彦根市や犬上郡に伝わる妖怪を紹介した「彦根妖怪図鑑」が発刊された。
市内で放課後児童クラブ(学童保育)の活動をしているNPO芹川・子育て支援部では、子どもたちに地域への愛着を持ってもらおうと、妖怪を用いた活動をしており、これまでの子どもたちとの研究内容を図鑑にまとめることにした。
図鑑では、芹川の河童(カッパ)、大藪の蓑火(みのび)、白山神社の天狗、江國寺の大入道、観音道筋の白い馬の首、八丁目のつるべ落とし、宗安寺の四角い火の玉、勝楽寺(甲良町)の璞蔵主(はくぞうす)など、彦根、甲良、多賀の妖怪11体を、イラストレーターの連藤久美子さんの絵と解説文を入れながら紹介。学童保育で妖怪について学んだ活動報告や、市内小学校の児童たちが描いた妖怪の絵なども掲載している。A4判、51ページ。
代表の川崎敦子さん(47)=日夏町=は「芹川など地域の自然のすばらしさを知らずに育っている今の子どもたちに、この図鑑を通して彦根(犬上)が自然や歴史が豊かな地域であることを伝えることができれば」と話している。500冊作成、1050円。希望者は逓信舎☎(20)9366。