滋賀県護国神社(彦根市尾末町)の中庭に面した欄間(横約1・8㍍×高さ約40㌢)に2日、ステンドグラスが設置された。さまざまな色で鮮やかな明かりを演出しており、参拝者を和ませている。
作ったのは元彦根市職員で彦根市遺族会会長の山本起美郎さん(73)=西今町。約15年前から趣味でステンドグラスを作っており、昨年8月に同神社の山本賢司宮司の依頼を受け、奉納する形で製作に取りかかった。欄間は計10カ所分あるため、四季折々の花鳥風月と山本さんの好きな作品の計5作(2カ所で1作)を作ることになった。
デザイナーをしている山本宮司の娘・あさこさん(39)=京都市=がデザインを担当。1作目の春の作品として、山本さんは桜、梅、ウグイスを制作し、今年1月27日に奉納した。
2作目となった今回は夏の作品として、赤や黒、青、透明など約15種類の色のステンドグラスを組み合わせながら、ツバメと紫陽花、柳を表現した。1枚の大きさと重さは横84㌢・縦33㌢、約19㌔。1枚を作るのに約1カ月かかったという。今後は秋と冬のバージョンを含めて残り3作品を作り、今年中には欄間全体にステンドグラスが入れられる予定。
山本さんは「護国神社のためにできることを考えて作りました。光の当たり方で見え方が変わるので、多くの人に見てほしい」と話していた。見学自由で、希望者は社務所に声をかけた後に見学を。