近江高校3年生の木村玲奈さん(18)=彦根市大薮町=は、先月の全国高校総合体育大会(インターハイ)の陸上競技の女子やり投げで優勝。今後は大学在学中に日本陸上競技選手権大会での優勝を目標に掲げている。
木村さんは幼少期から5歳年上の兄とキャッチボールをしていたといい、小学3年生の時に大津市立志賀小学校で野球を始めた。彦根に引っ越した後の4年生以降も金城小で野球の練習に励み、地肩の強さから主にキャッチャーを守った。中学進学後は女子の軟式野球チーム・滋賀マイティ―エンジェルスに入団したほか、中央中では陸上部に所属し、短距離走のほか、ロケット状の投てき物を投げるジャベリックスローも練習した。
近江高進学後は陸上部に入部し、やり投げを専門種目に。1年生の夏の県大会で2位の成績を収めた。その投てきを見た陸上部顧問の近藤高代さん(43)は「びっくりした。やばいのが入部してきたな」と振り返った。
2年生の県の春季総体では女子の県記録の53㍍84を投げたが、優勝した近畿大会でひじをけがした。治療に専念したが、3年生の春にひじ痛が再発。その後の大会では痛み止めを飲みながら競技にのぞみ、投げる本数も制限した。8月7日に沖縄で開かれたインターハイでは決勝での最後の6投目で52㍍84を投げて優勝した。
やり投げについて、木村さんは「しっかりとまっすぐ飛んだ時の感覚が面白い」と説明。大学進学後も続ける予定で「ひじへの負担が少ないフォーム作りをしていきたい。大学在学中に日本陸上競技選手権大会で優勝したい」と抱負を語った。