15年以上前から自転車などの不法投棄物があった彦根市長曽根南町の平田川で22日、地元住民や滋賀大と滋賀県立大の学生たちがごみの回収作業を行った。
彦根巡礼街道商店街(ベルロード)から琵琶湖までの平田川の川底や川沿いには以前から多くのごみが目立っていた。そのため長曽根南町の喜久川賢造さん(70)が奥さんと一緒に15年前から毎月2、3回のペースでごみ拾いをしてきた。昨年からは地元住民も加わり、清掃活動をしてきたが、ごみの量が減らなかったため、ボランティア団体・サラン彦根の十河勇一さん(53)に協力を依頼。
快諾した十河さんは、これまでの琵琶湖や山林での清掃活動を一緒にしている滋賀大と県立大のウインドサーフィン部と滋賀大ヨット部に呼びかけ、この日は部員計46人と地元住民15人らが参加。
ベルロード方面と琵琶湖方面の二手に分かれて、水深約1㍍の川に入りながら、自転車やバイク、電化製品、ペットボトルなどを回収した。大型を除いたごみの量は30㍑袋の50袋分ほどだった。
喜久川さんは「ごみが無くなり、本当にうれしく思います。このままの状態が後世に残ってほしい」と話していた。