していた。市によると、町会議に約5000人、浴衣祭りに約1万5000人が詰めかけた。

高宮町の座・ギャラリーで洋画家・藤原和子さん作品展、2階では不破順一さんコレクション展も

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 彦根市高宮町の座・ギャラリーで31日までの土日、洋画家・藤原和子さん(76)=大津市=の作品展が開かれている。また同館の2階では不破家の不破順一さんのコレクション展も行われている。
 藤原さんは20歳ぐらいの時から絵を描き始め、40歳代からは「いろいろな思いを広げていける」抽象画の自由さにひかれ、制作活動を続けている。作品展では昨年5月に大津市内で行われたジャズの演奏会を聞きながら舞台上で藤原さんが描いた100号の大作などを展示。
 藤原さんは「意識を越えた何かが見える瞬間があり、その『心の形』を表現しました」と話していた。開館は土日のみの午前10時~午後5時。場所は中山道を彦根から豊郷方面に進み、多賀大社の一の鳥居を越えた右側の建物。2階では不破さんが集めた絵画などを展示している。

滋賀大学がデータサイエンス教育研究センターを開設

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 来年4月に日本で初めてデータサイエンス学部を新設する滋賀大学は20日、データサイエンス教育研究センターの開設式典を開き、文科省や市内の商工関係などから約60人が出席した。
 企業や医療、教育、行政などさまざまな分野であらゆるデータを処理する人材が求められているため、同学部では高度なデータ処理能力や分析力を教え、分析・解析するための技術(データアナリシス)や、加工・処理するための専門知識(データエンジニアリング)を持った人材を輩出していく。1学年100人。
 同学部棟は5階建ての第2研究棟を改装。1階には企業や行政、団体との共同研究などの拠点になる研究センターが設けられ、センター長には竹村彰通教授、特別顧問には前滋賀大学長の佐和隆光氏が就任し、専任教員6人、客員教員6人の体制となる。
 新学部の設置を機に滋賀大学では、これまでの経済・教育2学部による「人文社会系大学」から「文理融合型大学」へ転換を図るとし、既存の学部でもデータサイエンスの学問を導入していく。
 開設式典では竹村教授が「日本のデータサイエンス分野のトップブランド・滋賀大学の戦略」をテーマに講演した後、位田隆一学長や彦根商工会議所の小出英樹会頭らが参加してテープカットが行われ、参加者が研究センター内を見学した。
滋賀大でオープンキャンパス
 滋賀大学は30日に教育学部(大津)で、8月6日に経済学部(彦根)でオープンキャンパスを行う。彦根キャンパスでは来年4月に新設するデータサイエンス学部の模擬講義や施設見学会、入試説明会などもある。午前9時半~午後3時(大津は同4時)。入退場自由。

井伊直政の命を救った新野左馬助の顕彰会が彦根の龍潭寺にある左馬助ら新野家の墓所を参拝

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 幼少期の井伊直政の命を救ったとされる新野左馬助(にいのさまのすけ)の顕彰会(静岡県御前崎市新野)一行が18日、彦根市古沢町の龍潭寺を訪れ、左馬助ら新野家の墓所を参拝した。
 同顕彰会は平成16年以降の7月の休日に新野家ゆかりの地を巡っており、現在は御前崎市民約100人が会員。彦根への訪問は平成17年以来で、13回目の今年は43人が訪れた。
 一行は清凉寺の井伊家墓所を参拝後、龍潭寺を訪れ、北川宗暢住職から浜松と彦根の龍潭寺の歴史、建造物や庭園などの説明を受けた後、敷地内の新野家の墓所を訪問。左馬助の墓の周辺の除草作業をした後、会員全員で墓に手を合わせた。
 同顕彰会の西島昌和会長(73)は「左馬助の墓に参拝でき、とてもうれしく思う。これを機に彦根を含めた広域的な連携をしたい。新野家や左馬助のことを彦根の皆さまにも知って頂きたい」と話していた。
 ※【新野左馬助】本名は新野左馬助親矩(ちかのり)。新野家は現在の御前崎市新野を本拠地とした御家人だった。左馬助は今川家の武将だったが、目付役家老として井伊家に入った。直政の父・直親が今川家によって謀殺され、直政の命も危なくなった際、左馬助は自宅に直政をかくまった。永禄7年(1564)の曳馬城攻めで討ち死にした後は直虎(次郎法師)が直政を養育している。
 井伊家では同家存続の貢献者として左馬助の忠節を後の世代に伝え、直弼の兄で筆頭家老・木俣家の養子になっていた中守が新野家を相続し、新野親良として同家を再興。相続後には新野村で左馬助の墳墓調査を行い、墓石を見つけた。現在この地は左馬武神社として地元で親しまれている。

宮前美代子さん、マスターズ陸上競技で好記録「90歳まで走り続ける」

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 彦根市地蔵町の宮前美代子さん(78)はマスターズ陸上競技選手権の全国大会、アジア大会、世界大会で好記録を出し続けており、90歳までを目標に毎日トレーニングしている。
 宮前さんは石川県珠洲市出身。子どものころから陸上競技をはじめ、バレーボールやソフトボールで県大会や北信越大会に代表として出場するなどスポーツが得意だった。夫の仕事の都合で30歳の時に彦根に移住して以降、夫が経営する会社の社員食堂などを手伝ってきた。
 退職する60歳の時に文化プラザで開かれた落合恵子さんの講演に感銘を受け「これからは好きなことをしていこう」と決意。ヨガや習字を習い始めたほか、その年の滋賀県マスターズ陸上競技選手権に出場し100㍍で県記録を出した。
 以降、県大会をはじめ、近畿大会、全国大会、アジア大会、世界大会に100㍍、200㍍、砲丸投げで出場し、各大会で金から銅までのメダルを獲得。各種目の県記録を打ち出すなど、マスターズの陸上競技界では有名人になっている。今年5月にシンガポールで行われたアジア大会ではメンバーが足りなかったため55~59歳の部の4×100㍍に出場して3位となり、表彰式では現地の係員から「並ぶ場所が違いますよ」と指摘されたエピソードを笑顔で話していた。
 8月21日に甲賀市陸上競技場で行われる滋賀大会には円盤投げにも初挑戦する予定。今後の夢について宮前さんは「90歳までは走り続け、マスターズ陸上競技選手権に出場し続けたい。そのために忍耐と努力でトレーニングをしていきたい」と話していた。

石田三成ゆかりの市町の人たちが市民団体I.K.S.S∞(イクス)発足、大河ドラマ『三成』の誘致目指し

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 石田三成ゆかりの市町の人たちが市民団体「I・K・S・S・∞(イクス)」(伊藤理絵代表)を発足。「大河ドラマ『三成』の誘致」を目指し、活動を始めた。
 メンバーは三成をこよなく愛する彦根、長浜、米原、関ヶ原の会社経営者や市議ら7人で、住民主体のまちおこしを考えており、将来的にNPO法人化も視野に入れている。
 その第一弾として企画したのが舞台「のぶニャがの野望」。若い世代にも三成への愛着を深めてもらおうと、ねこ武将キャラに変装したキャストが、戦国シュミレーションゲームのようなステージを展開。米原公演では「石田みつニャり」を中心としたストーリーが演じられる。
 メンバーの山本克巳さんは「第1ハードルは大河ドラマ誘致。県や市町にとらわれず、広域で働きかけ、地域全体が活性化すれば」と話している。なお、団体名は三成の出生地「石田町」、三献の茶伝説の「観音寺」、居城があった「佐和山」、合戦の場「関ヶ原」の頭文字をとり、「∞」は「三成よ、永遠に」を意味している。
舞台「のぶニャがの野望」米原公演

 ケータイゲームから飛び出したような舞台「のぶニャがの野望」米原公演が8月20、21の両日、米原市のルッチプラザで行われる。アイドルグループSKE48の元メンバーや人気モデルらが出演する。時間は20日が午後2時と午後6時、21日が正午と午後4時の計4回。入場料は一般4800円、ペア8000円、高校生以下3000円。チケットはルッチプラザ、文化プラザ、ビバシティなどで販売。

滋賀大学経済学部の学生が花しょうぶ通り商店街の9店舗をPRするポスターと歌を制作

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 滋賀大学経済学部の学生が花しょうぶ通り商店街の9店舗をPRするポスターと歌を制作。21日、学生たちが各店を回り、ポスターなどを渡した。
 滋大非常勤講師でアートディレクターの中塚智子さん(34)の講義「情報学への招待」の一環で、1~4年生の学生20人が4月から始動。1~4人ずつのチームで花しょうぶ通り商店街の店舗を取材し、その店の「しょうぶ」物に焦点を絞ったA3判のポスターと、各店のキャッチフレーズをまとめて学生たちが作詞作曲した歌「勝手に応援ソング」を作った。
 この日は学生たちがポスターと、学生全員で歌っている様子をまとめたDVDとCDを手に各店を訪問。いと半老舗には担当した2年生3人が訪れ、岡大六さん(19)は小川睦博店長(56)がカロム大会で優勝していることから和菓子とカロムをテーマに、深尾美砂さん(20)は同店の人気商品「あんみつ」について、村上千瑛さん(22)はもちをイメージした「キモチヲコメル」をキャッチフレーズにポスターを制作。3人から作品を受け取った小川店長は「少し恥ずかしいけれど、素晴らしい作品ばかり。店内に貼りたい」と話していた。
 学生の3人は「店の目につく場所に貼ってもらい、お客さんが増えると良いと思う。歌はイベントなどの際に使ってほしい」と述べていた。

近江高校2年ぶり12回目の夏の甲子園出場、中央中出身の伊東優作選手「楽しんでプレー」

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 全国高校野球選手権滋賀大会の決勝戦が27日、彦根球場で行われ、松原町の近江高校が高島高校を3対0で破り、2年ぶり12回目の夏の甲子園出場を果たした。ベンチ入りメンバーには中央中出身で外野手の伊東優作選手(17)=3年生=がいる。
 試合はプロも注目するエースの京山将弥投手が序盤から高島打線を抑え、10奪三振で完封する力投を見せた。6回には京山投手らのタイムリーで3点を入れ、そのまま逃げ切った。伊東選手は4打席で1四球だった。
 優勝インタビューで多賀章仁監督は「応援席を含めチーム一丸で勝利できた価値ある優勝。甲子園では1試合ごとに進化している流れに乗って戦いたい」と話していた。主将の唐沢颯選手は「滋賀代表は夏の甲子園で優勝したことがないので、初優勝を目指したい」と抱負を語った。
 伊東選手は昨年春のセンバツにも出場しており、2回目の甲子園になるが「今回は3年生で最後なので、とにかく楽しんでプレーしたい」と笑顔で話していた。
 近江高校の優勝を受けて、彦根市は27日、彦根駅西口、市民会館、市役所本庁舎に「祝 甲子園出場 近江高等学校」と書かれた懸垂幕や横断幕を設置した。花しょうぶ通り商店街や銀座商店街にも同日、横断幕が掲げられた。
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