衆院選は22日、投開票を迎える。滋賀2区には、希望前職の元環境副大臣・田島一成氏(55)、自民前職の財務副大臣・上野賢一郎氏(52)、幸福実現党新人・荒川雅司氏(42)、市民団体事務局長・対月慈照氏(63)の4人が出馬。21日、最後の訴えを行う。
田島氏は選挙戦中、「安倍政権、一強体制、権力の私物化を終わらせる」と現政権を批判。アベノミクスについては「大企業、富裕層だけがおいしい思いをしている」と指摘してきた。事務局長の江畑弥八郎元県議は「有権者からは安倍政権への厳しい声も多く、感触は悪くない」と話している。21日は選挙区内をくまなく回り、夜には選挙事務所で集会を行う。
上野氏は、「GDP(国内総生産)が過去最高、80万人の正規雇用増、有効求人倍率1・5超、学生の就職率98%」などアベノミクスの成果をアピール。消費税増税分を教育費などに回すとして理解を求めた。彦根事務所長の長崎任男市議は「新聞報道の通り激戦で、最後まで緩めることなく戦い抜きたい。彦根で何とか勝ちたい」と語っている。21日午後7時半~彦根ビューホテルで総決起集会を開く。
荒川氏は、消費税の5%への減税のほか、集団的自衛権の全面的な行使、国防軍の創設、憲法9条の改正など保守的な主張を訴えてきた。選挙事務所のスタッフは「現政権に不信感を抱く有権者の皆さんから温かい応援を頂いており、その声が日に日に増していると感じる」としている。21日は選挙区内全域を街宣車で回る。
対月氏は、安保法制や森友・加計問題などに触れ「国会を私物化しており、安倍政権の打倒を目指す」と与党を批判する一方、希望の党に対しても「本当に市民が主人公なのか」と指摘してきた。選対本部長の杉原秀典さんは「名前と政策が日に日に浸透してきたと実感しており、上野、田島の両候補に追いつくよう最後まで戦い抜きたい」と述べている。21日には長浜市内を重点的に回る。