子どもが友人や地域住民と一緒に安心して過ごせる場所として全国的な広がりをみせている「子ども食堂」(※)が来月、彦根市男女共同参画センター・ウィズに開所されるのを前に、滋賀大学経済学部の学生が子ども食堂などをPRするポスターを制作。ウィズと市福祉センターに展示した。
滋賀大ではデザインソフトを使ったポスター制作の授業をしており、1年生から4年生までの14人が、ウィズで始まる「かめのこ子ども食堂」などのポスターを制作。A1判の紙に食べ物のイラストを描いたり、キャッチコピーを入れたりして仕上げた。発表会では学生1人ずつが作品に込めた思いを話し、ほかの学生が批評。学生の田上有紗さん(20)=2年生=は「誰もが行きたくなるように、ごく普通の食堂をイメージして作った」と話していた。展示は2月26日まで。
※【子ども食堂】
さまざまな環境下で寂しい思いをしている子どもたちに対し、地域ぐるみでその居場所を設ける取り組みとして全国各地で行われている。食事を提供してみんなで食べるほか、地域住民やほかの子どもたちと一緒に宿題をしたり、遊んだりする。県内では「滋賀の縁創造実践センター」(草津市)がモデル事業として展開。これまでに長浜や米原、守山などの計11カ所で行われている。彦根ではNPO法人Linksが実施する。