彦根商工会議所の会頭を務めた永昌堂印刷会長の北村昌造さんが2月28日に亡くなった。83歳だった。3日に通夜、4日に告別式が営まれた。
通夜には企業や行政の関係者ら約500人が参列。喪主で永昌堂印刷社長の北村修久(のぶひさ)さんは「地域の皆様に長年にわたってお世話になり、心よりお礼申し上げます」と述べた。葬儀委員長は平和堂会長の夏原平和さんが務めた。
北村さんは2001年11月から13年10月まで彦根商議所会頭を務め、滋賀経済同友会代表幹事や滋賀県印刷工業組合理事長なども歴任した。11年2月に市功労者表彰を受賞している。
生前の北村さんは商工関係でご尽力されたほか、2007年3月から11月まで行われた彦根城築城400年祭の実行委員会と、08年6月から10年3月まで開催の井伊直弼と開国150年祭の実行委員会の会長も歴任。築城400年祭に合わせたキャラクターを選考する際、応募のあったイラスト10点のうち絞られた2点から06年2月にひこにゃんを選んだのが、北村さんと当時市長で現市議の獅山向洋氏でした。
10年10月にひこにゃんファンクラブが発足すると会長に就任。ひこにゃんの誕生日イベントの際にプレゼントする役目が北村さんで、以降も海外出張に同行するなど、ひこにゃんの成長を見守られていました。
16年4月に天守前で行われたひこにゃんの10歳の誕生日で、北村さんは「10年後にひこにゃんは20歳になります。引き続き、応援をよろしくお願いします」と話され、20歳を一緒に祝いたいように感じました。
小生にも公私の場でお声かけ頂き、今後もあの穏やかなお姿を忘れることはありません。心よりご冥福をお祈りいたします。 (山田)