滋賀中央、長浜、湖東の各信用金庫と「FAAVO滋賀」は21日、クラウドファンディングによる地方創生を推進するためのパートナーシップ契約を締結した。
クラウドファンディングは群衆(crowd)と資金調達(funding)を合わせた造語で、不特定多数の人たちがインターネットを通して、ほかの人や団体に対して資金を提供したり、協力したりする。
FAAVOはコンテンツ制作会社「サーチフィールド」(東京都渋谷区)が運営しているサービス。地域ごとに特化したクラウドファンディングの動作環境のことで、運営者が各地域で異なる。地域を盛り上げるプロジェクトをFAAVOのサイト上に立ち上げたり、支援金を提供したりする。平成24年6月にFAAVO宮崎からスタートし、現在55エリアで展開されている。
FAAVO滋賀はウェブサイト制作会社「Wallaby」(近江八幡市)が平成26年11月に29エリア目としてオープン。これまでに個人やNPO法人など団体を中心に11件のプロジェクトの応募があり、そのうち7件で目標金額を達成している。自治体では長浜市、草津市とパートナーシップ契約を結んでいる。
今回の3信金とFAAVO滋賀とのパートナーシップ契約の締結により、各信金はインターネットを通じて全国展開を考える企業などの顧客にFAAVO滋賀の取り組みを紹介し、軌道に乗れば資金を融資。FAAVO滋賀は企業への販路拡大が期待できる。