同神社は戊辰戦争から大東亜戦争までに国のために戦って亡くなった滋賀県出身の戦没者3万3217柱をまつっているが、滋賀県遺族会の会員の一部からは亡くなった先祖の写真を展示する施設の建設を希望する声があった。
新設された顕彰館は木造平屋建ての約154平方㍍。館内には県遺族会の中で展示希望のあった戦没者約2900人の生前の写真を県内市町ごとに展示。はがきサイズのパネルには写真のほか、出身地、戦没地、戦没年月日が記載されている。建物の建設費は約6300万円。
入口の窓には彦根市遺族会の山本起美郎会長=西今町=が、日本の象徴として富士山、桜、松、鶴を描いたステンドグラスも掲示されている。
同神社の山本大司禰宜(40)は「戦没者の御英霊を遺族以外の方にも目に見える形で身近に感じてもらおうと、生前の写真を展示することにした」と話していた。仮オープンに合わせて、約2900人の一部の写真を展示。本オープンは秋季例大祭を営む10月5日。