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琵琶湖一周のろし駅伝、佐和山城趾武将隊も参加

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  滋賀県内の中世の城跡をのろしを上げて1周する「琵琶湖一周のろし駅伝」が23日に行われ、彦根市の佐和山城跡ではこの日に彦根城フェスの一環で行われたフィールドワークの出席者らも参加した。
 のろし駅伝は県民有志による実行委員会が平成13年から開催。13回目の今年は36の城跡で開催され、湖南市の三雲城を午前10時にスタート。甲賀、近江八幡、高島、長浜、米原の城跡を巡り、1時間44分後に佐和山城跡でのろしが上げられた。
 佐和山の山頂には、甲冑や姫、忍者姿の佐和山城趾武将隊メンバー4人と、佐和山フィールドワークに参加した約70人が準備。前の磯山でのろしが上げられると、次の山崎山方面に陣取って、武将隊の合図でのろしが上げられた。
 フィールドワークの参加者も、主催者側が用意したホラ貝代わりの竹筒を吹いていた。のろし駅伝は山崎山の次の勝楽寺城跡(甲良町)で終了した。

彦根城フェス閉幕へ、全国城サミット開催

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 10月1日に開幕した彦根城フェスは30日に閉幕する。また全国城サミットin彦根が28日~30日まで開催される。
 城フェスの終盤を飾るイベントとして、29日には「ひこね甲冑祭」がある。本陣の四番町スクエアか、夢京橋キャッスルロード、花しょうぶ通り商店街、芹橋2丁目の辻番所の各陣に甲冑姿の武将たちが登場。各エリアでは小学生以下とのじゃんけん大会、大手門での総勢約100人による綱引き、スタンプラリーなどがある。
 また、歩行者を装って突然パフォーマンスをし達成後に解散する「フラッシュモブ」には約50人が参加。今月13日と24日に文化プラザで練習しており、当日は四番町スクエア内で午前11時半~と午後0時半~発表する。
 城サミットでは28日に滋賀大学で元NHKアナウンサーの松平定和さんの講演や分科会、29日に湖東・湖北の城郭を巡るバスツアーが開催(いずれも募集終了)。
彦根城夜楽2回目
 夜間に彦根城を開放する「彦根城夜楽(やがく)」の2回目が29日午後6時半~行われる。
 彦根城フェスの一環として開催。9月14日の1回目の夜楽には約1800人が来場した。彦根城の夜間公開は、これまでは大みそかに人数を制限して実施されていたのみ。当日は表門の入り口が午後6時半に赤備え甲冑隊が集結して登城太鼓が鳴り響く中で開門される。天守前広場まで登ってライトアップされた天守が見学できる。ひこにゃんステージが午後7時~天守前で。懐かしい彦根の姿を石垣などに投影するシアターや甘酒接待、多賀座の和太鼓演舞もある。入場は午後10時まで。無料。天守内への入場はできない。
「流鏑馬」披露へ
 城フェスと城サミットのフィナーレを飾る最終日の30日には大手前保存用地で、馬上から鏑矢(かぶらや)を射る「流鏑馬(やぶさめ)」が開催。午後0時半~彦根弓道連盟によるデモンストレーション、午後1時~祈とうを受けた倭式騎馬會の一行が滋賀県護国神社から会場まで武者行列、午後2時~実演。また午後3時~は当日受付で乗馬体験も(500円)。

国登録・秋口家住宅が移築 鈴木達也さん管理し住居へ

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 彦根市芹町の国登録文化財「秋口家住宅洋館」が、市民団体・まち遺産ネットひこねの会員で彦根市職員の鈴木達也さん(28)=大東町=に譲渡され、移築後に鈴木さんの住居として活用されることがわかった。
 同館は大正5年(1916)に歯科医院として建造。施主が職人を神戸の異人館へ連れて行き、建てさせたとされ、外観が洋風になっている。内部は診察室や待合室、技師室などに使われていた跡が残っている。平成23年10月に国の登録有形文化財になった。
 その後、市の診断で耐震性の問題が明らかになったことなどから、所有者が移築と第三者への譲渡を希望。鈴木さんはまち遺産ネットひこねの活動の中で市内の旧城下町や外堀などのマップを作っており、その一環で昨秋に同館を訪れた際、所有者から移築の話を聞き、その後 自身で所有して住むことを決断した。今年10月に文化庁に現状変更の届け出を行い、今月26日に受理する旨の報告を受けた。
 同館では既に解体工事が始まっており、解体後は業者が部材を一時保管し、鈴木さんが契約する予定の近くの土地に移築される。外観はそのままで、内部も建設された約100年前に近づける構造にするという。来年秋に完成する予定。
 鈴木さんは「古い建物に価値を見出して、そこに住む人が増えれば、彦根はもっと魅力的なまちになると思います」と話している。移築後も定期的に開放する。

花しょうぶ通りに戦国武将テーマ館・治部少丸オープンへ、彦根仏壇は宮殿師育成へ 12月市議会に予算

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 彦根市議会12月定例会は12月1日に開会され、一般会計補正予算案(16億1203万円)など21議案が提案される。補正予算の中には、花しょうぶ通り商店街に来年2月末オープン予定の戦国武将のテーマ館「治部少丸(じぶしょうまる)」の設立補助(56万7000円)や、彦根仏壇の若年労働者を雇用させるための事業(56万4000円)が入っている。
 花しょうぶのテーマ館は花しょうぶ通り商店街振興組合が旧とも栄履物店を改装して設置。石田三成とその家臣の大谷吉継、島左近に関するギャラリーで、手作りの甲冑などを展示する。事業費226万8000円のうち、県が半額補助し、残りの半分を市が補助する。
 彦根仏壇の若年雇用事業は、仏壇七職のうち後継者がいない宮殿師(くうでんし)を育てるために彦根仏壇事業協同組合が40歳以下の人材1人を募集するというもの。現役の宮殿師の下で働きながら、彦根仏壇の歴史や工程なども学ぶ。県の緊急雇用創出特別推進事業の地域人づくり事業の補助金を活用する。なお12月議会の質疑ならびに一般質問は8日~10日。採決・閉会は18日の予定。

彦根城フェス閉幕 流鏑馬 甲冑祭 フラッシュモブ

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 彦根城フェスの一環で先月29日、ひこね甲冑祭が開かれ、西軍と東軍に分かれた甲冑姿の武者や子どもたちが大手門橋の上で綱引きをして対戦した。また30日には大手前保存用地で彦根城フェスのフィナーレイベントとして流鏑馬(やぶさめ)が開催された。
 甲冑祭は四番町スクエアを本陣として、花しょうぶ通り、夢京橋キャッスルロード、辻番所の各陣であり、甲冑姿の武者約50人が参加して、じゃんけん大会やスタンプラリーが開催された。
 綱引きには東西29人ずつが参加し、四番町スクエアで出陣式を行った後、大手門へ練り歩き、いしだみつにゃんやひこどんら東西のゆるキャラたちが応援する中で3本勝負を行い、2勝1敗で西軍が勝利した。
 まち行く人が突然踊り出すフラッシュモブには4歳~58歳の31人が参加し、四番町スクエアで2回、披露した。
 流鏑馬には、彦根市の親善都市・栃木県佐野市で毎年8月にあるさの秀郷まつりで流鏑馬を披露している倭式騎馬会(東京都)のメンバー約50人が馬7頭と一緒に来彦。
 滋賀県護国神社で安全祈願が行われた後、彦根鉄砲隊の隊員、佐野市のキャラ・さのまる、ひこにゃんらが会場まで武者行列。大手前保存用地には砂で約180㍍の馬場が設けられ、あやい笠に直垂(ひたたれ)、むかばき、いぐつなどを身につけた同会の男女たちが馬を走らせて、3地点に設けられた的を弓で射抜いた。同会メンバー最年少の都立千歳丘高校2年生の鈴木千久馬君(17)は「初めて訪れた彦根城の中でできたのは夢のようだった」と話していた。
 会場では的が打ち抜かれる度に大きな歓声が沸き起こっていて、市内から訪れた松山時央君(9)は「的にバーンと当たるのがとても迫力あった」と語っていた。流鏑馬の後には乗馬体験もあり、子どもたちが楽しんでいた。

衆院選公示 滋賀2区は3氏が舌戦

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 衆院選挙が2日公示され、滋賀2区には民主元職の田島一成氏(52)、共産新人の中川睦子氏(56)、自民前職の上野賢一郎氏(49)が立候補。安倍首相の経済政策「アベノミクス」の是非をはじめ、東アジア外交、安全保障、原発などをテーマにそれぞれの公約を訴えている。投票は14日。2区の有権者数は26万2327人。
 田島候補は彦根駅前で「アベノミクスは東京だけがおいしい思いをしており、(その恩恵は)地域で暮らしている誰一人にも届いていない」と第一声。
 「農家からは農業が続けられない、福井の原発に対しては再稼働が不安、中小企業からは円安で資材の値段が上がって仕事が続けられない、との声を聞く」と現政権の政策を批判した上で「農家には個別所得補償制度を行い、中小企業を支える制度をつくり、高齢者や困窮者への社会保障制度を充実していきたい」と説明。「この生まれ育った湖東湖北の代表として、疲弊した地域、企業、暮らしを立て直したい」「安倍政権に真っ向から挑むためにも、もう一度国会で戦い抜きたい。現政権への怒りを私に入れてください」と、再選のための支持を求めた。
 彦根選出の中沢啓子県議は「今回の選挙は大義なき解散であり、この選挙に使われる多額のお金があれば、さまざまな施策に回せるはず」と批判。「この国の未来のために勝利したい」と田島候補への投票を呼びかけた。
 中川候補は彦根市長曽根南町の事務所前で「今回の選挙は安倍暴走政治との戦い。全力で戦い抜き、何としても皆さんの願いを叶えたい」と第一声。彦根での市民アンケートで母親や若者たちが生活に苦しんでいることを紹介した上で「多くの人たちが安倍暴走政治を止めたいと思っている。私たち共産党がしっかりと示している対案を多くの人に知ってもらい、広めてもらうことが躍進につながる。安倍暴走政治を止める確かな力は共産党。私、中川を国会へと押し上げてほしい」と支持を呼びかけた。
 共産党の奥谷和美県委員長は「安倍政権は消費税増税、原発再稼働など国民の声を無視した政治。我々は▽消費税10%の中止▽アベノミクスのストップ▽戦争する国づくりを許さない▽原発再稼働はノー▽沖縄新基地建設の中止―などを掲げている。私たちが頑張り抜けば共産党が躍進する。期待と支持があっても得票が議席にむすびつかなければ、私たちの声は政界に届かない。ありとあらゆる力を結集して、勝ち抜こう」と激励した。
 上野候補は長浜市内の事務所内で第一声。「この2年間、安倍政権は日本の建て直しに取り組んできた。働く人の数は100万人増えた。失業率も大幅に改善した。数字のうえでは日本経済はデフレ脱却の糸口が見えている」とアベノミクスの効果を語った上で「しかし、我々の暮らしの実感はまだまだ。だからこそ、私どもに仕事をさせていただきたい」と訴えた。
 中国の海洋覇権などを念頭に「東アジアの緊張はこの50年間で最も厳しい。近くの国とは友好関係を結ばなければならないが、国民の命、国土、海をしっかり守り抜くのが大前提。毅然とした外交を安倍政権のもとで貫く」とした。地域の課題としては国体、北陸新幹線の米原駅乗り入れ、彦根城の世界遺産登録、国道8号線の渋滞緩和とバイパス化、河川の整備計画の後押しなどを挙げた。
 後援会長の河本英典元参院議員は「日本を取り巻く国際環境は非常に変化している。民主党のようなのんきなことを言っていると大変なことになる。中国や北朝鮮の脅威など、外交面でやるべきことがある」と語った。

松原内湖遺跡で鎌倉末期の勧請板発見 全国2例目

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 県文化財保護協会は3日、彦根市松原町で発掘調査している松原内湖遺跡から、祈とう用に集落の境界につるされたと見られる鎌倉時代末期の「勧請板(かんじょういた)」=写真=が見つかったと発表。きょう6日に県立安土城考古博物館で公開される。 
 国道8号米原バイパスの整備事業に伴い発掘調査を平成24年度からしており、今年度(4月~来年2月)はそのうちの8000平方㍍で実施。これまでにも縄文時代の遺構や奈良時代から室町時代にかけての集落跡が見つかっており、今年度の調査でも鎌倉~室町にかけての柱穴や溝、井戸など集落跡が発見された。
 見つかった勧請板は木製で、縦12・8㌢×横27・8㌢×厚さ7㍉の絵馬型。表面に墨で「仁王経一座般若心経十二巻、観世音経十二巻謹んで掲げます」「息災延命、増長福寿を願う、信心の篤い大施主です」「元徳3年正月八日」などと書かれている。元徳3年は鎌倉時代末期の1331年。同じ読み方で巻数板とも書く。
 正月8日は、寺院では旧年の悪を正し、その年の吉祥を祈願する修正会(しゅうしょうえ)と呼ばれる法会の最終日にあたり、その際に読まれた経典の数や願いを書いた板を屋敷の門や集落の入り口に縄を張って1年間つるす習わしがある。現在でも近畿地方を中心に正月行事の「勧請つり」として全国で行われており、滋賀県では東近江市を中心に広く残っており、絵馬型の祈とう札をつり下げる集落もある。
 中世の勧請板の出土は近畿では初だが、全国ではほかに、石川県金沢市の堅田B遺跡で「建長三年」(1251)「弘長三年」(1263)と書かれた2点が出土。金沢のは堀を伴う屋敷地から般若心経の全文が記された長方形の物が出土した。戦国時代の越後国(新潟)の領主・色部氏の記録「色部氏年中行事」にも正月八日に般若心経を書いた板をつり下げる儀礼の様子が書かれている。
 松原内湖遺跡では以前の発掘で、供養のために墓地などに立てる木製の供養具「卒塔婆(そとば)」が1点出土しており、見つかった勧請板にも記された卒塔婆12本のうちの1本の可能性があるという。
 奈良文化財研究所の史料研究室長・渡辺晃宏さんは「勧請つりの行事が集落においても鎌倉時代末期に今と同じような形で広く行われていたことを示す重要な発見。木簡としての残りの良さは、行事終了後の速やかな廃棄を予測させ、卒塔婆と共に行事の全体像をうかがわせる」と話している。
 県立安土城考古博物館での公開時間は6日午後1時~と同3時~。

彦根市議会12月定例会一般質問

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 彦根市議会12月定例会の一般質問が8日から開かれる。登壇者と質問内容は次の通り。
 ▽矢吹安子議員=病児・病後児保育の現状、県立彦根翔西館高校について。
 ▽山田多津子議員=高齢者の命と暮らしを守る、全国一の福祉モデル都市に向けて。
 ▽有馬裕次議員=地域医療再生、社会保障、病院完結から地域完結に。
 ▽上杉正敏議員=市道の安全性、がん教育、彦根総合運動公園の整備。
 ▽安澤勝議員=観光振興戦略。
 ▽辻真理子議員=市立病院の経営形態、給食センターの開設、佐和山小学校東側JRガード。
 ▽徳永ひで子議員=女性が輝く社会づくりを、不育症治療に助成を、防災対策。
 ▽安藤博議員=下水道事業、議会基本条例。
 ▽田中滋康議員=国体、図書館建設促進。
 ▽安居正倫議員=企業誘致、ふるさと納税。
 ▽山内善男議員=学校図書館の充実と南部への図書館建設、ごみ減量化、市民の具体的な要望。
 ▽赤井康彦議員=魅力ある図書館に、人口減少対策。
 ▽馬場和子議員=市役所耐震化、市民との協働のまちづくり。
 ▽野村郁雄議員=荒神山公園、河瀬公園。
 ▽北川元気議員=市のIT活用、災害時の情報提供、道徳教材の取り扱い。

衆院選滋賀2区は上野優勢で田島追う中川苦戦

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 14日投票の衆院選は早くも中盤戦に入る。全国紙や地方紙が4日付けの朝刊で「自民党の300超え」を報じたが、滋賀2区でも本紙の分析では自民前職の上野賢一郎氏(49)が優勢で、その後を民主元職の田島一成氏(52)が続き、共産新人の中川睦子氏(56)が追う形になっている。
 上野氏は自民、公明の組織票のほか、出身地の長浜や保守層が強い郡部で着実に票を集めて優勢に立っている。だが、彦根では民主候補に負けている情勢で、陣営では「油断することなく、最後まで気を引き締めてやる」と完全勝利を目指す。
 田島氏は民主や社民の支持層に浸透しており、彦根で有利に展開。「福井の原発再稼働反対」を訴えて、長浜や米原でも支持を求めるが、民主への不信の声が根強くあるため、伸び悩んでいる。陣営では「比例で救われるという考えではなく、あくまでも選挙区勝利を」としている。
 中川氏は共産層のほか、消費増税や集団自衛権行使などの反対派から支持を得ているが、ほかへの浸透が見られない。

人が集うカフェ・旅LOVEチャイハネ来月オープンへ七曲り通りに

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 世界各国を約4年間旅した彦根市沼波町の伊藤裕介さん(35)が、人々が集えるカフェ「旅LOVEチャイハネ」のオープンに向けて自宅を改装している。
 伊藤さんは平成21年7月から昨年8月までバックパッカーとして、アジアやヨーロッパ、アフリカなど81の国と地域を旅した。そのうち、中央アジアから西アジアにかけてある喫茶店「チャイハネ」に頻繁に立ち寄ったという。
 中央・西アジア地域では、チャイが「茶」、ハネが「家」という意味。伊藤さんは「お茶を提供するカフェというよりも、人が集まるからお茶を出す憩いの場のような所だ」と説明する。
 伊藤さんがオープンを目指す店は七曲り通り沿いで、父親の昇さん(61)が経営する手打ちそば屋・文久蔵の奥にある。床に立方体に切った木を敷き詰め、壁にはカラフルなデザインの絵を描いており、一緒に経営する河嶋秀幸さん(30)=芹川町=や大学生たちと一緒に、来年1月中のオープンに向けて急ピッチで作業をしている。
 店では飲み物やケーキ、酒のつまみなどを提供するほか、イベントも開催する予定。伊藤さんは「色んな方たち同士が出会い、人生を変えられるような場所をつくっていきたい」と話している。
 問い合わせは同店のフェイスブックか伊藤さん☎080(8331)3034。

戦国カロム製作、丸松木材

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 彦根市古沢町の丸松木材が、カロムを戦国バージョンにした「戦国カロム」を製作。先月末に市内で行われたひこね甲冑祭で披露し、甲冑姿の武将たちが東西に分かれて対戦していた。
 カロムのPRと地域の歴史文化の再認識を目的に考案。カロムの中央には関ヶ原合戦図屏風のコピーを印刷し、各辺には東軍が徳川家の緑と井伊家の赤、西軍が豊臣家の黄と石田三成の黒の色が塗られている。
 王将の代わりに「天下人」と書かれたコマと東西12人ずつの武将の家紋を記した計24個のコマを配し、東西の各チームが相手方の家紋が記されたコマを落とし、最後に「天下人」を落としたチームが勝利となる。
 1セット3万5000円。問い合わせは同社☎0749(22)5535。

「選挙に関心もつまちに」西中生が本物の投票箱で選挙体験

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 実際の投票箱を使って選挙を体験する授業が5日、彦根市立西中学校であった。
 彦根市の投票率が最近の選挙で県下最低レベルにあるため、衆院選に合わせて子どもたちに投票することの重要性を教えようと、公民の授業を使って3年生103人に選挙を体験させた。
 まず11月末の授業では、各クラス6班に分かれ、班ごとに政党名と政策3つずつを発表させて、市選管から借りた投票箱と投票記載台を使って体験させた。
 5日には生徒会の会長1人と副会長2人を選ぶ選挙が行われ、体育館で立候補した会長候補1人・副会長候補4人と応援者の演説があり、その後、各教室に戻って3年生のみが、投票用紙に記名して本物の投票箱に1票を投じていた。
 前生徒会長で3年生の角田叶(とわ)君(14)は「将来の実際の選挙で彦根の投票率が良くなるよう、こういう選挙体験をほかの中学校でもしてもらい、選挙に関心を持つまちになってほしい」と話していた。

衆院選14日投票へ滋賀2区の3人

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  衆院選はいよいよ14日に投開票が行われる。滋賀2区には、民主党元職の田島一成候補(52)、共産党新人の中川睦子候補(56)、自民党前職の上野賢一郎候補(49)が出馬している。
 田島候補は、現政権に対して「アベノミクスは東京や大企業が恩恵を受け、地域や中小企業に届いていない」と指摘。農家への個別所得補償制度や福井の原発の再稼働反対などを主張し「疲弊した地域を立て直す」と訴えた。公示前後には党の実力者や元タレントの女性議員らが応援に駆けつけた。
 中川候補は、原発再稼働、集団的自衛権行使、消費増税など現政権が進める政策に反対姿勢を示し「安倍暴走政治にストップを」と支持を求めた。
 上野候補は、アベノミクスの実績を具体的な数値で示して「デフレ脱却の糸口が見えてきた」とアピールしながら「地方の暮らしの実感はこれからだ」とアベノミクスの継続の重要性を説明。外交や安全保障政策の成果も取り上げていた。選挙中には幹事長や党重鎮らの支援も受けた。 
 衆院選の期日前投票が行われているビバシティで10日、投票を促す街頭啓発があり、ひこにゃんも啓発グッズを配っていた。
 期日前投票に訪れた手塚智子さん(40)は「仕事帰りに投票に来た。前回の知事選の時もここで投票しており、商業施設で投票ができるのは便利で良いと思う」と話していた。期日前投票は13日まで、ビバシティのほか、市役所本庁舎と稲枝支所で行われている。

戦国無双の刀剣展 夢京橋あかり館で

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 ゲーム・戦国無双4に登場する武具・武器を刀匠たちが再現した「戦国無双の刀剣展」が、6日から彦根市本町の夢京橋あかり館で開かれている。
 市民有志の「三成の戦3」実行委員会が企画し、全日本刀匠会事業部と彦根市が開催。全国各地の刀匠や鞘(さや)師、塗り師らが連携し約1年間かけて作った本物の刀剣や采配、扇などを展示。
 武将と作品名は、真田幸村「十文字槍」、前田慶次「単鉤(たんこう」型鉾」、森蘭丸「大太刀」、本多忠勝「大笹穂槍」、石田三成「鉄扇」、加藤清正「片鎌十文字槍」、綾御前「大薙刀(なぎなた)」、真田信之「直刀」、大谷吉継「采配」。
 そのうち三成の鉄扇は中央には旗印に使われた「大一大万大吉」が記され、広げた時の横幅が155㌢の大きさで重さも約5・4㌔ある。20、21日には綾御前の薙刀を作った加藤正文美さん(刀匠名・二十六代藤原兼房)が来館し、ネームプレートを作成してもらえるイベントがある。1枚1200円。開館は3月8日までの午前9時半~午後5時半。火曜休館。入館料は高校生以上200円、小中学生100円。休館は毎週火曜と今月26日~元日。問い合わせは同館☎(27)5501。

滋賀2区当選の上野賢一郎氏「国体へ整備」比例の田島一成氏「対案示す」

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 衆院選は14日、投開票され、滋賀2区は自民党前職の上野賢一郎氏(49)が6万5102票を獲得。民主党元職の田島一成氏(52)、共産党新人の中川睦子氏(56)を破り、3選目を果たした。田島氏は5万4095票を獲得し比例で復活当選して4選目。
 選挙戦は序盤から上野氏が優勢で、アベノミクスの継続による地方経済の再生を訴え、中盤にかけての報道機関の世論調査でも優勢が伝えられた。しかし、終盤戦にかけて相手陣営に女性の議員や元知事らが応援に駆けつけ、差をつめられたため、滋賀3区や4区のように投票終了時間と同時の当確にはならなかった。
 当確の報せ後、上野氏は彦根事務所で時折笑顔を見せながらも堅い表情で「厳しい戦いだったが、地方の再生なくして日本の再生はないことを訴えた」と振り返り「彦根が主会場になる国体に向けた整備を進めるため、しっかりと後押しができるように努めていきたい」「3選目の新しいスタートを切るが、地元の各地域を回りながら、皆さんのお考えを国会へつなげる仕事をしていきたい」と決意を新たにした。
 一方の田島氏は序盤から劣勢が伝えられていたが「有権者からの反応は世論調査と違って良い」との陣営幹部の声の通り、日に日に票を伸ばしていった。中盤から終盤にかけては嘉田由紀子元知事や元タレントの蓮舫参院議員、細野豪志衆院議員らが応援に駆けつけて猛烈な追い上げを見せ、近畿比例の獲得議席4のうち3番目の惜敗率(83・093%)で復活当選を果たす健闘ぶりだった。
 田島氏は、選挙では「思った以上にアベノミクスに対する批判を、農家を中心に感じた」と述べ「この2年間の自民党政治は都会の金持ち優遇で地方に目を向けていない。野党として政権を批判するだけでなく、地方に光を当てる対案を示したい」と抱負を語った。
 中川氏は安倍政権への反対姿勢を示したが、支持を伸ばせなかった。
 投票率は滋賀県全体で53・79%(前回61・76)。彦根市は50・73%(同57・29)と県内13市でまたも最下位に終わり、市選管の担当者からは「がんばったつもりなのですが・・・一歩一歩ですね」と落胆の声が聞かれた。市町全体では愛荘町が48・64%(同56・03)と唯一50%を割った。
 有権者のうち14日に投票した市民の割合が悪かった投票所は、人権・福祉交流会館(27・98)、旭森小学校体育館(30・96)、ひこね燦ぱれす(30・96)、野良田公会堂(31・46)の順。良かったのは肥田町公民館(52・56)、稲里会館(50・68)、新海町さざなみホール(48・13)、グリーンピアひこね(47・43)だった。ただ、この数値は期日前投票に行った有権者が含まれていないため、いずれも上回っている可能性がある。
 期日前投票をした有権者は1万0893人で、前回の7092人より増えた。そのうち今夏の知事選から導入しているビバシティでの期日間投票は3828人だった。
 ※【解説】
 上野氏圧勝かと思われていた滋賀2区だが、予想以上に田島氏が終盤追い上げを見せ、比例で復活当選を果たした。
 2人の獲得数を2区内の市町別に見ると、上野氏は彦根以外の市町すべてで勝利しているが、彦根では上野氏1万8998票、田島氏2万0403票と1405票差で上野氏が負けている。ちなみに約2万票差をつけて勝利した2年目の前回も彦根では709票差で敗れている。
 今回は全体で約1万票差で、前回より約1万票縮まり、彦根での差も同様に2倍の違いが出ている。
 田島氏は市議から県議、そして国会議員へと上りつめた彦根生え抜きの政治家であり「民主党は嫌いだが、田島は応援する」という市民も少なくない。
 排他的でヨソ者に厳しい市民性や自民党の組織の脆弱さも要因にあるが、彦根という牙城を崩さない限り、上野氏にとっては今後の選挙でも厳しい戦いになるだろう。
 彦根を含めた地元のために何をするか、上野氏と田島氏には切磋琢磨しながら国政を担って頂きたい共に、我々有権者はしっかりと見守っていきたい。     【山田貴之】

矢的竜さん小説・光秀の影武者 磯野員昌の生涯

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 彦根市古沢町の歴史小説作家・矢的(やまと)竜さん(66)=本名・山本利雄さん=が、戦国時代に浅井家重臣で佐和山城主も務めた磯野員昌(かずまさ)をえがいた小説「光秀の影武者」を刊行した。
 矢的さんは京都府船井郡出身。滋賀大学経済学部を昭和45年に卒業し、民間会社や江戸川区役所などの勤務を経て、平成13年に退職した後、文筆活動に入り、中近世文学大賞優秀賞、九州さが大衆文学賞佳作などを受賞。平成23年に小説「折り紙大名」で作家デビュー。平成24年5月に彦根市に移住した。
 デビュー後4作目となる今回の小説は、員昌が織田信長と浅井長政との戦い・姉川の合戦で先鋒を託され、味方の劣勢を知ると信長本陣へ突撃し、佐和山城で8カ月間ろう城。結局は信長に降り、信長を狙撃した杉谷善住坊を捕らえたが褒賞もなく、命が奪われるとして坂本城へ逃げ込み、4年後に明智光秀と一緒に信長を襲撃。光秀と羽柴秀吉が戦った山崎の合戦では光秀の影武者として出陣するというストーリー。
 矢的さんによると、坂本城に逃げ込むまでは史料が残っているが、それ以降はないため、フィクションにしている。信長が暗殺される本能寺の変については、光秀の怨恨説以外にも、秀吉や徳川家康、朝廷、長曾我部などの黒幕説があり、この小説では員昌を通して本能寺の変前後を新たな視点で解き明かしている。
 矢的さんは学生時代に過ごした時から「近江」に関心があり、長浜市高月町生まれの員昌の人物像にひかれていたという。「員昌は戦国武将としてまっすぐで、信義を重んじる人間関係を重視する人物だった」と、その魅力を話していた。
 本は1冊1480円(税抜き)。問い合わせは出版元の祥伝社☎03(3265)2081。

足軽屋敷善利組の案内看板設置、商工中金彦根支店が寄贈

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 彦根市旭町の商工組合中央金庫彦根支店は芹橋2丁目の旧足軽屋敷善利組地区に設置するための案内看板を寄贈。昨年12月19日に設置場所の一つの辻番所・旧磯島家住宅前で贈呈式があった。
 同社の全国の各支店が地域の課題を解決するために地方自治体などと連携しながら取り組んでいる「地域活性化支援プログラム」の一環。彦根市内の観光客は夢京橋キャッスルロードや四番町スクエアまで訪れているものの、足軽屋敷の残る芹橋地区まで足を伸ばしていないため、周遊性を高めようと看板3枚を寄付することにした。
 看板は高さ70㌢×幅90㌢の木製が2枚、高さ1㍍20㌢×幅70㌢のアルミ製が1枚。辻番所を含め彦根市指定文化財の9件の足軽屋敷について解説しており、昭和新道から辻番所までの区間に設置された。
 贈呈式では彦根支店の落合秀和支店長が「彦根支店は来年2月で20周年を迎えます。今回の案内看板の寄贈は地域の皆様へのほんの少しのご恩返しと思っております」とあいさつし、前川恒廣市教育長に案内看板を手渡しした。式後には3カ所に看板が設置された。

井堂雅夫さん木版画展、普門寺住職の講話と「奇跡の一本松」お守り販売も

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 木版画界の第一人者として知られる岩手県盛岡市出身の井堂雅夫さん(69)の作品展「ふるさと東北に祈りを込めて」が7日~文化プラザメッセホールで開かれている。
 東日本大震災の被災地・岩手県陸前高田市の復興支援活動をしている忘れない東北・全国巡礼展実行委員会が主催。井堂さんは15歳まで盛岡で過ごした後に京都へ移住。国内外で作品展を開き、数々の賞を受賞しているほか、NHK「にんげんマップ」や教育テレビ「趣味悠々」などに出演。震災後には犠牲者への鎮魂の思いを込めて陸前高田市の普門寺へ「阿弥陀来迎図」と「昇天」=写真=を奉納した。普門寺は震災の犠牲者のうち、身元不明の遺骨を預かって供養している曹洞宗の寺院。震災の翌年大晦日のNHK「ゆく年くる年」で除夜の鐘が鳴らされたことでも知られる。
 文化プラザでは井堂さんの奉納作品のほか、「黄金富士図」や六曲屏風形の「円山夜桜」など琳派の作品約40点を展示する。1月7日には普門寺の熊谷光洋住職も来場し午前11時~と午後2時~講話がある。このほか、今年8月に文化プラザで開いたダウン症の書家・金澤翔子さんの全国巡礼展の第2弾「おかあさま、ありがとう!」も同時に開催される。入場無料。午前9時~午後5時、11日まで。
 文化プラザの会場では展示期間中、陸前高田の海岸で1本だけ残り、その後伐採された「奇跡の一本松」の木の一部が入ったお守り「奇跡祈願」がチャリティー販売される。「一本松」の幹をくり抜いて細かくし、それを和紙で包んでお守りの中に入れた。若草色と薄紫色がある。1個1000円。収益の一部は復興支援に使われる。

彦根十日ゑびす祭、北野ゑびす神社で

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 彦根十日ゑびす祭が9、10日の両日、北野ゑびす神社(馬場1)で開かれる
 宵ゑびすの9日は午前9時半~もちつき神事、同10時20分~パリヤ・同11時~ビバシティでもちまき。午後4時~歌謡ショー、同5時~彦根家チンダンバンド、同6時~小松マジックグループの演技がある。境内でのもちまきは午後3時~と同7時半~。
 本ゑびすの10日は正午~十日ゑびす大祭典、午後2時~商売繁盛特別祈願祭、同4時~歌謡ショー、同6時~剣舞奉納が催される。境内でのもちまきは午後0時45分~と同3時~、同5時半~、同7時~。
 くじ引き付きの福笹と吉兆の授与は9日が午前9時~午後9時ごろ、10日が午前8時半~午後8時ごろ。両日とも屋台、甘酒・神酒の無料接待もある。

彦根翔西館高校の運動場狭く彦根西高の跡地を第2グラウンドに検討

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 県教委は昨年末の県議会で、滋賀県立彦根西高校と彦根翔陽高校を統合して新校の彦根翔西館高校(仮称)を創設することについて、新校の運動場が他校と比べて狭くなるため、統合後に彦根西高の運動場を第2グラウンドとして活用する可能性があることを示した。また新校舎の完成が開校後の4月末にずれ込むことも明らかにした。
 県教委によると、新校の運動場については生徒一人あたりの面積が15平方㍍となり、県内高校の生徒一人あたりの平均面積44平方㍍と比べて極端に狭くなるため、河原恵(さとし)県教育長は彦根西高の跡地を第2グラウンドとして検討する意向を示した。
 また当初、新校舎と体育館の建設、既存校舎の解体で18億4000万円の予算を組み、平成28年3月末までに完成させる計画だったが、先月実施した入札で予定価格を下回る企業が出なかったため、県は今議会に解体費用を除いた同額の補正予算案を提出。来年2月2日に開札を行う予定のため、工事の開始が約2カ月遅れることになるという。着工が遅れることで新校舎の完成が4月末になり、一部の教室が使えなくなる可能性があるため、県教委は「その場合は翔陽高の既存の教室などを使うことになる」としている。
 新校については、いずれも彦根選出の中沢啓子議員が一般質問で、細江正人議員が関連質問で取り上げた。
 県教委は彦根西高と翔陽高校の統合後の新校・彦根翔西館高校の校章デザインを募集している。対象は県内外問わず、一人1作品。新校の特色を表現し、デザインの意味やモチーフにしたものを書き添える。募集要項や応募用紙は両校や県教委学校支援課のホームページにある。問い合わせは新校開設準備室☎(23)1491。
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