彦根市内と犬上郡3町内で回収された埋め立てごみの最終処分場の中山投棄場が4月1日から埋め立てされなくなり、三重県の民間業者に処理が委託される。また、彦根市清掃センター(野瀬町)に代わる新しいごみ施設の建設候補地も選定中で、一般廃棄物と埋め立てごみの両処分場の選定が彦愛犬地域での課題となっている。
中山投棄場は地元の自治会などの同意を経て平成10年度に供用を開始。1市3町の埋め立てごみの最終処分場として機能してきたが、その埋め立て処分の事業計画が今月末までとなっている。
今月25日に完成した中継基地については、開設による交通安全対策や公害防止・環境保全に関する協定の見直しなどを行った上で、24日に地元と合意した。中継基地の使用期間は今年4月1日から平成33年3月31日までの5年間。4月以降、民間業者の三重中央開発(三重県伊賀市)に処分が委託される。
彦根市清掃センターは昭和52年に建設。老朽化に伴って、彦根愛知犬上広域行政組合が平成22年から事業主体となって新施設の候補地を検討してきたが、決まっていない。同センターでは彦根市内のごみが処理されているが、新施設では犬上3町と愛荘町のごみも処理されるため、同組合では昨年10月から1市4町で4~5㌶の土地が確保できる地域の自治会長や土地所有者を対象に新施設の建設候補地を募集している。
新施設を受け入れた自治会には3億円を限度にした地域振興策が行われる。同組合によると、すでに1件の応募があり、7月29日まで受け付けている。今月25日には豊郷町の豊栄のさとで建設候補地選定委員会の9回目の会議があり、5月14日午後7時~豊栄のさとで3回目の説明会、5月26日に岐阜県可児市のささゆりクリーンパークの施設見学会がある。
建設候補地は平成28年度中に選定委員会が決め、それに基づき、最終的に1市4町の首長による管理者会が決定する。問い合わせは同組合☎(35)0015。