彦根観光協会の男性職員(41)がうつ病を発症したのは長時間労働が原因だとする労災認定を、彦根労働基準監督署が下していたことが15日までにわかった。また彦根労基署が彦根観光協会の長時間労働を見直すよう、昨年12月に是正勧告をしていたことも明らかになった。
男性職員によると、平成27年10月16日から11月14日の間に116時間の法定外労働があり、その年の7月と10月にも20日以上の連続勤務があったという。男性は昨年1月にうつ病の診断を受け、その年の3月29日から休職している。
彦根労基署は労災を認定した上で、男性職員から申請のあった昨年3月29日から4月18日までの分と、4月19日から今年1月31日までの分の休業給付を行った。
男性職員は上司からのパワハラなどでうつ病を発症したとして、昨年5月25日付けで上司と彦根観光協会を相手取り損害賠償など883万円の支払いを求める訴訟を大津地裁に起こしている。
彦根観光協会の事務局は、彦根労基署から是正勧告を受けたことを認めた上で「労災認定については係争中のため答えられない」としている。