自転車を用いた全国各地のコミュニティビジネス(※)の事例を紹介した本「自転車コミュニティビジネス・エコに楽しく地域を変える」が、今月15日に発刊された。
自転車を活用した事業を行う団体が全国に増えている中、NPO法人五環生活(彦根市中央町)と、滋賀県内で自転車促進の事業を展開している「輪の国びわ湖推進協議会」は、より多くの企業や団体に自転車を使ったコミュニティビジネスをしてもらおうと、2つの団体に所属する11人が北海道から沖縄までの自転車関連団体を取材し、全国のさまざまな事例をまとめた。
本では、自転車タクシーやレンタサイクル、自転車便のほか、自転車と喫茶店を融合させたサイクルカフェ、競技や関連の講演会など自転車イベント、自転車にはまる女性・自転車ガールなどを紹介。また高齢者向けの自転車など「新しい自転車の開発」や、放置自転車を再利用させる「自転車のリサイクル」なども載せている。
五環生活代表理事の近藤隆二郎・滋賀県立大学准教授が編著を担当し、ライターの目片雅絵さん(37)=佐和町=が編集協力を務めた。目片さんは「自転車を使って社会を変えていこう、自転車を使ったコミュニティビジネスをしたい、と思っている人に是非、読んでほしい」と話している。発行は学芸出版社。主な書店で販売。180ページ。1900円(税抜き)。問い合わせは五環生活☎(26)1463。
※【コミュニティビジネス】地域が抱える課題を各地の資源を生かしながら、ビジネス的な手法で解決していく事業のこと。