グラスの中に砂を入れて風景などを描くグラスサンドアート=写真=の作者・冨居邦子さんがこのほど、彦根市新海浜の自宅に工房をオープン。水、日曜のみ自由に見学できる。
冨居さんは長浜出身。結婚を機に愛知川に住んでいたが、平成7年に彦根工業高や長浜商工高(現・長浜北星高)などに勤務していた夫の孝夫さん(享年50歳)を亡くした。15年ほど前に沖縄へ訪れた時に体験したグラスサンドアートにはまり、以降、趣味で製作してきた。
グラスをはじめ、水槽や花瓶などに、左官業で使うさまざまな色の砂を入れながら、風景や模様を描くのが特徴で、特に冨居さんは孝夫さんと一緒に訪れていた信州の森林や、沖縄の海を描くのが好きだという。冨居さんは「懐かしい風景を自分の手で描いていけるのがおもしろい」と話していた。
これまでに300点以上作っており、昨年6月から移り住んでいる新海浜の自宅横に約31平方㍍の工房兼ギャラリーを4月末に完成させ、孝夫さんの口癖だった「しょうがない」から「夢織工房しゃんない」と命名した。
見学は水・日曜の午前10時~午後3時。希望者には販売も。問い合わせは同工房☎(43)2231。