彦根市立亀山小学校の全児童155人が14日、全校遠足として清崎町の荒神山南東の山中にある「へび岩」(※)を訪れ、その歴史を学んだ。
同校では総合的な学習の時間で地元の歴史について学習しているが、今年は初めて荒神山のへび岩を見学。事前に4年生27人が7グループに分かれてA1判の画用紙1枚ずつに手書きで紙芝居を制作し、この日は山ろくでほかの学年の児童たちが見守る中、へび岩のいわれなどについて発表した。
この後、1年と6年、2年と5年、3年と4年の3グループに分かれて順番に入山。歩いて5分ほどの場所にあるへび岩の前では、荒神山神社の奥山二三男宮司がへび岩の歴史について説明した。
紙芝居を作った4年生の田村亮太君(9)は「1300年も前からそこにあるのはすごいこと。実際に見て、その大きさにも驚いた」と話していた。
※【へび岩】約1300年前に荒神山山頂に奥山寺(現在は荒神山神社)が創建された以前からある岩。長さ約6㍍×高さ約3㍍×幅約3㍍の「親」岩の下に、3分の1ほどの大きさの「子」岩がある。インドから大日如来が大蛇に乗って湖国に訪れ、帰り際にそのヘビを置いていったという伝説が残っている。毎年12月中旬に地元の人たちによってしめ縄が取り替えられ、大晦日に宮司が鏡もちを祀っている。