多賀町のキリンビール滋賀工場は「一番搾り」の工場見学ツアーのコースをリニューアルし、ビールの発酵工程が体感できるコーナーを新設。3月1日からツアーを再開した。
2010年に全面改築して以降、来場者数は昨年12月20日に30万人となった。同社のビールのおいしさの秘密を体感してもらおうと、見学コースのうち発酵工程の約41平方㍍をリニューアル。工事に伴って2月の見学ツアーを休止していた。
来場者が液晶画面に両手でしずく型を作って投影すると、酵母や炭酸ガス、アルコール、糖の4種がアニメーションで映し出される仕組みで、酵母が糖を分解し、アルコールと炭酸ガスを生み出す工程が体感できる。初日の1日には29人が来場。そのうち名城大学2年の山岡美聖さん(20)=名古屋市=は「いつもは何気に飲んでいるビールですが、新しくなった発酵コーナーをはじめ製造工程を知ることができ、これからは思い出しながら飲みたい」と話していた。
滋賀工場ではキリンビバレッジと合わせて、工場見学を受け付けている。見学後には試飲会もある。参加無料。問い合わせは滋賀工場のホームページか☎(48)2810。