新聞週間(15日~21日)に合わせて、滋賀彦根新聞社は「新聞のこれから」と題し、彦根東高校の新聞部員による座談会を開催。新聞の魅力や理想の記者像などについて語ってもらった。
座談会に参加したのは新聞部部長の松田拓磨君(17)、福永純麗さん(16)、竹花一乃さん(16)=以上2年生、土田浩也君(16)=1年生=の4人。進行は本紙の山田貴之編集長が務めた(以下敬称略)。
―新聞部に入った理由は
松田 県内の高校で新聞部があるのは珍しいし、パソコンで文字を打ったり、デザインしたりするのが楽しそうだと思った
土田 取材をして、知らない社会を知り、知らなかった分野の知識を得ようと思った
―入部した感想は
福永 最初は地味かなと思ったけれど、色んな事を知ることができるし、普段なら見ることができないものを見ることもできる
松田 色んな場所に取材に行けるし、色んな人の話を聞くことができ、人の輪が繋がっていくのがおもしろい
土田 取材を通して色んな人に出会って、一人一人のぜんぜん違う価値観に触れられて、そのたびに新しい自分に更新しているような、すごい体験をしていると思う
竹花 聞いたこと、体験したことを文章にするので、今まで文章を書くのが苦手だったけれど、長い文章を書けるようになった
―印象に残っている取材は
松田 薄蘇海岸(福島)を訪れた際、東日本大震災当時のがれきや、何もなくなっていた風景には衝撃を受けた
土田 福島で仮設住宅のアドバイザーの方に取材をしたが、それまでは取材をしたら内容がわかる感じだったが、福島の時は取材ノートを読み返すと、更にまた新しい事がわかった。何回も見て深く分かるというのはあの時が初めてだった
福永 福島の現地取材に2回行ったが、実際に行って見ると、復興している所としていない場所があって、時間が経っても解決してくれるものとしてくれないものがあるのだと思った
竹花 被災者の交流会に参加した際、そこで実際に被災された方を取材し、涙を浮かべながら当時の様子とか悔しい思いを聞いた時に、被災した人が近くにいるのだと実感した
―新聞の魅力とは
松田 学校新聞は学校であった事や生徒のがんばりを皆さんに知ってもらうことが大きい。福島の特集をしているので、色んな人たちのがんばりの様子を知ってもらえている。新聞全体で言うと、色んな事を知れる情報源という存在。新聞を読むことで色んな知識を蓄積できるし、世界や日本の事を知り、見方が広まる
(続きは紙面で)