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西寺雅也教授「これからの地方自治と議会」をテーマに講演

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 彦愛犬の市町議らを対象にした研修会が25日、愛荘町の愛知川庁舎で行われ、名古屋学院大学の西寺雅也教授が「これからの地方自治と議会」をテーマに講演=写真。彦愛犬の議長会が主催し、市町議と議会事務局職員の計約80人が聴講した。
 西寺教授は、27歳で岐阜県の多治見市議に当選して以降、市議を5期、平成7年から市長を3期務めた。市長在任中の自治体経営改革は「多治見モデル」と呼ばれている。
 講演の中でこれからの地方自治について西寺教授は、国や県に依存せずに市町単位で政策形成をしていく「自立」と、財政規律を確立して市町政の基本的な原則をつくる「自律」が必要だとした上で「人口減や少子高齢化、財政縮小などの地域課題が深刻化する中で、それらにチャレンジするための(市民)参加の仕組み作りが不可欠だ」と述べた。
 これからの議会の役割については「現在の議会は行政にすり寄る『口利き』を通して利益の配分を求めている」と批判した上で「本来、議会は市民と組んで、行政の長と拮抗する機関のはずだ」と指摘。さまざまな地域課題が深刻化していくため「時代は拡大から縮小へと転換している。行政改革や事業仕分けなど『選択と集中』が不可避であり、政策過程の全般に関して積極的に議会が関与する必要がある」と解説した。
 講演後の質疑応答で、彦根市議の一人からの「議会報告会に来場する市民の数を増やすには」との質問に、西寺教授は「無作為に選んだ市民に呼びかける方が多くの来場につながる。議会主催で『人口減』などテーマごとにタウンミーティングをするのも一つではないか」とアドバイスした。

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