昨年8月に亡くなった元彦根市消防長の中谷忠義さん=享年74歳=の遺作・スケッチ展が、滋賀中央信用金庫銀座支店(河原3)2階で29日まで開かれている。
中谷さんは市消防長を退職した後、平成15年の北海道を皮切りに、バイクに乗って全国の風景をスケッチする旅に出かけ、同23年までで日本一周を達成。年ごとに春に旅、秋にスケッチ展を行ってきた。
旅には妻の眞三代さん=本町1=もバイクの後部座席に乗って付き添った。「一緒に行った時の風景が描かれた作品がほとんど。色彩が非常に柔らかで、私自身、気に入っている絵ばかり」と話していた。
展示作品は北海道から沖縄までを描いたペン画5点を含めた21点。中には彦根市内の芹川けやき並木や彦根城西の丸三重櫓、琵琶湖を描いた作品もある。開館は平日午前9時~午後3時。入場無料。