琵琶湖周航の歌100周年の記念事業として、歌詞に登場する地を巡る「なぞり周航」の一行が26日、彦根港を訪れ、歌碑の前で式典が開かれた。
なぞり周航では作詞した小口太郎の後輩にあたる京都大学ボート部のOBやOG会の「濃青(のうせい)会」が大津市のボート部合宿所を24日にスタートし、43人が交代しながら3艇の7人乗りボートをこぎながら、27日までに県内の歌碑を訪問。26日、一行は早朝に今津を出て、午後に彦根港近くの浜に到着し、濃青会のメンバーや滋賀大ボート部員、記念事業実行委員会委員長の嘉田由紀子前知事ら約100人の出迎えを受けた。
その後、彦根港の歌碑前に移動し、濃青会のメンバーが肩をくんで歌碑を囲む形で琵琶湖周航の歌を歌った。いずれも昭和44年に卒業し、4日間こぎ手を務めた副理事長の葉山怜さん(71)=横浜市=は「滋賀のそれぞれの地元の人に琵琶湖周航の歌が愛されているのを各地で知り、感激した」と話し、理事長の武田英さん(71)=大阪市=は「歌詞にはカラフルな色が出てくるが、彦根の歌詞は色が出ない代わりにしっとりした内容になっており、昔を思い出させてくれる」と語っていた。一行は27日早朝に出航し、長命寺を経てボート部の合宿所にゴールした。
また彦根港周辺では25日に「ひこね湖の子フェスティバル」が開催。親子釣り大会、フィッシング教室、親子クルーザー体験、親子漁船体験などがあった。