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佐野史郎さんら招いた「小泉八雲・朗読の夕べ」3月4日に清凉寺で

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 俳優の佐野史郎さんらを招いた「小泉八雲・朗読の夕べ」が3月4日午後6時~彦根市古沢町の清凉寺で開催される。イベントを控え、八雲のひ孫にあたる小泉凡さんが市役所で会見を開き、来場を呼びかけた。
 彦根商工会議所や彦根市、多賀町などで組織する彦根・多賀地域連携組織委員会は「光とアートで発信するブランディング事業」を展開しており、その一環として佐野さんと世界的ギタリスト・山本恭司さんによる朗読パフォーマンスを企画した。
 佐野さんと山本さんは島根県松江市出身で高校時代の同級生。2人とも八雲を敬愛しているといい、平成18年から朗読ライブを開催。毎年テーマを変え、八雲の作品から佐野さんが選んで脚本を書き、山本さんがギターを演奏する。清凉寺では彦根バージョンの「望郷」、「夏の日の夢」など8作が披露される予定。冒頭には凡さんと滋賀大学教授でアイルランド文学者の真鍋晶子さんのトークもある。
 井伊家菩提寺の豪徳寺(東京都)近くで生まれ育ったという凡さんは「同じ菩提寺の清凉寺で開催されるということで思い入れがあります。佐野さんは私よりも八雲について詳しく、臨場感を持って作品に入っていける気持ちになれます。八雲の世界にいざなうことができれば」と話していた。
 参加費は中学生以上の前売り3000円、当日3500円。チケットはビバシティ、アルプラザ彦根、文化プラザなどで販売。残席わずか。問い合わせは彦根商工会議所☎(22)4551。
 ※【小泉八雲】1850年にギリシャで生まれた。本名はパトリック・ラフカディオ・ハーン。明治24年(1890)4月に来日し、8月に島根県尋常中学校に英語教師として赴任。欧米諸国に向けて日本文化を紹介する著書を多く発刊し、日本の怪談話を英語で表現したことでも知られる。八雲の名は出雲国にかかる枕詞の「八雲と立つ」から名付けられたとされる。明治37年9月26日に54歳で死去。

2017年東レキャンペンガールの朝香りほさんにインタビュー

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 2017年東レキャンペンガールに選ばれた彦根市出身でモデルの朝香(あさか)りほさん(24)に、子ども時代の思い出や今後の目標などを聞いた。(聞き手・山田貴之)
 朝香さんは滋賀県内の公立高校を卒業し、19歳の時に女性ファッション誌のモデルのオーディションを受けたのをきっかけに、モデルや芸能の世界に関心を持ち、20歳で上京。22歳の時に現在の芸能事務所「ABPinc.」(東京都渋谷区)に入り、広告や雑誌のほか、有名企業のテレビCMに出演するなど活躍している。
 昨年夏に行われた東レキャンペンガールの選考会では全国の149人の応募から選ばれた。朝香さんは「東レは滋賀が発祥の会社で、私も滋賀で生まれたこともあり、光栄に思います。大きな一歩を踏み出すことができましたし、プレッシャーもありますが、キャンペンガールとして精一杯がんばりたい」と抱負を語った。
 朝香さんは4歳から11年間、彦根市内の教室でクラシックバレエを習い、特技の1つに「I字バランス」をあげた。「バレエを長く取り組んだことで、負けず嫌いで、1つのことを一生懸命し、人と同じなのが嫌なタイプになった」と自己分析した上で「子どものころはとにかくよく笑っていた」と満面の笑顔を見せた。
 朝香さんは一人っ子で、実家には中学生の時から飼っている愛犬のマルチーズの「ぽんぽこ」(メス10歳)がおり、「とてもかわいく、実家に帰るとぽんぽこも飛びついてきて、私もほっとするし、とても癒やされます」と話していた。
 今後の目標については「今まではモデルのお仕事が中心でしたが、色んな分野にも挑戦したい。女優やバラエティー番組などにも出て、幅を広げてマルチに活躍できるようになりたい」と述べ、「全国的に滋賀県はあまり有名ではないので、私が滋賀、彦根出身ということをPRして、良さを広めていきたい」と語っていた。

稲部遺跡保存で道路計画見直しへ、市が決断

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 弥生時代後期から古墳時代中期(2〜5世紀)時代の大規模な遺構が見つかった彦根市稲部町から彦富町にかけての稲部遺跡を保存するため、彦根市は当初予定していた道路計画を見直すことが16日にわかった。今後は道路を含めた稲枝駅西口開発の早期実現を目指す地元側との調整が必要になる。
 稲部遺跡では、宅地造成工事に伴って昭和56年に第1次の発掘調査が始まり、以降、市道芹橋彦富線・稲部本庄線の道路改良工事に伴って、第6次が平成27年6月から昨年3月まで約1042平方㍍の範囲で、第7次が平成27年11月から約430平方㍍で実施。
 そのうち第7次のエリアからは、弥生時代末期から古墳時代初期にかけて、鉄製の武器や工具を作っていた当時の国内最大規模の鉄器生産センターだった可能性がある遺構が発見。また古墳時代前期の巨大な倉庫が建っていたとされる建物跡も見つかり、当時の物流拠点の中心地だったことが判明した。
 これらのことから、稲部遺跡の集落は弥生時代後期から古墳時代中期まで約400年間続き、3世紀前半の邪馬台国時代には最盛期を迎え、当時の倭の国にあった約30のクニの1つに数えられる重要な遺跡として、全国的に注目された。専門家からは「豪族の居館と思われる建物などの遺構が検出されたことは荒神山古墳の築造背景を考える上で極めて重要」(滋賀県立大学の定森秀夫教授)、「抜本的な保護対策を早急に講ずるべきで、保存と活用を慎重に考慮してほしい」(奈良県立橿原考古学研究所共同研究員の森岡秀人さん)など、遺跡の保存を求める声が出ていた。
 一方で、地元では遺跡の保存よりも予定通りの道路整備を求める意見もあり、彦根市では道路河川課と文化財課が協議を重ねてきた。市は道路開発よりも遺跡を保存した上で道路の整備方法を見直す方向に決めたことで、道路開発が先延ばしされる可能性もあるため、今後は地元の調整が必要になる。
国の史跡指定目指す
 彦根市は17日、稲部遺跡の国の史跡指定を目指すと発表した。
 市教委文化財課では発掘中の稲部遺跡のうち、重要な遺構部分の範囲確認を平成29年度に実施。範囲確認後に国の史跡指定を受けて、保存整備を行う予定だ。市はまた稲部遺跡の保存に伴って、稲枝駅西口の道路計画の見直しを決定。
 当初は稲部本庄線と芹橋彦富線をT字路型に合流させて、稲枝駅につなげる予定だったが、稲部遺跡を避ける形で新たな路線を築くことになり、総延長も約200㍍延びる。
 今後は用地買収や地元との合意形成が必要なため、当初の完成予定時期の平成35年度から遅れる可能性がある。

Newカロムを考案した湯谷淳一さんが中央町にカロム道場を開設

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 彦根発祥のカロムの新しいバージョン「Newカロム」を考案したNewカロム協会代表の湯谷淳一さん(69)=京都市=が昨秋、中央町にカロム道場を開設。Newカロムなどの仕方を教えながら、カロムの聖地化を目指している。
 湯谷さんは平成18年にニュース番組でカロムの大会の様子を見て興味を持ち、翌年に日本カロム協会の会員となり、その年の日本カロム選手権大会に出場し、ダブルスで銅メダルを獲得した。以降、毎年出場しており、昨年の大会で10回目の参加となり、これまでの成績はシングルスとダブルスで金8個、銀4個、銅2個で、上位の常連になっている。
 彦根を「第2の故郷」と思うようになり、彦根のカロムの更なる発展のため、昨年9月17日に中央町の中野商店内にカロム道場を開設した。道場では彦根のカロムのほか、湯谷さんが考案したNewカロムとNewキャロムを教えている。
 そのうちNewカロムは、▽ポケット部分がストライカー(玉)を取りやすく工夫している▽ゲーム途中でキング(王様の玉)を入れるとその時点で負ける▽最初にストライカーを打つ位置が前方の線上にある―などカロムと形式・ルールに違いがある。
 湯谷さんは「カロムに出会えた喜びと感謝の気持ちがあり、この思いを彦根のカロムの発展のためにお役立ちしたいと願っています」と話している。カロム道場での体験は無料。級・段位の認定制度もあり、認定検定後に合格証を授与する。道場の開設日は原則第1・第3・第5の土曜と日曜だが、それ以外でも可。
 問い合わせは湯谷さん☎090(9099)5508。

フジノ食品がカンボジアに建設した小学校の子どもたちの絵画などを市立旭森小学校に寄贈

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 彦根市東沼波町のフジノ食品は17日、カンボジアに建設した小学校の子どもたちの絵画などを市立旭森小学校に寄贈した。
 同社は創業40周年記念として教育の機会を失ったアジアの子どもたちを支援するため、平成23年9月にカンボジアのトムノッププロロックトゥマイ小学校を建て替え、藤野グループの創業者・藤野重蔵の「藤」と「重」から「とうじゅ学校」と命名。以降、2年に1回のペースで社員を現地に派遣して、交流事業を行っている。
 4回目となった今年は社員8人が1月27日から2月1日まで訪問し、校舎の補修や日本の遊びなどで小学生たちと交流した。現地には旭森小の児童たちが昨年夏休み以降に描いたひこにゃんや琵琶湖などの絵と習字計86枚を持参。カンボジアの児童たちにも絵を描いてもらい、サルや現地の伝統音楽などの絵計83枚を日本に持ち帰ってきた。
 贈呈式では派遣団長の磯谷隆治さん(57)らから旭森小の塚口博校長にカンボジアの子どもたちの絵と交流の様子の写真パネルが贈られ、磯谷さんは「初めての訪問だったが、カンボジアの子どもたちは元気でにこやかな子ばかりだった。支援ができて良かった」と話していた。旭森小では職員室前の廊下などに展示するという。

イラストレーター・ホマ蔵こと、三輪綾香さんインタビュー

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 彦根市高宮町のイラストレーター・ホマ蔵(ぞう)こと、三輪綾香さん(35)は戦国武将のイラストを描くことで知られる。ゲーム業界を中心に幅広い分野で全国的に活躍しているが、「地域のPRにも役立っていきたい」と地域貢献にも意欲を示している。
 三輪さんは長浜出身で、地元の高校を卒業した後、コンピューターグラフィックを学ぶため大阪の専門学校に進学。長浜から4年間通い、ゲームのグラフィック技術を習得した。その後、ゲーム会社勤務など経て、27歳の時にフリーのイラストレーターになった。
 戦国武将を描くようになったのは約10年前に戦国武将を題材にしたゲームにはまったことがきっかけ。以来、全国各地の史跡を巡りながら、現地の人たちの戦国武将への思い入れやPR活動に心を打たれた。一番好きな武将には豊臣秀吉の側近で知られる竹中半兵衛をあげた上で「1人1人に歴史があり、今に語り継がれているのがいい。幅広い年齢層で共通の話題にもなる。戦国ゆかりの地の滋賀から『戦国武将愛』を発信していきたい」と戦国武将の魅力を熱く語った。
 21インチの液晶タブレットを使って制作。歴史資料や肖像画を参考に「イケメン風」に描いた作品から、「今風」のアレンジを加えたミニキャラまで、さまざま形式の戦国武将を制作。ほかにも、ゲーム会社の依頼で演歌歌手をモチーフにしたキャラクターや、ちゃんぽん亭のスタッフのイラストなど幅広く描いている。月に20体以上のキャラクターを描くこともあり、1日15時間以上没頭することがあるという。
 戦国武将に関する漫画や雑誌などに掲載されるのが中心だが、昨年には滋賀県がPR活動をした石田三成や、甲良町出身の武将・藤堂高虎など自治体とタイアップしたイラストも描き始めている。彦根に関してはこれまでに市内企業の依頼で彦根藩士を描いたことはあるが、今年の大河ドラマに合わせて「井伊家の歴代藩主も描いてみたい」と意気込みを見せていた。問い合わせは三輪さんのメール(k-ichizoku@hotmail.co.jp)。

稲部遺跡を保存し、道路計画を見直すに住民たちが反対姿勢

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 彦根市が稲部遺跡を保存し、道路計画を見直すことを決めたことに対して、21日に稲枝地区公民館で開かれた議会報告会では稲部遺跡のある稲枝駅西口の早期開発を求める住民たちが道路計画の見直しに反対姿勢を見せた=写真。
 議会報告会の中で、住民からは「稲部遺跡を観光地化にした場合、はたして集客力はあるのか」「遺跡を犠牲にして、道路など開発を進めるべきだ」「稲枝の自治会から決議書をまとめ、市へ早期開発を求める要望書を出したが、答えは稲枝地区をバカにした内容だった」などの声があがった。
 また稲部遺跡に関する質問以外では「市の政策は彦根城をはじめとした市街地ばかりで、稲枝は地盤沈下が進んでいる」など稲枝地区の開発を求める意見も数人から出された。議会報告会に参加した市議からは「稲部遺跡の保存を決めた市の方針を変えるのは難しい」とした上で、住民の声を市に伝えると答えた。
 議会報告会は市議会が平成26年4月から開催しており、21回目の今回は市民産業建設常任委員会の市議8人が参加し、市民39人が来場。議会事務局によると、1会場での来場者は最多だという。

初めての著書「井伊家の教え」を発刊した井伊裕子さんに本で伝えたかったことやこれまでの思い出など聞く

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 昨年末に初めての著書「井伊家の教え」を発刊した井伊裕子(ひろこ)さん(48)=尾末町=に、本で伝えたかったことやこれまでの思い出などを聞いた。
 井伊さんは本を出版したことがなかったため、出版社から依頼を受けた際はためらいもあったという。しかし、NHK大河ドラマで「おんな城主・直虎」が放映されるのが決まったこともあり「跡継ぎの男子がいない境遇が同じで、現代の井伊家の女性が何かを書くのは面白い趣向だ」と考え、また「井伊直弼は明治以降、悪者にされてしまい、現代でも正当に評価されていないため、直弼のことを伝える良い機会でもある」との思いから出版を決意。昨年1月から約9カ月で書き下ろした。
 本は「井伊谷と直虎・直政」「直孝から始まる江戸時代」「直弼と明治以降の井伊家」「井伊家の長女として生まれて」の計4章で構成。井伊家の誕生から、苦難の時代、直政と直孝の武功、直弼の活躍、直憲から現代までの歴史を分かりやすく紹介しており、井伊さん自身がお浜御殿で過ごした様子なども載せている。
 直弼について井伊さんは「本では特に直弼の文化人としての素晴らしい面を伝えたいと思いました。ドラマなどでは直弼の表現の仕方が良くなりつつありますが、教科書ではまだまだ変わっていません」と複雑な表情を見せた。
 18歳から20年以上過ごしたというお浜御殿については「祖父は日曜大工をし、祖母は庭園を見ながらうれしそうに歌を作っていた光景が思い出されます」と当時を振り返りながら語っていた。
 井伊さんは「本で書かれている内容は、彦根市民の皆さんにとってはすでに知っていることも多いと思いますが、井伊家の歴史や文化財に興味を持って頂くきっかけになればと思います」と話していた。
 本は189ページ。1200円(税抜き)。朝日新聞出版。全国の書店で販売されている。
 【井伊裕子】
 井伊家第十七代・直豪(ひで)の長女として彦根で生まれ、高校まで愛知県名古屋市で過ごした。高校卒業後、祖父で元彦根市長の直愛さんや祖母の文子さんが暮らしていた旧彦根藩松原下屋敷(お浜御殿)に移り住んだ。京都女子大学大学院文学研究科修士課程修了後、彦根市の市史編さん室に勤め、結婚を機に退職。彦根城博物館協議会委員などを務めている。夫は十八代の井伊直岳さん。

平和堂の新本部社屋、マスコミ向け見学会

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 平和堂が西今町に新築した本部社屋のマスコミ向けの見学会が25日開かれた。
 昨年1月から新社屋の建設を開始し、約2万9889平方㍍の敷地に鉄骨3階建て延べ約1万4319平方㍍の建物を完成させ、「HATOC(ハトック)」の愛称で今月13日から業務を開始した。
 1階には執務ゾーン、商談室、テストキッチンなど、2階には商談室、応接室、特別会議室、関連会社のオフィスなど、3階には学び舎「奉創感(ほうそうかん)」、社員食堂、宿泊室のほか、650人以上が入れるHATOCホール、創業者・夏原平次郎のデスクを再現し歴史や理念などを学ぶ展示室がある。
 見学会の冒頭の記者会見で夏原平和社長は「社員同士がコミュニケーションをとりやすいような環境にした。3月には60周年を迎えるが、100周年に向けて40年以上使っていける本部にしていきたい」と話した=写真。会見後は新社屋内を記者陣に案内していた。

彦根総合高校にハンドボールの公式試合ができる体育館「彦総グリーンアリーナ」完成へ、平成36年の滋賀国体で使用も

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 彦根総合高校(芹川町)にハンドボールの公式試合ができる体育館がまもなく完成し、「彦総グリーンアリーナ」と命名されて19日に竣工式が開かれる。彦根市は平成36年の滋賀国体時のハンドボールの市内開催を県に要望しており、開催が決まれば、彦根総合高の体育館が使われる可能性がある。
 彦根総合高のハンドボール部は平成27年度のインターハイに県代表として出場するなど、県内でも強豪校の1つになっている。これまでは屋外にハンドボールの練習場があったが、その場所にハンドボールの公式試合ができる約45㍍×約27㍍の大きさの体育館を整備。床にはフランス製の体育館用の緑色を基調にしたマットを敷き詰めており、バスケットボールやバレーボールもできるという。
 総工費は約3億9000万円。滋賀国体でのハンドボールの開催会場は未定だが、今月末に公表される「第3次内定」にハンドボールの開催場所が盛り込まれる予定。松本隆理事長は「国体レベルの公式試合ができるコートが完成した。ハンドボール部を強化していきながら、彦根をハンドボールの街にできるよう、協力していきたい」と話していた。
 竣工式は午前9時半~で、式典後には彦根翔西館高校とのハンドボールのこけら落としマッチがある。

「消防団員カード」を店舗で提示すると優遇サービスが受けられる取り組み広がる、平成29年度から県内全市町の消防団員に

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 滋賀県内の消防団員のみに配布される「消防団員カード」を店舗で提示すると、優遇サービスが受けられる取り組みが県内で広がっており、平成29年度からは県内全市町の消防団員にカードが配られる。
 昨年4月時点で県内の消防団員は9169人いるが、前年度同期の9188人と比べると微減で、彦根市消防本部管内では今年1月末時点で465人と横ばい傾向が続いている。
 県は消防団を応援する気運を高めようと、平成28年度から彦根、大津、近江八幡など県内8市1町で「消防団応援の店事業」を開始。申請のあった店舗で消防団員がカードを提示すると、割引や粗品進呈、ポイント2倍、ライス大盛り無料などのサービスが受けられる。彦根市内では12店が協賛しており、平成29年度からは犬上郡などを含め県内全市町の消防団員にカードが配られる。
 消防団応援の店は現在、県内に137店舗あり、ステッカー=写真=が各店舗に貼られている。随時募集。問い合わせは県消防協会☎077(522)1965。

ジェトロ(日本貿易振興機構)7月に彦根商工会議所内に滋賀貿易情報センター設置

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 ジェトロ(日本貿易振興機構)は7月に彦根商工会議所内に滋賀貿易情報センターを設置すると発表。平成27年10月に開設した宮崎貿易情報センターに次いで国内で44番目となる。
 滋賀県は、農産物や地場産業品など県産品の輸出、水関連など中小企業の海外展開、外国企業の誘致、観光資源の情報発信の推進を目指し、昨年12月5日に知事が彦根市内へのセンターの設置を求める要望書をジェトロに提出していた。設置を決めたジェトロは「センターを設置することで、従来以上に地域ニーズに適した事業を実施し、地方創生や地域経済の活性化に具体的な成果を創出したい」としている。
 センターは彦根商議所内の地場産業の展示コーナーやひこね繊維協同組合事務所がある1階=写真=に設置。彦根商議所は今月中旬から改装工事に入り、ジェトロの事務所のほか、地場産業や市内企業、観光情報を提供するデジタル式の展示コーナーも設ける。ひこね繊維協同組合は大東町のテナントビルに移る。
 センターの設置費用をジェトロ、人件費などランニングコストをジェトロと県が半分ずつ、改装費用を彦根商議所が負担する予定。センターには所長1人、所員1人、嘱託職員2人ほどが入り、会長には地元の経済界の代表者1人が委嘱される。

芥川賞作家で舟橋聖一顕彰の選考委員の藤沢周さんと京都なぎなた連盟の田中千景さんトーク会、なぎなた体験も

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 芥川賞作家で舟橋聖一顕彰の選考委員の藤沢周さんと、京都なぎなた連盟の田中千景さんを招いたトーク会が5日、ひこね燦ぱれすで開かれた。市民団体・季節風びわこ道場が企画し、親子連れら約50人が参加した。
 トーク会で藤沢さんは息子が小学1年生の時に一緒に剣道を始めたエピソードを紹介しながら「剣道は己を無くすという精神を持つことが大切であり、なぎなたにも通じると思います」と説明。
 田中さんは大会で優勝してガッツポーズをした際に恩師から叱られたことを紹介しながら「後でとても恥ずかしいことをしたと後悔したのを覚えています」と話した。トーク会の最後で藤沢さんは「2024年に滋賀県で行われる国体に向けて、武道で彦根を盛り上げて欲しい」と要望した。
 トーク会後には彦根なぎなた連盟や市内で剣道を習う子どもたちが模範演技を披露。その後には来場した子どもたちが田中さんの指導でなぎなたの形を習ったり、剣道の竹刀で新聞紙を切ったりする体験も行われた。
 なぎなたを体験した若葉小4年の久米琥大郎君は「なぎなたは重かったけれど、おもしろかったです。剣道も習ってみたいと思いました」と話していた。

国宝・彦根城築城410年祭が18日に開幕

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 国宝・彦根城築城410年祭がきょう18日に開幕する。12月10日までの268日間、彦根城内を中心に市内各所でさまざまなイベントが開催される。18日から始まる主なイベントは以下の通り。
 ▽天秤櫓=彦根屏風や井伊家のコレクション、彦根更紗などを映像で説明する「井伊家 家宝の魅力と江戸期の世界」(7月2日まで)。
 ▽西の丸三重櫓=江戸時代の彦根城や城下町を映像で流し、当時のまちに入り込める「プレイバック城下町彦根シアター」。
 ▽開国記念館=NHK大河ドラマに登場する衣装・小道具や井伊家に関する物を展示する「大河ドラマにみる井伊家『花の生涯』から『おんな城主 直虎』まで」。
 ▽彦根城エリアと城下町エリア=3カ所ずつに設置された宝を探す「リアル宝探し×城下町彦根 伝説のお宝探偵団」(5月7日まで)。
 開幕日の18日には午前9時半~彦根城博物館能舞台で開幕式典が行われる。第1部では彦根鉄砲隊による祝砲、浜松市の鈴木康友市長らあいさつ、ひこにゃんや直虎ちゃんらによる開幕宣言がある。第2部では四代目・玉田玉秀斎さんによる記念講談がある。
 このほか、午前11時10分~天守前広場で開幕記念行事が開催。ひこにゃんが参加して先着410人にきな粉もちの振る舞い、市民ボランティア団体・ひこねを盛り上げ隊のメンバーたちによる「直虎、直政からの継承、そして未来へ」と題した寸劇がある。雨天時は寸劇のみ中止。
 二の丸駐車場内では祭り期間中、ご城下にぎわい市「彦根ええもん物産館」も行われ、51店舗が出店し、近江牛、湖魚のつくだ煮、ふな寿司、和菓子、地酒、ひこにゃんグッズ、花見弁当などが販売される。午前9時半~午後5時。
 彦根城築城410年祭のパンフレット=写真=が完成し、彦根市内の観光施設、彦根観光協会、彦根商工会議所などで配布されている。
 彦根城内の絵図と、期間中に各櫓などで行われるイベント内容を紹介しているほか、直虎と直政についての解説、井伊家ゆかりの寺社の説明も写真入りでしている。二つ折りでA4判、4ページ。近隣市町や親善都市などにも設置する予定。

創業60周年を迎えた平和堂が創業者の夏原平次郎氏由来し、豊郷町の岡村本家の協力で純米大吟醸「平次郎」を開発

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 今月1日に創業60周年を迎えた平和堂は、創業者の夏原平次郎氏が日本酒好きだったことから、豊郷町の岡村本家の協力で純米大吟醸「平次郎」を開発。23日から平和堂グループの各店で発売する。
 60周年の感謝と100年に向けた一歩を目指し、オリジナル商品として考案。滋賀県が推奨する環境こだわり農産物の認証を受けた米のみを使用し、酒袋に入れた酒を木艚(きぶね)と呼ばれる昔ながらの木製の絞り機で作ることで、繊細でフルーティーな味に仕上げた。6000本限定で、平和堂グループの149店で販売。720㍉㍑、1本2580円(税抜き)。商品の題字はSamurai girlの中村佳代さんがデザインした。


長時間労働で彦根観光協会に是正勧告 男性職員への労災認定も、彦根労働基準監督署

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 彦根観光協会の男性職員(41)がうつ病を発症したのは長時間労働が原因だとする労災認定を、彦根労働基準監督署が下していたことが15日までにわかった。また彦根労基署が彦根観光協会の長時間労働を見直すよう、昨年12月に是正勧告をしていたことも明らかになった。
 男性職員によると、平成27年10月16日から11月14日の間に116時間の法定外労働があり、その年の7月と10月にも20日以上の連続勤務があったという。男性は昨年1月にうつ病の診断を受け、その年の3月29日から休職している。
 彦根労基署は労災を認定した上で、男性職員から申請のあった昨年3月29日から4月18日までの分と、4月19日から今年1月31日までの分の休業給付を行った。
 男性職員は上司からのパワハラなどでうつ病を発症したとして、昨年5月25日付けで上司と彦根観光協会を相手取り損害賠償など883万円の支払いを求める訴訟を大津地裁に起こしている。
 彦根観光協会の事務局は、彦根労基署から是正勧告を受けたことを認めた上で「労災認定については係争中のため答えられない」としている。

市民参加のまちづくり目指し児島聖治さんが市民団体「こうしよう!ひこね市民会議」発足、「まちかふぇ」の協賛店を募集

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 市民自らでまちの将来像を描いて、行政と協働でまちづくりに取り組むことを目指し、彦根市芹川町の児島聖治さん(53)=写真=が市民団体「こうしよう!ひこね市民会議」(市民会議)を発足。活動の1つとして、地域住民らが交流できる「まちかふぇ」の協賛店を募集している。
 児島さんは関西学院大学卒、筑波大学大学院修士課程修了後、滋賀県庁に入庁し、工業技術センター、県政策研究グループ、琵琶湖研究所などで働き、地域で開催されるワークショップやフォーラムなどにも積極的に参加。平成25年3月に親の介護のため退職した。
 彦根が将来も安心して暮らせるよう、市民自らでまちづくりの方向性を考えて、市の計画へ提言したり、市の事業に参画したりしていこうと、今年1月に市民会議を設立。児島さん自身も市の都市交通や図書館整備、地域福祉、多文化共生などの計画に意見を出している。
 「まちかふぇ」は、サロンや勉強会、ミニコンサート、留学生ら外国人との交流会などの形式で、市民が集って、憩いや学び合うことができるプロジェクト。特に高齢者や子育て中の母親、大学生が気軽に集える場所作りを目指す。カフェなどの協力店や、各店でイベントを開催したい企画を募集している。
 児島さんは「ご自身のお店を開放して頂ける方、まちづくりのために何かをやってみたい方、このプロジェクトに関心のある方の連絡を待っています」と協力者を呼びかけている。詳細は「ひこね まちかふぇプロジェクト」で検索を。問い合わせは児島さん☎090(1020)9806。

屋形船を運航するNPO法人小江戸彦根、彦根城築城410年祭に合わせて内堀にニシキゴイ放す

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 彦根城の内堀で屋形船を運航するNPO法人小江戸彦根は16日、彦根城築城410年祭に合わせて内堀にニシキゴイを放流した。
 小江戸彦根は平成19年に開催された築城400年祭に合わせて屋形船の運航を開始。10年間で10万人以上を乗せてきた記念と築城410年祭の開幕を前に、ニシキゴイのし魚300匹以上を内堀に放すことにした。
 玄宮園前の船着場では放流イベントが行われ、棚橋勝道理事長は「10年間無事故で運航することができ、感謝の意味を込めてニシキゴイを放流する。築城410年祭を前に花を添えることができる」とあいさつ。
 その後、ノゾミ保育園の年長組の園児26人が2人一組となり、生後8カ月・20㌢超の紅白、三色、五色の3種類のニシキゴイ5、6匹ずつが入ったバケツを手に内堀に放流。園児たちは「元気にね」「大きくなってね」などと声をかけながら、やさしく放していた。
 なお、小江戸彦根は築城410年祭が開幕する18日午前11時~と午後1時~の30分間ずつ、屋形船を長唄と三味線を演奏しながら、船着場から彦根東高前付近まで往復運航させる。

全国公開される映画「トリガール!」にひこにゃん出演

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 彦根市は22日、9月1日に全国公開される映画「トリガール!」にひこにゃんが出演すると発表。ひこにゃんの映画出演は初めて=写真は(C)2017「トリガール!」製作委員会
 映画「トリガール!」は毎年夏に松原水泳場で行われている鳥人間コンテストをテーマにした作品で、英勉さんが監督を務め、土屋太鳳さん、間宮祥太朗さん、高杉真宙さんらが出演する。
 昨年夏の鳥人間コンテストの時期に撮影が行われ、ひこにゃんが登場した際には出演者やスタッフは興奮気味になり、土屋さんも「かわいー、あんまり背、変わらないね」など握手をしながらあいさつ。英監督からの指示に、ひこにゃんはうなずいてコミュニケーションをとるなど、撮影が終わるまで愛嬌を振りまいていたという。
 映画を予告する特報映像が今月22日にインターネット上で公開され、ひこにゃんの姿も見られる。市は4月以降、映画と連携したポスターの掲示や、試写会などへのひこにゃんの参加で、市への誘客に向けたPRも努める考え。

彦根商工会議所青年部考案 三ヶ日みかんの井伊お酒

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 彦根城築城410年祭とNHK大河「おんな城主直虎」の放映に合わせて、彦根商工会議所青年部が「三ヶ日(みっかび)みかんの井伊お酒」を開発した。
 井伊家発祥の地の遠江(静岡県浜松市)から始まり、近江で結実した井伊家の歴史にちなんで、浜松の名産の「三ヶ日みかん」を使って、長浜市の佐藤酒造が日本酒をベースにリキュールとして製造。香りの成分が多く含んでいるみかんの皮までを使っており、ほかのみかんのリキュールにはない苦みや香りを実現しているという。
 アルコール度数は8度以上9度未満。市内11店の飲食店で提供しているほか、4月上旬には瓶詰めで750円(300㍉㍑)と1500円(720㍉㍑)で佐和町のさざなみ酒店と佐藤酒造で販売される。
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