滋賀県立大学(彦根市八坂町)の学生たちが、東日本大震災の被災地支援として宮城県本吉郡南三陸町の田の浦地区に建設した集会所の増築工事が終了し、13日に現地で竣工式が行われた。増築工事は彦根南ロータリークラブ(RC)が支援した。
県立大の建築デザイン学科と生活デザイン学科の学生たちは、震災直後に「木興プロジェクト」を立ち上げ、田の浦地区に漁師たち向けの番屋を建設したり、地元の女性たちと一緒に「ほたてあかり」を作るなど支援活動を行い、昨年には集会所も建設した。
集会所の広さは約66平方しかなく、増築する案が浮上したが、材料や技術が不足していたため、土木工事に精通した会員がいる彦根南RCが材料の手配から支給、技術指導を行うことになり、9月3、4日と9、10日に会員が現地に出向いて県大生と一緒に作業を行い、約132平方㍍に増築した。
竣工式には会員12人を含め、県大生や現地の住民ら計112人が参加。除幕式やもちまきなどが行われ、住民も喜んでいたという。
彦根南RCの奥山二三男会長は「増築工事が完成し、大変喜ばしく思っています。被災者の皆さんのより所として活用され、復興に少しでも役立つことを心から念願しています」と話していた。