介護が必要になった母親・静江さん(享年89歳)が看取りで亡くなるまでの22カ月間におよぶ在宅介護の記録をまとめている。静江さんを診察した平田町の松木診療所の松木明院長と、「守る会」の設立の助言を受けた北海道岩見沢市で地域医療に取り組む「ささえるクリニック」の村上智彦院長を中心に、介護中に支援した個人や団体も紹介している。
川村さん自身が寝食の暇もなく介護に励む様子や、松木院長ら医療・福祉関係者との関わりなど在宅介護の現実を時系列で掲載。電子書籍には無かった写真も追記している。
川村さんは「多くの親は病院や施設で亡くなるよりも、自宅での看取りを希望しているということを著書で示したかった。将来、親の介護の必要性が出てくるかもしれない若い方にも読んでほしい」と話していた。
本はA5判・160ページ。発行「ポンコツカフェ」。希望者には実費で販売。問い合わせは川村さん☎(24)6300。