桜田門外の変後の一人の彦根藩士の人生を描いた映画「柘榴坂(ざくろざか)の仇討ち」の全国ロードショーを前に、19日から彦根市の四番町ダイニング3階で公開記念特別展が始まった。
映画は、直弼公の御駕籠回り近習役として仕えていた彦根藩士・志村金吾と、その妻の江戸末期から明治時代にかけての人生をえがいた作品。主君の仇を討つため、生き残った最後の水戸藩士を探し回り、13年後に見つけ出して対決するというストーリー。志村を俳優の中井貴一さん、妻を広末涼子さん、水戸藩士を阿部寛さんが演じている。全国ロードショーは9月20日。
特別展では、「柘榴坂」と書かれた道しるべ、中井さん着用の衣装、人力車のちょうちん、桜田門外の変時に出された訴状など実際に映画で登場する小道具のほか、ロケ時や彦根市役所来訪時などに撮影された写真のパネルを展示。特報・予告・メイキングの計5分のDVDも放映されている。
開館は午前10時~午後7時、8月31日まで。