彦根の縫製業者が作った女性用のインナー(シャツ)など滋賀県内の伝統の技を採用した商品群が完成。彦根市正法寺町のグラフィックデザイン業・デジタルソリューションではブランド名・coconocage(ココノカージュ)として、同社やホームページ上で先月から発売している。
同社は6年前に県内9カ所の地場産業を調査した際、その歴史と技術のすばらしさを知り、同社のデザインを加えた新しい製品作りを企画。昨年春からブランド作り始めた。ブランド名は「湖国(cocoku)の華(ca)とフランス語の接尾語・age」を組み合わせて命名。女性の日常が華やかになるような思いが込められている。商品は、高島ちぢみを使ってアサヒ産業(彦根市下稲葉町)が作ったインナー、高島扇骨と愛荘町の麻織物で作られた扇子、愛荘の麻織物製のハンカチ。同社の筒井頼子さん(36)のデザインを元にそれぞれの製造業者が作った。
インナーは白(3600円)と黒(4300円)で、しっかりとすっきりタイプ。扇子・ハンカチはセタシジミや伊吹山の高山植物などをイメージした4柄・各2色で4500円・1500円。
同社の企画担当・長束知香子さん(45)は「今後も新しい柄の商品や、県内の色々な伝統技術とコラボしながら、少しずつアイテムを増やし、地域ブランドとして育てたい」と話している。問い合わせは同社☎0749(24)4608か(http://www.ds-j.com/)。