国際ソロプチミスト彦根が、彦根城について子どもたちに改めて理解させて、彦根に誇りをもってもらおうと企画。彦根城博物館研究員の谷口徹さん(62)が執筆を担当した。
本は、小学生の2人が城内を探検しながら各所を説明する構成になっており、いろは松、佐和口多門櫓、馬屋、登り石垣、大堀切、鐘の丸、太鼓丸、天秤櫓、太鼓丸、天守、井戸曲輪、西の丸三重櫓、山崎曲輪などについて詳しく解説している。
「豆知識」の欄では、登り石垣のルーツや鐘を作った人たち、石垣の積み方、石垣の長さと面積、3階建ての建物の数など、大人の市民でも知らないような内容も載っている。
すべての文字にはふりがなが付いており、谷口さんは「最新の研究成果を元に、できるだけ平易な表現で正確な記述に努めた。子どもだけでなく、大人の皆さんも一緒に読んでもらえれば」と話している。本は全ページカラー。B5判48ページ。サンライズ出版。1080円で主な書店で販売。なおソロプチ彦根は5月に市内の小学4~6年の全児童にこの本を寄贈する予定。