彦根市の四番町スクエアに設置されている6つの地蔵(通称・癒しの六童子)のうち2体が何者かに壊されていたことがわかった。四番町のシンボルとして地元で親しまれてきた存在だけに、商店主らからは残念がる声があがっている=写真上は壊された地蔵、下は同型の別の地蔵。
癒しの六童子は四番町スクエアが整備された平成17年11月に日本宝くじ協会の支援を受けて、東京芸術大学大学院教授で彫刻家としても知られる薮内佐斗司さんが制作した。価格は非公表だが、1体で普通車が購入できるほど。
6体のうち1体の丸い冠が外されて持ち逃げされたほか、もう1体は冠が半分程度はがされた状態になっている。先月30日午前に商店主の1人が発見。その日の未明か前日の夜以前に何者かによって壊されたと見られる。修理の場合、かなりの金額がかかるという。
四番町スクエア協同組合の三輪滋夫理事長(63)は「おそらくお酒の入った方がやったと思うが、非常に寂しく、残念な思いでいる」と話している。四番町スクエアではこれまでにもひこにゃんの置物や噴水の蛇口などが壊される被害が出ているといい、ライトを一晩中、点灯させたりして防犯体制を強化している。