彦根市は八坂町のくすのきセンター内に開設している彦根休日急病診療所の9、10月の日曜日診療を臨時休診する。出務医師の負担軽減のためで、11月以降については「休日診療を再開する」としている。
市は民間の医療機関で組織する彦根医師会に業務委託し、同診療所で日曜、祝日と年末年始の午前10時~午後7時に内科と小児科の診療を行っており、彦愛犬の内科医26人と小児科医18人がローテーションで勤務。昨年度、診療日73日に延べ146人の医師が出勤した。また昨年度の医師一人1回あたりの出勤への支払いは10万6250円(年末年始は16万3626円)だった。
しかし、彦根医師会からは同診療所への出務に対して「負担の軽減や待遇改善」を求める声があった。市は大学病院の医師派遣や民間会社の人材派遣を検討してきたが、医師の確保には至らず、出務医師の負担軽減のために9月と10月の日曜の計9日間を臨時休診にする。祝日の9月16日、23日、10月14日、22日は診療を行う。
11月以降の日曜の診療は再開されるが、来年度以降について市は「出務医師の負担軽減とベースアップ(賃金引き上げ)について、彦根医師会と協議をしながら調整していきたい」としている。臨時休診に伴い、市は土日診療をしている彦根中央病院を紹介している。