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彦根市俳遊館が閉鎖

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 彦根市は7日、本町の市俳遊館を8日から閉鎖すると発表した。俳遊館は俳句教室や彦根ボランティアガイド協会の拠点として活用されており、市の突然の閉鎖発表に利用者から動揺の声が広がっている。
 建物は1923年(大正12年)に木造2階建て延べ263平方㍍で建設。滋賀中央信用金庫の前身の彦根信用組合の本社として、66年(昭和41年)に本社が移転するまで活用された。96年(平成8年)から俳遊館になり、3年後に市所有になった。2011年12月には市景観重要建造物になっている。
1階が俳句作品の展示や森川許六ら俳人の紹介コーナー、2階が市ボランティアガイド協会(会員85人)の事務所になっており、2006年4月以降、同協会が指定管理者として施設を運営している。一昨年4月には22年3月まで4期目となる指定管理者の契約を市と結んでいた。

「俳句人気維持を」
館長ら存続求める
 市は昨年10月末から耐震診断を行い、約1カ月後に建物の耐震性に問題があることを把握。12月上旬に同協会に報告し、市内部で対応を協議。来館者への安全性を考慮し、閉鎖を決め同協会に知らせた。
 今後の方針については「ボランティアガイド協会の会員や有識者らと協議して決めたい」としている。同協会の宮下哲会長(73)=平田町=は「古い建物のため致し方ないが、耐震工事をしていただき、再開してほしい」と話している。
俳遊館では9団体の句会が教室を開いており、市内外から60人が受講している。﨑山慶男館長(72)=京町=は「俳句の人気を絶やすことがないよう、拠点として残してほしい。(休館中の)代替場所も検討する必要がある」と語っている。



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