滋賀大生が彦根市内への外国人観光客の集客方法を研究した成果報告会が14日、大学サテライトプラザ彦根であった。
1~4年生の学生30人が、彦根を訪れていた外国人観光客へのアンケート、市内の商店・宿泊施設へのアンケート、観光パンフレットの英語版への提案、観光アプリ・なび彦の体験報告、和服を通して外国人観光客のニーズ把握、プロモーションビデオの制作―の6グループに分かれて研究した内容を報告=写真。
外国人へのアンケートでは彦根城内や観光案内所、宿泊施設で132人に調査。国別では台湾が全体の28%を占める38人で最多、次いで米国19人、フランス13人、中国・韓国9人と続いた。アジア地域が52%、欧米などほかが46%だった。彦根に宿泊したのは全体の32・6%の43人。
市内商店・宿泊施設へのアンケートは彦根駅前、夢京橋キャッスルロード、銀座などの19店舗で実施。調査後の印象については「全体的に受け身の姿勢。歴史・文化、昔ながらのまちなど資源はそろっているが、生かされておらず、もったいない」と指摘。▽英語案内の設置や大学を生かした翻訳・通訳のボランティアで外国人観光客と商店との距離を縮める▽彦根城に頼らない観光モデルを促進させる▽公共施設へのサロンの設置など楽しめる場を提供する―ことを提案した。
成果報告を受け、市はPRビデオを市のフェイスブックにアップするなど観光施策に取り入れる意向を示した。