日本ユネスコ協会連盟では平成元年以降、学校に通っていないアジアの発展途上国の人々のために、世界各国に寺子屋を設けて教育の機会を提供する「ユネスコ世界寺子屋運動」に参加。その運動の一環で、住所や名前などを書き間違えてポストに投函されなかった書き損じはがきを全国の協会に集めてもらい、それと交換した切手を企業などの協力で現金化し、カンボジア、アフガニスタン、ネパール、ラオスなどに教育支援をしている。
書き損じはがき1枚で45円分の募金となり、カンボジアでは消しゴム2個、アフガニスタンではノート2冊、ネパールでは鉛筆7本、ラオスではチョーク35本に交換することができ、カンボジアでは11枚で子どもが寺子屋にひと月通うことができるという。同連盟では今回の募集でカンボジアとアフガニスタンに1軒ずつの寺子屋創設を目指している。
彦根ユネスコ協会は昨年度に続いて2回目の協賛で、今年度は来年2月14日まで市役所1階や市教委、市内公民館、市立図書館に回収ボックスを設置し、書き損じはがきを募集。ほかに未使用の切手やビール券などギフト券の寄付も求めている。昨年ははがき7946枚など35万7005円分を集めた。問い合わせは市教委生涯学習課☎(24)7974。