室内自転車競技のドイツ代表のジュニアチームが20日、彦根市松原町の近江高校を訪問。同校3年生でサイクルフィギュア競技をしている近藤菜月さん(17)=守山市=と一緒に技を披露した。
ドイツのジュニアチームは23、24日に東京工業大学で開催されるジャパンカップなどに参加するため、サイクルサッカーとサイクルフィギュアの選手6人ずつ、団長、コーチを含め計15人が16日から来日。日本室内自転車競技連盟の依頼を受ける形で近江高を訪れ、サイクルサッカーやサイクルフィギュア、近藤さんとのデモンストレーションを披露した。
近藤さんの同級生の3年生217人が見守る中、最初にサイクルサッカーが行われ、ゴールを決めたり、テクニックを見せるたびに生徒たちから歓声が起こっていた。またドイツの選手や近藤さんのサイクルフィギュアの高難度の技が見せられると、どよめきが沸き起こっていた。
室内自転車競技はドイツで人気があり、競技人口はサッカー、フィギュアとも約3000人ずつだという。日本はサッカーが約500人だが、フィギュアは約20人と少なく、そのうち半数を近藤さんが所属する滋賀ブルーレイクエンジェルが占めているという。
近藤さんは小学5年生からサイクルフィギュアを始め、近江高入学以降の全日本選手権では2連覇中。「今年12月の全日本選手権でも優勝し、3連覇を果たしたい」と抱負を語り、ドイツのジュニアチームの技については「来校したのはドイツでも上位の選手たちで、ブレがなく軸がしっかりしていて完成度が高い。一緒に演技できて感動しました」と話していた。