彦根市馬場の北野神社で25日、境内に置かれている神牛(通称・なで牛)のしめ縄の取り替え作業が行われた。
神の使いとして、稲荷はキツネ、ゑびすはタイ、八幡はハトだが、天満宮は牛が用いられ、毎年12月25日の「終い天神」の際には神事と共に、しめ縄を取り替えている。
なで牛はなでると願い事がかなうとされ、同神社には江戸時代に作られたとされる石製(横幅約1㍍30㌢)と、平成14年に復元された銅製(同)の2種類がある。
しめ縄は長さ約1㍍20㌢・直径約5㌢で、紙垂(しで)が付けられている。今年は氏子7人が参列し、瀧沢隆尚禰宜(ねぎ)が神事を執り行った後、氏子たちが2種類のなで牛の首にしめ縄をくくりつけたほか、銅製の方の神牛舎にも長さ約1㍍・直径約8㌢のしめ縄を設置した。同神社では「心願成就のために、なで牛をなでに参拝にきてください」としている。