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彦根城のトイレ掃除 鍵山秀三郎さん講演も、NPO法人日本を美しくする会関西ブロック大会

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 NPO法人日本を美しくする会は6月27、28日、彦根市内で関西ブロック大会を開催。27日はひこね燦ぱれすでイエローハットの創業者で掃除の活動を全国で広めている同会相談役の鍵山秀三郎さんらの講演、28日は彦根城内のトイレを掃除する活動が行われた。
 27日には220人が参加。県内の学校教員らによる滋賀便教会や滋賀掃除に学ぶ会の活動報告、関西ブロック長で滋賀ダイハツ販売代表取締役の後藤敬一さんの講演後に、鍵山さんが登壇。昭和51年にイエローハットの経営を見直し、それまでの売り上げを落としたエピソードを紹介し「人間はすごい力を持っている。極限まで追い込んでいくと、かつてない力が湧いてくる」「安閑(あんかん)とした世の中で生きないでほしい。私利を去った上での覚悟と決断をした時、飛躍的成長を遂げることができる」とアドバイスした=写真
 28日には186人が参加。彦根東高校に集合し、12班に分かれて彦根城や城内駐車場、東高内のトイレなどを清掃した。参加者は各班のリーダーの手ほどきを受けながら、タワシやスポンジ、ドライバーなどを使って便器や壁、床を素手で1時間半かけて掃除していた。長野県松本市の会社員・荒井伸之輔さん(23)は「便器内の裏側が汚れていることを知り、気づく心を養えた。仕事でも生かしていきたい」と話していた。
本紙記者も掃除に参加
 28日に行われた彦根城内のトイレ掃除に小生も参加。記者業を務めていると、どうしても高慢になりがちであるため、精神面をもう一度、鍛えようと思って一念発起。
 当日は午前6時に東高に集合し、開会式を経て城内へ。小生は天秤櫓と太鼓門櫓の間の男子トイレを担当することになった。黄ばんだ便器を前に少しちゅうちょする気持ちもあったが、ここは覚悟を決め、まずはスポンジで便器内を掃除。時間の経過と共に、いつのまにか便器に素手をつけ、便器内をのぞき込みながら、スポンジをタワシやドライバーに持ち替えて、便器の内側や排水口など、普段は清掃員が掃除していないであろう個所を無我夢中で掃除していた。便器の後には壁、床の掃除と続き、予定時間の1時間半はあっという間に経過した。
 このトイレの掃除活動は今年で6回目だが、参加者は1000円(朝食付き)を払っている。なぜ参加費を支払ってまでトイレを掃除するのかという疑問があるかもしれないが、主催の日本を美しくする会によると▽謙虚な人になれる▽気づく人になれる▽感動の心を育む▽感謝の心が芽生える▽心を磨くことができる―という。皆さんも今後、トイレ掃除をする際、便器の中をのぞかれてはいかがだろう。まずは見えない汚れに気づくことができると思う。
 なお、イエローハットの鍵山さんは社長時代、社員が用を足す隣で自ら便器の掃除をし、最初は疑問に思っていた社員に少しずつ広まり、最終的には全社員に浸透。その取り組みはほかの企業に広まり、平成5年には同会が結成。同会傘下の掃除に学ぶ会は国内120カ所、海外4カ所が登録している。(山田貴之)

琵琶湖の環境・生物を研究発表、城西児童がびわ湖の日に

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 びわ湖の日の1日、彦根市立城西小学校の児童が琵琶湖について学習してきた成果を発表。保護者やほかの児童が見守る中、琵琶湖の環境や生物などについて報告した。
 同校では琵琶湖を愛する心を育てようと、5年生が総合的な学習の時間で琵琶湖について学んでおり、1学期にフローティングスクールや滋賀県立大学での学習、琵琶湖博物館への見学などを体験。琵琶湖の魚やプランクトン、環境などについて調査してまとめた。
 5年生68人は8班に分かれて、保護者や教員、ほかの児童の前で1人ずつが「外来魚を減らそう」「固有種を守ろう」「琵琶湖を世界遺産にしよう」などをテーマに発表。その後、保護者たちから「川を掃除する以外できれいにする方法はあるのか」「固有種を増やすためには」などの質問を受け、児童たちは「一人一人が川にポイ捨てをしないよう心がける」「固有種のすみかになるヨシの生育場所を増やす」などと答えていた。
 「外来魚バイバイ大作戦」を題に発表した西田朋花さん(10)は「外来魚の減らす方法を学習した。絶滅危惧種の固有種の魚を大切に残していかなければならないと思う」と話していた。

銀座街の旧西友ビル解体、跡地は高齢者施設

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 彦根市銀座町の西友などが入っていた5階建てビルが解体されている=写真。銀座のビルがまた1棟無くなることに、同ビル内にあった店舗を利用していた市民からは残念がる声もあがっている。
 地元住民によると、同ビルは昭和41年の秋に建設。デパートやスーパーなどを経て、西友、家具店と入れ代わり、パチンコ店が平成8年ごろに閉店したのが最後だったという。
 旧イセヤビルや旧マルビシ百貨店が入っていたビルなども取り壊されており、銀座街での相次ぐビルの解体に対し、賑わいをみせていたころを知る住民の一人は「解体は時代の流れで仕方がないが、寂しい思いもある」と話していた。
 同ビルは先月半ばから解体作業が始まっており、解体後は高齢者施設が建てられるという。

彦根びわこホテル 屋上でビアガーデン

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 彦根市平田町の彦根びわこホテルは今年からホテル屋上でビアガーデンを始めた。屋上からは彦根城や琵琶湖が見える。料理とキリンの生ビールやチューハイ、ソフトドリンクなど飲み放題で4000円。彦根駅と南彦根駅から送迎バスあり。8月1日の花火大会での特別枠設置やビンゴ大会などイベントを行う日も。開店時間は9月5日までの午後5時半~同9時半。問い合わせは同ホテル☎(24)8000。

緑のカーテンに短冊、七夕合わせてササ代わりに

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 7日の七夕に合わせて、彦根市役所の正面入り口に設置されているゴーヤなどの「緑のカーテン」がササ代わりになり、来庁者が短冊に願い事を書いて、つるにくくりつけている。
 市生活環境課は地球温暖化防止の一環で平成23年度から緑のカーテン事業を進めており、市役所の正面入り口にはプランター5つにゴーヤやアサガオを植えている。七夕のイベントに合わせて、同事業をより広くPRするため、ササ飾りではなく、緑のカーテン飾りを初めて企画した。
 市役所1階に先週3日から置かれた短冊に、来庁者は「幸せになりたい」「ダイエットに成功したい」などの願い事や、「みどりいっぱいの彦根に」「減煙」など環境に関する言葉を記して、ゴーヤなどのつるを短冊の穴に通してくくりつけていた。
 短冊はさまざまな色があり、雨対策として1枚ずつコーティングされており、マジックペンと一緒に市役所1階に用意してある。10日まで。無料。

高齢者ら買い物難民支援でパリヤが「とくし丸」導入

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 彦根市長曽根南町のパリヤは21日から、買い物がしにくい高齢者ら「買い物難民」を支援するため、保冷車に商品を積んで販売しに行くサービスを導入。開始を控えた1日、大塚恵昭社長が市役所で大久保市長との協定書にサインした。
 同社が導入するのは、徳島県徳島市内で平成24年から始まった移動スーパー「とくし丸」。販売パートナーと呼ばれる担当者が軽の保冷車を購入し、小売店の商品を乗せて、「買い物難民」が住むエリアを定期的に販売しに行くというシステム。
 導入を前に同社では芹川以北の約4500世帯にアンケート調査を実施。そのうち100世帯以上から商品の購入希望があったという。同社では魚や生鮮食品、菓子など約300種類を保冷車に積み込み、週に2回ずつ3コースに分かれ、1日約35世帯を回る。今年中に2台目を導入し、芹川以南の湖岸エリアをカバーする予定で、将来的には4台の導入を目指す。大塚社長は「買い物がしにくい高齢者の皆さんのお役に立てることができると思うと、やりがいを感じる」と話していた。
 市内の65歳以上は2万5825人で、高齢化率は22・9%。一人暮らしの高齢者や高齢者だけの世帯は約1万0200世帯で、その世帯率は約22%(いずれも5月末時点)。市と彦根署、市内事業者は高齢者世帯の見守りを強化する「彦根市高齢者安心・安全ネットワーク」を4月から開始。パリヤが加わることで市内事業者は29団体になった。

ひこにゃん ペリーの出身地・米国ニューポート市の黒船祭りに参加へ

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 17日から米国ロードアイランド州ニューポート市で開催されるニューポート黒船祭りにひこにゃんが初めて参加することになり、6日に彦根市役所で出発式が開かれた。
 ニューポート市は、嘉永6年(1853)に下田に来航したペリーの出身地で、毎年この時期にペリーを顕彰するための黒船祭りを開催しており、今年で32回目。静岡県下田市でも5月に黒船祭りを開いており、昨年の祭りにひこにゃんらが参加した際、ニューポート市の訪問団と友人になったことから、黒船祭りへの招待状が5月14日に大久保市長宛てに届いた。
 渡米するのはひこにゃんのほか、大久保市長、ひこにゃんファンクラブの北村昌造会長、ミシガン州立大学連合日本センターのベンジャミン・マクラケン所長、市職員2人。ひこにゃんは平成21年のハワイ、同24年の韓国、同25年のフランスパリに続いて4回目の海外訪問。出発式で北村会長は「ひこにゃんとこれまでに3回一緒に世界を回り、共に成長してきた。米国から観光客を招くことができるようPRしたい」と話していた。
 一行は15日に出国し、16日夕方からニューポート市主催の歓迎会、17日午前9時~黒船祭り開幕式に出席した後、18日午後1時~は日本文化の紹介の中で、甲冑の着付け体験を行う。ひこにゃんも3日間、登場する。19日に墓前祭とお別れパーティーがあり、20日に帰国する。

井伊直弼の手紙展示 シリーズ直弼のこころ第1弾

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 10日に開幕する井伊直弼公生誕200年祭に合わせて、彦根城博物館は関連展覧会「シリーズ 直弼のこころ」を5回のテーマ展に分けて開催。第1弾は今月10日~8月18日に「直弼のことば―手紙にあらわれた人柄―」を行う。
 直弼公は埋木舎での生活から世継ぎ、彦根藩主、大老へと立場を大きく変えていく際、江戸幕府や彦根藩士に多くの手紙を出している。テーマ展では直弼公が残した言葉に注目しながら、当時の心境や人柄を探る。
 計17点を展示。弘化2年(1845)8月19日に彦根藩士の犬塚外記(げき)に宛てた書状は世継ぎになる前の直弼公が自己分析をした内容が記されている。口数が少ない意味の「木訥(ぼくとつ)者」という文字を使って、兄で十二代藩主の直亮の前でも気の利いたことが言えないとし、「大臆病者」のため直亮が好んだ騎射(うまゆみ)もしないとつづっている。騎射が流行している一方、ほかの武芸が軽視されていることを懸念しながら、直亮への反感がこの頃からあったことがわかる。
 彦根藩士の安東貞信に宛てた弘化4年2月23日の手紙は、直亮が幕府から相州(神奈川県)警衛を命じられたことに怒っている内容。「当家の瑕瑾(かきん)」との言葉からは、相州警衛が井伊家の家柄を傷つけるもので京都守護こそがふさわしいとの認識があったことがわかる。また家柄に見合わない勤めを命じられた原因は直亮の振る舞いにあるとも批判している。
 嘉永6年(1853)6月に米国のペリーが来航した際に直弼公が幕府に提出した外交意見書の下書きは、欧米諸国との軍事力の差を認め、交易をいったん許容するよう述べた内容。「年月を経て必勝万全」との言葉からは、交易をして海軍力を高めて、体制を整えた上で再び鎖国に戻すという構想がうかがえる。
 ギャラリートークは11日午前11時~と午後2時~。
 彦根城博物館が直弼公生誕200年祭の期間中に行う「シリーズ 直弼のこころ」のうち2回目以降は以下の通り。▽8月21日~9月15日=「忠義の遠城謙道―主君直弼への思いと禅画」▽9月18日~10月20日=「一期一会の世界 大名茶人井伊直弼のすべて」▽10月23日~11月24日=「学びの人 井伊直弼」▽11月27日~12月23日=「井伊直弼の甲冑と刀剣」。


井伊直弼公生誕200年祭開幕

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 井伊直弼公生誕200年祭が10日に開幕。12月23日までの167日間、彦根城内や市内でさまざまな関連イベントが開催される。9日には、天秤櫓で開かれている特別展「いいね!井伊直弼展」がマスコミに公開された。
 直弼公は文化12年(1815)10月29日(西暦では11月29日)に槻御殿(楽々園)で、十一代藩主・直中公と母のお富の間に14男(19番目)として生まれ、今年で生誕200年。政治家としてだけでなく、茶道や和歌など文化人としても知られる直弼公の魅力を全国に再認識してもらうため特別展などを開催。10日には彦根城博物館の能舞台で開幕式とオープニングセレモニーがあった。
 天秤櫓で開催の特別展では、青年期を過ごした埋木舎の茶室・澍露軒(じゅろけん)を再現したスペース、茶道具などの写真パネル、直弼公の年表、ドローンを使って天秤櫓や天守閣の上空からの光景を撮影した映像(約8分)を展示。奥では「いいね!なおすけくん3Dシアター」と題して、3D専用のメガネを着用して直弼公の生涯を知るアニメの映像コーナーもある。
 ほかに、彦根城博物館ではシリーズ「直弼のこころ」第1弾として直弼公の手紙展が開催。開国記念館では直弼公の死後に彦根の人々が直弼公にどのように向き合ってきたかを4つのコーナーに分けて展示している。

舟橋聖一宛てに三島由紀夫や川端康成らが手紙やはがき、全文解読へ

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 井伊直弼公の生涯をえがいた「花の生涯」の作家で彦根市名誉市民の舟橋聖一(1904~76年)宛てに、三島由紀夫や川端康成らが送った手紙やはがき約1000点の解読が始まり、舟橋と数多くの著名作家らとの関係が明らかになりつつある。内容を研究している国際日本文化研究センター(京都市)の石川肇研究員(45)は「昭和の文壇で舟橋が高い地位にあったことがわかる貴重な資料だ」と話している=写真は石川研究員提供。
 舟橋宛ての手紙やはがきは舟橋家から平成13年9月までに彦根市立図書館に寄贈。その年の10月24日~30日には市民ギャラリー(開国記念館)で展示された。その時の付録には、三島や川端のほか、井伏鱒二、伊藤整、谷崎潤一郎ら著名な作家をはじめ、淡島千景や中曽根康弘ら女優や政治家からも手紙などが送られていたことも紹介。舟橋が幅広い業界人と付き合いがあったことがわかる。
 以降は同図書館の書庫に保管されていたが、書かれている内容を調査するため、石川研究員の手に渡り、さきごろ解読が開始。その中で、昭和30年11月19日付けの三島からの手紙では「自分が新聞連載をやってゐるあひだ、他紙に舟橋さんのものが、現代物が載ってゐる、といふ事態はもうコリゴリです」と、舟橋作品がおもしろいことを認め「すつかり自信をなくし」「書く気力がなくなるのです」と弱気のコメントも記している。また川端が谷崎潤一郎の作品をノーベル文学賞に推すのを決めたことを舟橋に報告する手紙もあった。
 石川研究員は「舟橋が昭和の文壇で力を持っていたことが改めて証明された。没後40年を迎える来年1月13日に合わせて、全容を解明していきたい」と語っている。

元Jリーガー・前田高孝さん近江高校監督に

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 元Jリーガーの前田高孝(たかのり)さん(30)=長浜市月ヶ瀬町=がこのほど、彦根市松原町の近江高校サッカー部の監督に就任した。
 前田さんは草津東高校でフォワードとして、全国サッカー選手権やインターハイに出場し、卒業後、Jリーグの清水エスパルスに入団。その後、シンガポールやドイツリーグなどで活躍。23歳で帰国し、教員免許を取得するため、関西学院大学に入学した。
 在学中、西宮サッカースクールジュニアユースで育成した中学生たちが市立西宮高校に進学し、全国大会で8強入りしたことで、前田さんのコーチング術が脚光を浴びるように。関学サッカー部のヘッドコーチに招かれ、関西選手権優勝、全国大学サッカー選手権準優勝の成績を残し、自らも小学生サッカースクールを開校。延べ200人の選手を育てた。
 しかし、前田さんには「地元にサッカーの強豪校を作りたい」という夢があった。かつてサッカー界で全国に名を馳せた滋賀県だが、近年、衰退している。関係者によると、指導者の数が不足しているため、優れた中学生が県外の強豪校に流出しているという。
 関学のヘッドコーチを辞し、近江高へ赴任した前田さん。元Jリーガーの友人らを臨時コーチとして招き、卒業後もプロなどで活躍できる選手の育成を目指しており、「湖北で育ててもらった恩返し。近江が強くなることで、県全体のレベルアップにつながれば」と話している。
 なお、同校では来年度以降、サッカー部を強化する意向で、推薦枠などを設ける考え。8月23日に開くクラブオープンキャンパスの参加者を募集している。問い合わせは近江高校広報部☎(24)5586へ。

高宮宿・脇本陣隣のふれあいの館に座・ギャラリーがオープン

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 滋賀県立大学の学生グループ「おとくらプロジェクト」が、江戸時代に高宮宿の脇本陣だった塩谷邸に隣接する建物を改装し展示スペース「座・ギャラリー」として11日にオープン。第1弾として日本画家の日月美輪さんの作品展を開いている。
 同グループは平成21年9月に同じ高宮町の中山道沿いの古民家に、コンサートやギャラリー、喫茶を兼ねたスペース「宿駅 座・楽庵」をオープンし、学生たちが土日に運営してきた。
 塩谷邸に隣接する建物は数年前まで「ふれあいの館」として地元住民の交流の場だったが、閉鎖後は空き家が続いていたため、同グループではギャラリー化を計画。「楽庵」の一角もギャラリーだが、県大やその関係者による展示が主だったため、「座・ギャラリー」は幅広い芸術家の作品展示スペースにすることにし、高宮での花火大会に合わせて11日にオープンする。
 日月さんの作品展は花火大会に合わせて「花」をテーマに設定。縦2・5㍍×横1・6㍍の大作をはじめ、6点ほどを展示する。土日のみの午前10時~午後5時、8月2日まで。入場無料。
中村俊晴コンサート
 彦根市正法寺町出身の声楽家・中嶋俊晴さんとピアニストの佐渡春菜さん=京都府亀岡市=のコンサートが19日午後2時~高宮町の「宿駅 座・楽庵」である。ワンドリンク付き2500円。問い合わせは佐渡さん☎080(2443)4719。

大仁田厚参戦 イジメ撲滅でプロレス、豊郷で

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 プロレスラー・大仁田厚さんも参戦する「『イジメ撲滅』プロレスリング」が28日に豊郷町民体育館で開かれる。イベントを前にこのほど、大仁田さんが彦根市役所で会見した。
 地元町民らによる実行委員会がプロレスを通していじめ撲滅を訴えるため企画。当日は大仁田さんのほか、プロレス団体・プロレスリングZERO1のメンバーら計30人が参加。午後5時半~子どもにスクワットなど軽い運動を体験してもらう交流会、午後6時半~プロレスが始まり、大仁田さんは後半に出場し、恒例の電流爆破マッチに参戦する。
 大仁田さんは会見で「いじめを撲滅させるには、社会が子どもたちを守るか、子ども自身が立ち向かっていくしかない。強い意志を持ってもらえるよう、リングの上から教えたい」と話していた。
 入場料は指定席2500円・5枚つづりの場合1万円、立ち見席1500円、当日2000円、高大生1000円だが、小中学生と65歳以下は無料(立ち見席)。チケットはチケットぴあ、ローソンチケットのほか、豊郷町観光協会などで販売。

彦根市立東中学校で浴衣の着付け教室

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 彦根市立東中学校で6、7日の両日、浴衣の着付け教室が行われた。
 同校では和服への関心を子どもたちにもってもらおうと家庭科の授業の一環で、浴衣の着付けを教えており、4年目の今年は全日本きものコンサルタント協会滋賀評議員の森光枝さん(71)=彦根市平田町=ら女性計9人を講師に招き、1年生245人が2日間に分けてクラスごとに体験。
 森さんが浴衣の着方や帯の結び方を教えた後、生徒たちは講師に教えてもらいながら、同協会が用意した浴衣を男女別に自分たちで着た。弓削颯君(12)は「着るのは難しかった。また機会があれば、着てみたい」、堀内はるかさん(13)は「こういう場で着付けを体験できて良かった。イベントとかの際に是非、着てみたい」と話していた。

外国人観光客集客増へ滋賀大生が研究報告

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 滋賀大生が彦根市内への外国人観光客の集客方法を研究した成果報告会が14日、大学サテライトプラザ彦根であった。
 1~4年生の学生30人が、彦根を訪れていた外国人観光客へのアンケート、市内の商店・宿泊施設へのアンケート、観光パンフレットの英語版への提案、観光アプリ・なび彦の体験報告、和服を通して外国人観光客のニーズ把握、プロモーションビデオの制作―の6グループに分かれて研究した内容を報告=写真
 外国人へのアンケートでは彦根城内や観光案内所、宿泊施設で132人に調査。国別では台湾が全体の28%を占める38人で最多、次いで米国19人、フランス13人、中国・韓国9人と続いた。アジア地域が52%、欧米などほかが46%だった。彦根に宿泊したのは全体の32・6%の43人。
 市内商店・宿泊施設へのアンケートは彦根駅前、夢京橋キャッスルロード、銀座などの19店舗で実施。調査後の印象については「全体的に受け身の姿勢。歴史・文化、昔ながらのまちなど資源はそろっているが、生かされておらず、もったいない」と指摘。▽英語案内の設置や大学を生かした翻訳・通訳のボランティアで外国人観光客と商店との距離を縮める▽彦根城に頼らない観光モデルを促進させる▽公共施設へのサロンの設置など楽しめる場を提供する―ことを提案した。
 成果報告を受け、市はPRビデオを市のフェイスブックにアップするなど観光施策に取り入れる意向を示した。

玄宮園内の鳳翔台で井伊直弼公の石州流結婚式・茶婚式 無料で募集

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 彦根ウェディング協同組合は、玄宮園内の鳳翔台で井伊直弼公の流派・石州流のお点前を受けて行う結婚式「茶婚式」=写真は組合提供のイメージ=を挙げたいカップルを募集している。
 直弼公生誕200年祭の事業として企画。「彦根婚」として鳳翔台で写真撮影は行われているが、結婚式は初めてだという。直弼公の流れをくむ石州流は現在、2派あるが、茶婚式では交互に各流派を採用。新郎新婦のほか、参列者も一緒に茶をいただく。
 対象は9月1日~12月23日に挙式を考えているカップル。鳳翔台使用料、お点前料、生菓子、抹茶、挙式料などで18万円相当かかるが、5組限定で挙式料は無料。
 8月10日まで募集し、12日に抽選がある。申し込みは同組合のホームページから。問い合わせは同組合事務局☎(22)3500。

森川許六300回忌で彦根の俳人8人が長純寺に句碑奉納

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 江戸中期の彦根藩士で俳人として知られる森川許六(きょりく)の300回忌に合わせて、彦根市内の俳人8人が許六に向けた句を作成。石碑にして、許六の墓がある佐和町の長純寺(永島亮昭住職)に14日、奉納した。
 今年8月26日に許六の没後300年を迎えるため、許六への感謝の思いと許六への更なる関心を持ってもらおうと、俳遊館(本町1)元館長の寺村滋さん(80)=日夏町=ら8人が俳句を制作。一人ずつ自筆で書いた作品を田中家石材(高宮町)が江戸時代とされる御影(みかげ)石製の石碑(高さ1・2㍍×幅24㌢×厚さ9㌢)に仕上げ、長純寺本堂前のクロガネモチの木を囲む形で設置した。
 そのうち寺村さんの俳句は「蟻の這ふ句碑蕉風の脈々と」。許六からすれば、アリのようなレベルだが、彦根で絶えることなく、俳句を300年間楽しんでいる気持ちを込めた作品だという。
 また「手を合はす許六の墓に風光る」を詠んだ今居利隆さん(70)=楡町=は「今年4月に許六の墓参りをした時の思いを作品にした」と話していた。8月26日には300回忌の法要が同寺で行われる。
 ※【森川許六】松尾芭蕉の門下生「蕉門十哲」の1人で、俳句のほか武術、馬術、絵画、書、能、茶にも優れた文武両道の実践者。彦根藩から参勤交代で江戸入りした際に芭蕉と出会い、教えを受けたとされ、帰路に詠んだ俳句を「旅館日記」としてまとめ、芭蕉没後には芭蕉の俳句に注釈を加えた「追善註千句(ついぜんちゅうせんく)」を編(あ)み霊前にたむけた。絵師としても知られ、龍潭寺(古沢町)のふすま絵は許六作とされる。

旧豊郷小学校 非公開部屋公開ツアー、航空機距離及高度測定器など展示

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 豊郷町観光協会は、旧豊郷小学校内で普段は非公開になっている部屋などを特別公開している。8月2日~は戦時中の関連品も展示する。
 旧豊郷小には備品などがそのまま残っている部屋があるが、公開されていない。同協会は旧豊郷小学校を創設した古川鉄治郎が理科器具を購入した縁から、島津製作所創業記念資料館に協力を依頼。展示する準備が整ったため、4人以上と10人以上の団体向けに見学ツアーを受け付けている。
 公開する場所は理科室、理科準備室、貴賓室、当時の様子を再現した教室、校舎屋上。理科準備室には当時、使われていた実験器具が展示。貴賓室のソファーなども当時のままだという。ボランティアガイドの案内で1時間半見学。料金は4人以上の個人で一人600円、10人以上の団体ツアーで一人500円、いずれもガイドブック付き。収益の一部は旧豊郷小の管理基金に。期限なし。申し込みは1週間前までに同協会☎(35)3737。
 戦時中の関連品は、空襲してくる戦闘機を監視する「航空機距離及高度測定器」と、米軍の通信兵が使用していた乾電池(バッテリー)。同校には戦時中、青年学校が併設され、軍事教練も行われていたため、その際に測定器が使われたとみられる。同協会によると、同様の測定器は県内に残っていないという。乾電池は棒状と角型があり、角型には「米国寄贈販売厳禁 昭和二二・一二・九」と記されている。展示は8月31日まで。

彦根城南剣道部が第50回記念全国道場少年剣道大会に初出場

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 彦根市内の中学生で組織の「彦根城南剣道部」(久米康之代表)が県大会で1位となり、28日から日本武道館(東京都千代田区)で始まる第50回記念全国道場少年剣道大会に初めて出場する。
 同部は小学生と中学生の部があり、中学生は南中、東中、彦根の計20人が所属。レギュラーの5人は先鋒・丸山天志君(南3)、次鋒・滝本健介君(同)、中堅・和田龍太郎君(東3)、副将・草野佑介君(南3)、大将・内田大樹君(彦根3)。
 剣道の団体は各小学校区単位のスポーツ少年団と道場連盟があり、同部は今年2月に道場連盟に初めて加盟し、5月10日に草津市内で行われた県大会に初出場。23団体中で1位となり、全国大会への出場を決めた。

 キャプテンの内田君は「全国大会は強い選手ばかり。チーム一丸となってベスト4を目指したい」と話していた。大会は30日まで行われる。

米国ニューポート市で開催の黒船祭りにひこにゃん初参加

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 17日から米国ロードアイランド州ニューポート市で開催されたニューポート黒船祭りにひこにゃんが初めて参加した。
 ニューポート市は、嘉永6年(1853)に下田に来航したペリーの出身地で、毎年この時期にペリーを顕彰するための黒船祭りを開催しており、今年で32回目。渡米したのはひこにゃんのほか、大久保市長、ひこにゃんファンクラブの北村昌造会長、ミシガン州立大学連合日本センターのベンジャミン・マクラケン所長、市職員2人ら。
 現地時間18日の開会式では大久保市長や北村会長と一緒にひこにゃんも紹介された。また、開会式直前にはひこにゃんが地元メディアの取材を受け、翌日の地元紙1面に取り上げられたという。
 一行はその後、ニューポート市役所を訪れ、ナポリターノ市長と面談。夜は歓迎パーティーにも出席した。19日は彦根の文化紹介や甲冑の着付け体験が行われ、ひこにゃんも人気だったという。一行は日本時間の21日夜に帰国した。
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