滋賀県立大学などで日本語や日本文化を学んでいる米国の留学生たちが、大学近くの本光寺(八坂町)で書道を体験した。
米国国務省教育文化局が人材と外国語教師の育成を目的に、米国内から選抜した学生たちに世界14の言語を学ばせるCLSプログラムを実施。「日本語」には平成27年度から滋賀県立大が選定され、今年度も応募者数百人から選ばれた25人が来日し6月1日から彦根市内に滞在している。留学生は滞在する約2カ月間のうちホームステイとアパートで1カ月間ずつ交代しながら過ごす。
日本文化の最初の体験となった本光寺では、田中康勝住職から同寺の歴史や浄土真宗の教えなどを聞いた後、書家としても知られる田中住職の指導を受けながら、筆を手に半紙に日本語を書き、最後にうちわに好きな文字を書いていた。
米国メイン州のベイツ大学2年のマイケル・ロンバーデイさん(19)は4回目の来日で「日本人は心が優しい。彦根の方にも温かさを感じる。今日は日本の宗教の本質を学ぶことができました」と話した。
留学生たちは13日に彦根城見学と彦根城博物館で狂言も体験。20日に湖東焼作り、27日に江州音頭踊り、7月11日に稲枝北小学校訪問、18日に茶道などをして、28日に帰国する。