近江同盟新聞が今月30日付で休刊となった。
同社は戦時中の1940年(昭和15年)8月5日に彦根の10紙が廃刊・統合される形で創刊。42年に滋賀新聞に統合されたが、49年に彦根の2紙が合併して彦根夕刊となり、54年10月2日に近江同盟新聞となった。
初代の代表は谷口銕治郎氏、二代が長坂寛二氏、三代が2017年5月に亡くなった遠崎成吉氏。遠崎氏の後継は孫にあたる若林進社長(55)が務めていた。
発行部数はピークだった約25年前が約6000部あったが、最近は半減以下となっていた。印刷資材の値上げなども重なり、今月30日の第1万8185号で休刊となった。
若林社長は「厳しい状況を乗り越えようと努めてきましたが、誠に不本意ながら休刊の決断に至りました。これからの彦根の発展を望んでいます」と話している。