彦根藩士をえがいた映画「柘榴坂(ざくろざか)の仇討」の滋賀県先行公開が13日から始まり、初日にはビバシティシネマなどで主演の中井貴一さんと若松節朗監督を招いた舞台挨拶が行われた。
中井さんらは満席となった劇場入口から入場し、約190人の観客の歓声と拍手を受けながら登壇。映画のPRのため8月から3回、彦根に訪れていることを明かし「昨日、彦根に着いた時は『帰ってきた』と思った」と笑いを誘いながら「(映画で演じる)志村金吾のような精神が日本人の心の中にある。そういう日本人なら国際社会でも通用できるはず。中高生の皆さんもこういう心があるんだよということに気づいてくれるだろう。金吾を演じて勉強させられた」と話した。
若松監督は「とても静かな映画で、現代の日本人に足りない部分を表した。日本人の皆さんに見てもらいたい映画になっている」とPRした。舞台あいさつ後にひこにゃんが登場すると、中井さんも笑顔になり、一緒にフォトセッションにのぞんでいた。ビバシティシネマでは1カ月以上、上映される。