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Channel:     滋賀彦根新聞
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稲枝駅西側への専門職大学建設計画なくなる、重要遺構の発見で

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映像分野の人材を育てる専門職大学の建設計画があった彦根市の稲枝駅西側のエリア近くで3世紀頃の遺跡が見つかり、同地での開校が困難になっていたことがわかった。市は専門職大学を創設する学校法人吉田学園(大阪市)に市内の代替地を提案している。
 稲枝駅西側のエリアは彦富町にある約4㌶の民有地で、市は当初、県立高専の候補地としていたが、「落選」後に吉田学園側と誘致について交渉。2027年度の開校を目指し、今年3月に基本合意書を締結した。
 吉田学園は大阪と東京でアミューズメントメディアの学校を運営。稲枝駅西側に開設を計画していた専門職大学は1学部・1学科で、映画、アニメ、俳優・声優の3専攻科を設け、1学年100人の4年制計400人の規模を想定していた。
 
稲部遺跡群で大溝跡発見
計画地近く、市は代替地提案
 
 しかし同地は稲部遺跡群の中に位置し、以前から重要な遺跡が見つかる可能性もあった。そんな中、同地近くでの市道整備に伴う市文化財課の発掘調査で、弥生時代後期から古墳時代前期とみられる幅10・8㍍×深さ1・22㍍・長さ約20㍍の大溝跡が昨年11月に発見。その後の学術的な調査で「(周囲を含めて)重要な遺構の可能性がある」とわかり、大溝が専門職大学の建設が計画されていたエリアに延びている可能性も判明。同地で試掘した上での本調査の必要が出てきた。
 文化財課からの報告を受けた市企画課は5月末に吉田学園側に事情を説明。吉田学園側が「早期開校」を目指しているため、稲枝西側のエリアでの開校はなくなった。そのため市企画課は市内の駅近くの地や市有地などを提案している状況だ。計画の白紙について市は否定している。

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