彦根仏壇と黒壁ガラス、信楽焼の職人の技をコラボさせた商品が完成し、11日から東京都内の施設「2k540」に展示される。
企画したのは、彦根仏壇事業協同組合に所属する井上仏壇店(芹中)、大橋木工所(高宮)、吉田松蔵商店(新)、伊藤仏壇(芹川)、つぼ忠(里根)、井尻彫刻所(米原市)の6店による若手グループ「柒+(ナナプラス)」。
2年前には滋賀県立大学と成安造形大学の学生たちのデザインを基に商品を作り、東京都内の別の展示会に出展。今回は「新しい祈り」をテーマに彦根仏壇七職の職人のほか、黒壁ガラスの作家や信楽焼の陶芸家の技を組み合わせた8商品を開発した。
そのうち井上仏壇店の「瞑想 meiso」はガラス製の位はいを中心に金属と天然漆を塗った木材を囲んでいる。伊藤仏壇の手箱仏壇「こころの包み」は漆塗りの祭壇にガラス製の位はいと花立て、火立て、香立てを並べて持ち運びができるようにしている。展示期間は14日までだが、来月15日に七曲り通りで開催するフェスタなどでも展示していく。
代表の井尻一茂さん(43)は「新しい祈りの形を身近に置くことで、心豊かな暮らしを過ごして頂くことができるのでは」と話している。問い合わせは事務局の吉田松蔵商店☎(23)8322。